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ギャルゲ・ロワイアル2nd 本スレッド12

1 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:13:08 ID:n5jHfdMn
このスレはギャルゲ・ロワイアル2ndの本スレッドです
ギャルゲ・ロワイアル2ndを一言で表すのならば、ギャルゲーの人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説企画です
基本的に作品の投下・感想共に、このスレで行って下さい

前スレ
ギャルゲ・ロワイアル2nd 本スレッド12
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gal/1213537793/

ギャルゲ・ロワイアルしたらばBBS(1st・2nd兼用)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8775/

ギャルゲ・ロワイアル2nd 議論・毒吐き専用スレpart2(上記したらば内)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8775/1203171454
※議論はこちらでどうぞ

ギャルゲ・ロワイアル2nd避難所スレ(同上)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8775/1205659483
※本スレが荒れている場合の感想・雑談はこちらでどうぞ。作品の投下だけは本スレで行って下さい

ギャルゲ・ロワイアル2nd予約専用スレ(同上)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8775/1205656662/l50

ギャルゲ・ロワイアル2ndまとめwiki
ttp://www7.atwiki.jp/galgerowa2

ギャルゲ・ロワイアル2nd毒吐きスレ(パロロワ毒吐き別館BBS)
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1203695602
※毒吐きスレ内での意見は、基本的に無視・スルーが鉄則。毒吐きでの話を他所へ持ち出さないように!

テンプレは>>2以降に

2 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:16:20 ID:n5jHfdMn
・参加者一覧
2/3【THE IDOLM@STER】
   ○高槻やよい/○菊地真/●如月千早
3/5【アカイイト】
   ○羽籐桂/○千羽烏月/●浅間サクヤ/●若杉葛/○ユメイ
4/5【あやかしびと −幻妖異聞録−】
   ○如月双七/○一乃谷刀子・一乃谷愁厳/○アントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ/○九鬼耀鋼 /●加藤虎太郎
3/5【機神咆哮デモンベイン】
   ○大十字九郎/○アル・アジフ/●ウィンフィールド/○ドクター・ウェスト/●ティトゥス
0/4【CLANNAD】
   ●岡崎朋也/●古河渚/●藤林杏/●古河秋生
3/4【CROSS†CHANNEL 〜to all people〜】
   ○黒須太一/○支倉曜子/○山辺美希/●佐倉霧
2/2【極上生徒会】
   ○蘭堂りの/○神宮司奏
3/4【シンフォニック=レイン】
   ○クリス・ヴェルティン/○トルティニタ・フィーネ/○ファルシータ・フォーセット/●リセルシア・チェザリーニ

3 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:16:42 ID:n5jHfdMn
1/4【School Days L×H】
   ●伊藤誠/●桂言葉/○西園寺世界/●清浦刹那
1/2【Strawberry Panic!】
   ●蒼井渚砂/○源千華留
4/6【つよきす -Mighty Heart-】
   ●対馬レオ/○鉄乙女/○椰子なごみ/○鮫氷新一/●伊達スバル/○橘平蔵
1/3【To Heart2】
   ○柚原このみ/●小牧愛佳/●向坂雄二 
2/3【Phantom -PHANTOM OF INFERNO-】
   ●アイン/○ドライ/○吾妻玲二 
1/4【Fate/stay night[Realta Nua]】
   ○衛宮士郎/●間桐桜/●葛木宗一郎/●真アサシン 
4/4【舞-HiME 運命の系統樹】
   ○玖我なつき/○深優・グリーア/○杉浦碧/○藤乃静留
4/6【リトルバスターズ!】
   ○直枝理樹/●棗鈴/○来ヶ谷唯湖/○棗恭介/●宮沢謙吾/○井ノ原真人

【残り38/64名】

4 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:17:06 ID:tN70FXXS
>>2 げと。
そして>>1

5 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:17:17 ID:n5jHfdMn
【基本ルール】
 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
 勝者のみ元の世界に帰ることができる。
 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
 ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。

【スタート時の持ち物】
 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
 「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランタン」「ランダムアイテム」
 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。詳しくは別項参照。
 「地図」 → 舞台である島の地図と、禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。
 「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。
 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
 「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。
 「名簿」→全ての参加キャラの名前のみが羅列されている。写真はなし。
 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
 「ランタン」 → 暗闇を照らすことができる。
 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1〜3個入っている。内容はランダム。

6 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:17:38 ID:n5jHfdMn
【禁止エリアについて】
放送から2時間後、4時間後に1エリアずつ禁止エリアとなる。
禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。

【放送について】
0:00、6:00、12:00、18:00
以上の時間に運営者が禁止エリアと死亡者、残り人数の発表を行う。
基本的にはスピーカーからの音声で伝達を行う。

【舞台】
ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/ed/c29ff62d77e5c1acf3d5bc1024fe13f6.png

【作中での時間表記】(0時スタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 日中:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

7 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:18:23 ID:n5jHfdMn
【NGについて】
・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述する。
・協議となった場面は協議が終わるまで凍結とする。凍結中はその場面を進行させることはできない。
・どんなに長引いても48時間以内に結論を出す。

NG協議の対象となる基準
1.ストーリーの体をなしていない文章。(あまりにも酷い駄文等)
2.原作設定からみて明らかに有り得ない展開で、それがストーリーに大きく影響を与えてしまっている場合。
3.前のストーリーとの間で重大な矛盾が生じてしまっている場合(死んだキャラが普通に登場している等)
4.イベントルールに違反してしまっている場合。
5.荒し目的の投稿。
6.時間の進み方が異常。
7.スレで決められた事柄に違反している(凍結中パートを勝手に動かす等)
8.その他、イベントのバランスを崩してしまう可能性のある内容。

8 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:35:24 ID:n5jHfdMn
【首輪】
参加者には生存判定用のセンサーがついた『首輪』が付けられる。
この首輪には爆弾が内蔵されており、着用者が禁止された行動を取る、
または運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押すことで爆破される。
24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。
放送時に発表される『禁止エリア』に入ってしまうと、爆発する。
無理に外そうとしたり、首輪を外そうとしたことが運営側にバレても(盗聴されても)爆発する。
なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。
たとえ首輪を外しても会場からは脱出できない。

【デイパック】
魔法のデイパックであるため、支給品がもの凄く大きかったりしても質量を無視して無限に入れることができる。
そこらの石や町で集めた雑貨、形見なども同様に入れることができる。
ただし水・土など不定形のもの、建物や大木など常識はずれのもの、参加者は入らない。

【支給品】
参加作品か、もしくは現実のアイテムの中から選ばれた1〜3つのアイテム。
基本的に通常以上の力を持つものは能力制限がかかり、あまりに強力なアイテムは制限が難しいため出すべきではない。
また、自分の意思を持ち自立行動ができるものはただの参加者の水増しにしかならないので支給品にするのは禁止。


9 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:38:40 ID:n5jHfdMn
【能力制限】
ユメイの幽体問題→オハシラサマ状態で参戦、不思議パワーで受肉+霊体化禁止
ユメイの回復能力→効果減
舞-HiME勢のエレメントとチャイルド→チャイルド×エレメント○
NYP→非殺傷兵器で物理的破壊力も弱い
     ただし、超人、一般人問わず一定のダメージを食らう
     NYPパワーを持ってるキャラはその場のノリで決める
リセとクリスの魔力→楽器の魔力消費を微小にする、感情に左右されるのはあくまで威力だけ
ティトゥスの武器召喚→禁止あるいは魔力消費増
士郎の投影→魔力消費増
アルの武器召喚→ニトクリスの鏡とアトラック・ナチャ以外の武器は無し。
            または使用不可。バルザイの偃月刀、イタクァ&クトゥグア、ロイガー&ツァールは支給品扱い
            またはアル自身、ページを欠落させて参戦
            または本人とは別に魔導書アル・アジフを支給品に。本の所持者によってアルの状態が変わる
武器召喚全般→高威力なら制限&初期支給品マイナス1&初期支給品に武器なし
ハサンの妄想心音→使用は不可、または消費大、連発不可。または射程を短くする
ハサンの気配遮断→効果減
虎太郎先生の石化能力→相手を石にできるのは掴んでいる間だけ

その他、ロワの進行に著しく悪影響を及ぼす能力は制限されている可能性があります

10 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 19:39:13 ID:n5jHfdMn
【予約について】
書き手は事前に書きたいキャラを予約し、その予約期間中そのキャラを使った話を投下する義務がある。
予約無しの投下は不可。
予約期間は3日間(72時間)で、その期間を過ぎても投下がなかった場合、その予約は無効となり予約キャラはフリーの状態になる。
但し3作以上採用された書き手は、2日間の延長を申請出来る。
また、5作以上採用された書き手は、予約時に予め5日間と申請することが出来る。
この場合、申請すれば更に1日の延長が可能となる。(予め5日間と申請した場合のみ。3日+2日+1日というのは不可)
期限を過ぎた後に同じ書き手が同じキャラを予約することはできない。(期限が六日、九日と延びてしまう為)
予約の際は個人識別、騙り防止のためにトリップをつけて、 したらばで宣言すること。
投下の際には予約スレで投下宣言すること。

11 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 20:16:08 ID:n5jHfdMn
皆様投下乙です

>HlLd氏
九鬼先生、良い考察キャラになってきたなあ
その一方で戦闘力は最高クラスだし、マジに頼れる存在
先生キャラは早死にするという、ギャルゲロワのジンクスを打ち破れるか

>Uc氏
これは良い女の争い
クリ―チャ―バトルや超人バトルが多い中、久しぶりにギャルゲらしい戦いを見た気がするw
相変わらず綿密な心理描写がグッド
そして静留……君も十分燻ってると思うぞ、早くマーダーらしい行動しろw

>Sw氏
ふかwwっうぃれwwwwwww
嗚呼、憎まれ一般人フカヒレが、フカキモノに進化した……w
良い波乱の元になりそうだ

>tu4氏
ミキミキが素晴らしいステルスっぷりだ……
ステルスマーダーをここまで上手く動かす話は、久しぶりに見た気がする
良い感じに誤解フラグも撒かれたし、これからに繋がる良作だなあ

>うっかり氏
太一、一秒後の行動が全く予想出来んw
原作やった事無いけど、ギャグも出来るし波乱を起こす事も出来る、本当に良いキャラだなあ
そして風邪、どんどん悪化していきそうだ……w

12 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 20:16:47 ID:n5jHfdMn
>wYj氏
バカップル、放送まではイチャイチャと考察だけするのかなと思ったら、まさかThird Battleになるとは
先の読めない賭博バトル
凄まじく変化球な、良い戦いでした
しかし、人を精神的に追い詰める時の言峰のノリノリっぷりはマジで異常

>Lx氏
やよいとプッチャン、良いコンビだなあ
漢字ドリルシーンの感動度は異常
笑う事を否定するやよい、人形の身体を持つ故の苦しみを見せるプッチャンも良かったです


13 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 22:37:51 ID:7A94idkM
>>Lx氏
やばい。退場した葛Pにもう一度目頭熱くさせられるとは……
確かにそれは「いいもの」だ……。・゚・(ノД`)・゚・。
先生の遺産を安易な強化アイテムではなく、何気ない一般アイテムとして登場させ
なおかつそれがやよいの精神的成長アイテムになっているのが素晴しいです
ほんま今ロワに登場する先生たちの漢っぷりは異常やで!

プッチャンを捨てたときはどうなるのかと思いましたが雨降って地固まるが如し
いい音の鳴らないハイタッチシーンとかも名シーンだと思います
本人は弱くてもルルブレ、ナコト写本とキーになりそうなアイテム持ちでもありますし
理樹や九郎の対抗馬へのさらなる成長を期待できる良い話でした!

14 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 22:58:41 ID:P0+3ybFZ
スレ建て乙!


そして少し質問。
双七が持ってる刹那の制服と下着だけど、刹那ってどうして下着まで脱いだんだっけ?
紙パックの牛乳頭から被っただけで下着まで脱ぐ必要ある?

15 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/26(木) 23:06:21 ID:UU13jihh
牛乳臭い下着を普通の女子高生が着続けられると思ってるのか?

16 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:05:16 ID:NXAM1OWU
>>15
いや、そうじゃなくて、紙パックの牛乳の場合ストローから噴出するけどそれで下着まで濡れるのかと。
量を考えると、制服にしか被害無さそうなのだが。

17 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:20:32 ID:5nTiP66w
あれは描写見る限り普通の1?の牛乳パックじゃないの?
ストローなんてどこにも出てきてないし


俺も何回か開けようとしてこぼしたことある

18 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:23:03 ID:NXAM1OWU
>>17
デカイ方か。
それならあるか。


でもそれなら刹那よくコップも無しに飲めたな。
あれ、口で直接飲むのって意外と難しいぜ

19 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:27:39 ID:/8e2wSvI
投下乙!

>Uc氏
静留のスタンスって何だったっけ、と最近首を傾げ始めたw
女の戦いって結構あったけど、ビンタの応酬だというのに綺麗な印象。切ないんだな、これって。
来々谷はクリスと逢えるか、静留はなつきと逢えるか。ここは明暗が分かれそうだ。

>tu4氏
おお、新たなる主催者の登場か。舞-HiME勢は主催者になれる人材が多くて困るw
なんだか、なつきが無様にすら見えるのは自分の道を見つけ切れてないからなのかな。
そして双七くん、しっかりするんだ。微妙に虎の穴に自ら飛び込んでいったぞ、いつものように深優にフラグを立てるんだ!w

>うっかり氏
太一、やめておけw
お前は血を見たら興奮する、なんてレベルじゃなくてお手軽マーダーの完成だぞw
いいから早く体を温める作業に入るんだ、風邪で死んだら伝説に残るぞw


20 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:31:27 ID:N5jC/ymT
皆さん、投下乙です。

>S71氏
ふーむ、墓暴きですか。
確かに食べられたり、首輪だけ狩られたりと悲惨な眼に合う死体が多いのに、
埋葬組にまで魔の手が伸びるとは……なんという鬼畜。
しかも葛の死体か! く、た、太一……!

>wY氏
ポーカーとは……しかして、Thrid Battleのタイトルはいいね。
これがFinalになる時が恭介の最後なのか…
賭博バトルは久々だったので面白かったです

>Lx氏
いつも思うけど、氏の愛は凄いなぁ。タイトルがまさに、ですが。
いいなぁ、こういう作品。原作への敬意と愛を感じる作品って素晴らしいと思う。

21 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:36:11 ID:/8e2wSvI
>wYj氏
これは……すごいな。変化球なんだけど、すごい。
ロワということを忘れて見入りました。というか、ことみはどうするwこのままじゃマジで出てくるぞww
心情描写も素晴らしかったと思います。こういうのは好きです。

>Lx氏
葛木先生……なんでこんなにも、自分たちを泣かせるんだorz
最期の最後まで教師であろうとした生き様に涙した。
やよいとプッチャンもようやく、良いコンビになってきたな。互いを支えあって頑張ってほしいな。

22 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 00:41:56 ID:iWfUrDQi
>tu4氏
修正版読みました。大変乙であります。
某所でも言われてる通り、双七の虎先生への言及がちょっと寂しい気もするけど、
美希と深優のコンビがなつきを追い詰める(笑)ところとか凄く良かったです。
なつきカワイソスw
双七くんの朴念仁な器物たらしっぷりが深優に発揮されると面白そうだなあw
誤字らしきもの見つけたので書いておきます。

圧倒的な破壊力を持つ平気→兵器?
名前を呼ぶだけ、という単純な好意→行為? 好意でok?

あと、深優の主観だからまちがってても問題ないけど念のため。

>黒いツンツン頭を整髪料か何かで逆立てた少年。おそらく、地毛ではないだろう。

神入時のおっちゃんとの会話から双七くんの重力に逆らう髪は天然であると判明します。
すずと出逢った子供時代のCGでもあの髪型でした。
それから、

>「それって……まさか、愁厳……!?」

ここも双七くんらしく「会長」と呼んだ方がらしいかなあ。

23 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 01:55:52 ID:/1nRlbGS
新スレ乙!ようやく感想が書けるな!
>S71氏
投下乙
小ネタが所々面白すぎですw
折角太一が俺は地上最強だ!の迷言を吐いたのに
ツヴァイがあの場にいなかったことが惜しまれてならないw
そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!ってツヴァイが言ってくれれば完璧だったのに

>wY氏
投下乙
恭介が投下される度にこう書き込んでるような気がするけど、今回も書くぜ!
やっぱり恭介はかっこいいぜ!!
理樹あたりがあのかっこいいセリフを吐いても、ちょw理樹www何言ってんのww
って流されそうだけど、やっぱ恭介はどんなセリフ吐いても熱いぜ

24 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 02:04:24 ID:/1nRlbGS
>Lx氏
こちらも投下乙です
なんでこの人?たち青春ドラマみたいなことやってんだw
渋すぎるよ、特にぷっちゃん限定で

>tu氏
こちらは修正乙です
双七逃げてーって思ってたけどもう逃げなくていいよw面白くなってきたからw
これから主人公としての格を見せつけてくれそうな双七君に期待が高まる高まる
そして深優と美希のコンビ…混ぜるな危険って書かれてる漂白剤や洗剤並に、いやそれ以上に危険だw


25 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 08:45:40 ID:B6+qu1KG
投下乙です

>S7氏 
何やっているんですか太一さんw 折角夕方を平穏に過ごせそうなのに、
わざわざ血を見に行こうとは、ドキドキハラハラです。

>Lx氏
プッチャンが色々喋り捲るから、捨てられた時はヤバイと思ってしまった
そこを漢字ドリルで上手くまとめたなあ。さて、ここから何処へ向かうか

>wY氏
重厚な長編を楽しませてもらいました。必ず一度は生死をかけたバトルを
するトル恭に乾杯。コトミー最高。そして、最後のオチもなんともw

26 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 08:48:58 ID:B6+qu1KG
そして、tu氏 修整乙です
あのプロットを上手く再構築した手腕はお見事
前回よりも二人の黒さ30%増しですねw


27 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:21:37 ID:woEy5wMm
「いや、会場にいたヤツが神父みたいだったからよ」

 真人さんが教会を気にした理由はこれである。それ以上は黙して語ろうとしない。
彼の思考は単純だが突飛。ゆえに、口をつむがれると真意を掴みとるのは難しい。
奏さんは、教会は私が辛い目に会った場所ではないかと気を遣ってくれた。その気になれば、彼の提案を断ることは幾らでもできただろう。

(それでも、私は教会に向かうことを選んでしまった)

 ここはスラム街。もしかすると、私が記憶を失う前に同行していた人と出会えるかもしれない。もちろん、私に乱暴した人がうろついている危険性もあるのだが。

奏さんは私を労わる調子で語りかけてきた。
「音夢さん、怖くは無いかしら。今から引き返しても構わないのよ」

 音夢(ネム)……いつまでも名無しでは不便だということで、奏さんが付けてくれた仮初の名前。
これは私がはじめに思い出した歌に因んだものだ。*1
意味自体は気に入ったけれども、どうも馴染めない。多分、私の故郷では耳にすることのない名前なのだと思う。

*1 音楽に大きな夢を持っているから音夢とのこと。某作品のヒロインとは全く関係ない。ほんとうだよ。

 私ははっきりとした声で彼女の気遣いに答えた。
「大丈夫。怖くないといえば嘘になるけど、私は自分のことを知りたい気持ちの方が強いから」 

 真人さんが私を利用するなら、私も彼を利用する。そう、彼に付き合うのはそれだけの理由のはず。感謝なんて必要ない。

 すると、私は奏さんから、敬意の眼差しで見つめられてしまった。
「ネムさんは強い人ですね」

28 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:22:12 ID:woEy5wMm
 そういえば、奏さんはスラム街の割れた窓ガラスや猥褻な落書きを見ては、いちいち声を上げたり、眉をひそめたりしていた。
世間知らずのお嬢様には、この環境は身に堪えるのだろう。

 一方、真人さんの方は言うと
「古狸もそろそろ、新たな筋肉パートナーを見つけた頃だな」
「てけり・り」
「そうか、お前もそう思うか。やっぱ筋肉がそばにあるってのは頼もしいもんだぜ」

 相変わらず筋肉尽くしである。彼のテンションはどうも苦手だ。こちらも少しは調子を合わせるべきなのだろうが、そう甘いものではないと己の第六感が訴えかけている。

「ふふっ、トーニャさんと再開する頃には、たくさんの筋肉さんを引き連れていると思いますよ」
「か、奏さんまで……」

 やり方はともかく、彼が周りを明るくすることは、評価した方が良いのかもしれない。だが、どうも私は日常的な戯れというものに冷めているようだ。

                 ♪ ♪ ♪

29 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:23:04 ID:QP8ztqyO


30 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:23:21 ID:woEy5wMm
 私は、トーニャさんという抑止力を失い暴走する筋肉固有結界を尻目に沈思する。
(このごっこ遊びはいつまで続くのかしらね)

 冷静に戦力を見積もれば、真人さんは良くも悪くも筋肉だけであり、ダンセイニは未知数だ。
奏さんは銃と怪しげな書物*2を持っているが、運動神経は私と大差ないだろう。

*2 大十字九朗曰く、『こいつは魔導書1ダースよりもヤバイ。間違って×ッ×ー×ウ×なんて召喚した日には、俺は存在ごと消されちまう!』

 この殺し合いにはプロの殺し屋もいると聞いた。そんな状況で私を抱えてどうするというのだ。
しかも、私は記憶を失っていて、何の情報も人脈も持っていない。それどころか、この島で誰かに恨まれているかもしれない。
要するに私は……足手纏いだ。

――彼女あんなに怯えてるじゃねえか……無邪気な目をしてるし俺は彼女を信じるぜ

 私は真人さんの言葉を思い出し、心休まろうとする自分に気付いてはっとする。記憶を失い、生まれたての雛のようだった私には、彼の言葉が嬉しかったのだ。
私が教会に付き合ったのも、その気持ちからなのかもしれない。

 私はそれを悟った時、奏さんから貰ったダークの柄を強く握り締めた。

「ん、ネム……眉間に筋肉寄せてどうしたんだ? 筋肉の相談ならいつでも乗るぜ」

私は声の調子を落として静かに語った。
「えっと……筋肉の相談じゃないんだけど。私、皆さんに迷惑かけっ放しなのが申し訳なくて……
 何かできることは無いか、ちょっと考え込んじゃった」

そんな私に真人さんはいつもと変わらぬ調子で応じる。
「そんなこと気にスンナ。迷惑かけるのと筋肉はプライスレスだ。
 それに俺は筋肉といってくれるだけで満足だぜ。さあ、さあ、筋肉筋肉ぅっ!」

31 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:23:46 ID:woEy5wMm
 真人さんが上腕二頭筋を振りながら迫ってくる。そう、いつものように。

「え、えっと……」

 狼狽する私を見かねて、奏さんが助け舟を出してくれた
「なんだか、急にネムさんの歌が聞きたくなってしまいました。
 小声で構わないので、お願いできませんか?」

 要するに歌で場を和ましてくれるだけでも価値がある、という意味なのだろう。小声なら誰かが聞きつける心配もない。
 私は肩の力を抜いて数回深呼吸する。

 私は言葉にウソを混ぜていた。確かに、私は自分の無力さに苛立ちを覚えていた。
だが、その後に沸き起こったのは、助け合いの欲求ではなく、剃刀のように鋭く強烈な衝動だった……

――人の言葉なんて当てにならないわ。ここは結局殺しあいの場でしかないの

――見返りを求めない関係なんて、そんなのただの理想論ね

――誰だって、相手を利用して生きているの。用済になれば捨てられるだけ

――貴女がすべきことは、自分の存在価値を高め、相手に依存させること

――カードは歌、家事、交渉力、評判、女としての肉体……何だって良いわ

――いい、貴女が信じていいのは自分と五線譜に書かれたものだけよ

 私はこの考えを否定も肯定もしない。それが自分というのなら、ありのまま受け止めるだけだ。
元々、私はお人よしとして殉ずるつもりはなかった。誰を利用してでも、生きて帰るつもりだ。
飛び立つ鳥に古巣の未練はない。ただ天を見上げ高く高く飛んでいく――

32 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:23:49 ID:z/3In52n


33 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:24:15 ID:z/3In52n
 

34 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:24:37 ID:woEy5wMm
私は知らないうちに、これまでと違う歌*3を口ずさんでいた。

―――Look at me Listen to me アタシヲアイシテ
         だれも知らない心 見抜いてくれたら―――
 
―――Look at me Listen to me だれかを愛して
         君が必要と言われたなら どんなに―――

*3 『雨のmusique』。彼女の持ち歌のひとつ。はじめに思い出した歌『メロディー』よりも前の曲である。

(酷い女がよりによってこういう歌をね……)

 私の恋人は本音をぶつけられ、さぞ苦労しただろう。いや、互いに仮面をつけて利用していただけか。心の中で苦笑した。

 奏さんは満足げに小さな拍手をした。
「これも素敵な歌ですね。歌っている時のネムさんは、本当に生き生きとしてますよ」
「てけり・り、てけり・り」

 真人さんは何かを続けようとして口篭った。
「上手いとは思うけどよ……」

 私は彼の一瞬見せた戸惑いの表情を見逃さなかった。彼はこの歌について何かを隠している。もしかすると私自身についても。
上手く切り込めば、彼の正体を暴くことができるかもしれない。

(……やぶ蛇ね。彼はただの筋肉バカ、ということにしておいてあげるわ。でも、これで貸し借りはゼロよ)

                 ♪ ♪ ♪

35 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:25:03 ID:QP8ztqyO


36 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:25:20 ID:z/3In52n
 

37 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:25:21 ID:woEy5wMm
 私は娼館に戻ってきた。ここに立ち寄ることは、教会に行くと同意した時につけた条件だ。

 真人さんは建物の惨状を目の当たりにし、険しい表情で口を開く。
「こりゃまた、酷いもんだな」
「てけり・り…」

 奏さんは焼け焦げた死体を見つけて黙祷をし始めた。

 館は何者かの放火によって、ほぼ全てがガレキになった……逆に言えば全てではない。あの時の私ではどうにもならず、さして興味のなかったものがそこにはある。

「真人さん、これなんですけど本当に大丈夫ですか?」

「ふっ、俺の筋肉を舐めるよな……って、こいつはウチの校長じゃねえか!
 なんでこんなところに転がっているんだ?」

 真人さんは腰を下ろし、銅像を両腕でしっかりと抱え込む。
「うぉりりりゃあっ!」

 やはり、この筋肉は伊達ではない。彼は雄牛よりずっと重そうな銅像を軽々と持ち上げて……ディバッグにしまい込んだ。
そして、暑苦しい笑顔で額の汗を拭い取るポーズをする。
「ふう、新しい筋トレグッズを手に入れたぜ」

 もちろん、私はこんなものが欲しいわけではない。真人さんに愛敬たっぷりに礼をしたあと、煤に足を沈ませながら銅像のあった場所の先に進む。
そして、半ば炭化したテーブルの残骸を払いのけ、僅かに出ていたデイバックの紐を引っ張り出した。

38 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:25:24 ID:QP8ztqyO


39 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:25:47 ID:z/3In52n
 

40 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:25:53 ID:woEy5wMm
「悪いけど、使わせてもらうわよ。大分焼け焦げているけど大丈夫かしら。」

 私は本来の所持者であろう焼け焦げた死体を一瞥し、デイバッグの中に手をやってみる。すると、参加者名簿が飛び出てきた。本体の機能は失われていないようだ。*4

*4 この辺りの火勢が弱かったことやディバッグ自体の耐熱性が幸いしたのだろう。
  もうひとつ付け加えると、古河渚が真のデイバッグを律儀に閉じてくれたお陰でもある。

 更に中を探ると、ガラス張りの装置と数本の細長い金属*3が飛び出してきた。説明書らしきものはなく、正直、何に使うのかさっぱり分からない。

*5 世間一般では単三電池と言う。首輪レーダーに入れて使用する。

真人さんがさも当然のように口を開く。
「これはきっとあれだ、新型の筋に……」
「奏さん……この機械、調べてくれますか?」
「うおおぉぉっ!」

 装置は奏さんたちに任せて、私はリュックの荷物をディバッグに移し変えることにした。
それにしても、真人さんの無駄な自信は何処から湧き出てくるのだろうか。

(……あら、もうひとつ支給品入っているみたい)

 それは一冊の本だった。表紙は無地で名簿に似た色をしている。説明書には『お楽しみ写真集』とだけ書いてある。

 私は思い切って開いてみると、見たこともないような、色鮮やかな写真が双眸に焼きついた。
ただ、被写体は愛くるしい犬猫でも、ましてや青少年のリビドーを刺激する代物でなく……男のむごたらしい死体であった。

(私の死淫の趣味はないんだけど。出発前に食事をしておいて正解だったかしら)

41 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:26:36 ID:woEy5wMm
 もし、気弱な女の子なら、すぐに本を閉じて見なかったことしたかもしれない。私にも生理的な嫌悪感や死者を侮辱することへの不快感はある。
 だが、その感情よりも何か情報が得られるのではないかというプラグマティカルな判断が上回った。
 写真を詳しく観察する。全身血とカレーにまみれており、その腹部は爆弾か何かで吹き飛んでいる。
 気になるのは彼に首輪が付けられていること。そして、ページの右上に記載された文字だ。

『死者:間桐慎二 マーダー:西園美鳥 時刻:1日目深夜』

(もしかして、これは過去の殺し合いの死者を集めた本なの)

 死体は死亡時刻瞬に並べられているようだ。それらは首がなかったり、バラバラに切り刻まれていたりとやたら悲惨なものが多い。
 この殺し合いに残虐な殺人者が多かったのだろうか。尤も、包丁で首を切り落とした自分に言う資格はないが。

 酷いものになると、まるで食い散らかされたかのような写真もある。

『死者:日向絆奈 マーダー:九鬼耀鋼 時刻:1日目午後』

(マーダーは人食い族か何かかしら。ええと、これは名簿に載っていたわよね。もしかして、彼は過去の殺し合いの優勝者なの?*5)

*5 現在のロワの九鬼耀鋼の動向を見るに、彼は平行世界の別人である可能性が高い。ただし、あの方は記憶操作ができるので何があってもおかしくない。

 私はこの事実を知らせようと二人の方に目をやった。

42 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:26:41 ID:z/3In52n
 

43 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:27:23 ID:woEy5wMm
「あら、なんか光ったわね。魚群探知機かしら」
「いや、これは筋肉レーダーだ。俺の天然筋肉レーダーとどっちが凄いか勝負だ!」
「てけり・り」
「なに、光の数を良く見ろって?」

(……もう少し後でも良いかもしれない)

 私は気を取り直して写真集を読み進めた。すると、ページの後半で、明らかに生きている若い男性が目に留まった。
『脱出:神崎黎人 時刻:2日目黎明』

 彼が優勝したにしては、残りのページが多すぎる。怪訝に思ってページを捲っていくと、脱出者の写真は数ページに渡って続き、その後で再び、死者が記載されていた。

『脱出:桂心          時刻:2日目黎明』
『脱出:アリッサ・シアーズ   時刻:2日目黎明』
  ・
  ・
『死者:一之瀬ことみ マーダー:アーシノ・アルティエーレ 時刻:2日目早朝』

 今回も優勝以外の抜け道はあるのだろうか。いくら、自分に他人を切り捨てる覚悟はあるとはいえ、63人の屍を踏み台にすれば、さすがに目覚めが悪くなる。
 だが、すぐにでも脱出できるという、甘い幻想は抱かない方が良いだろう。

(それにしても、脱出者に子供が多いわね。実力者が力づくで脱出したというよりも、弱者を優先的に避難させたみたいね。
それとも、単に神崎黎人という男が変質者なだけかしら)

 などと思いながら次のページを開くと……

44 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:27:32 ID:z/3In52n
 

45 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:27:58 ID:z/3In52n
 

46 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:28:02 ID:woEy5wMm
「いやっ!」

 私は思わず本を落としてしまった。衝撃のあまり、総毛立つような悪寒がする。

 奏さんたちは私の異変に気付き駆け寄ってくる。
「ネムさん、どうかしましたか!?」

 私は慌てて写真集をディバッグにしまい、なんとか唇を動かして言い繕った。
「ご、ごめんなさい、ただの墨だと思ったら急にモゾモゾって動き出して、
 でも、よく見たらゴキブリで……ちょっと驚いちゃった」

「ちょっとって……顔が真っ青じゃねえか。本当に大丈夫か?」

 私は……自分の死に顔を見てしまった――

『死者:ファルシータ マーダー:井ノ原真人 時刻:……』*6

*6 果たしてファルはリピーターなのか。それとも、平行世界の別人なのか。一枚の写真が記憶なき彼女の思考を上書きする。

【C-2 娼館跡地 1日目夕方】 

47 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:28:20 ID:QP8ztqyO


48 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:28:28 ID:z/3In52n
 

49 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:28:41 ID:woEy5wMm
【ファルシータ・フォーセット@シンフォニック=レイン】 
【装備】:ダーク@Fate/staynight[RealtaNua] 、イリヤの服とコート@Fate/staynight[RealtaNua] 
【所持品】:支給品一式。リュックサック、救急箱、その他色々な日用品、デッキブラシ、お楽しみ写真集、
      ピオーヴァ音楽学院の制服(スカートが裂けている)@シンフォニック=レイン、
【状態:重度の記憶喪失(僅かだが記憶が戻り始めている)、頭に包帯、体力疲労(中)、精神的疲労(中)、後頭部出血(処置済み)】 
【思考・行動】 
 基本:他者を利用してでも絶対に生き延びる。自分の記憶を取り戻したい。パパとママと恋人を探したい。 
 0:絶賛混乱中。
 1:他者を利用してでも、自身の生存を最優先する。 
 2:真人と奏と行動し、教会に行く? 
 3:首輪を外せる人間を探す。 
 4:男性との接触は避けたいが、必要とあれば我慢する。
 5:パパやママ、恋人を探し出す。 
 6:九鬼耀鋼を警戒。
【備考】 
※ファルの登場時期は、ファルエンド後からです。 
※デイバックを入手しました。お楽しみ写真集は途中までしか読んでいません。
※寺から出発する前に食事も済ませ、奏からダークを受け取りました。包丁はこっそり捨てました。
※頭を強く打った衝撃で目が覚める前の記憶を失ってますが、徐々に思い出しつつあります。 
※記憶を失う前は男性に乱暴されてたと思ってます。

【お楽しみ写真集】
 前回のロワイアルの死体を集めた写真集。死体は死亡時刻順に並んでおり、死者の名とマーダーの名前も書かれている。 

50 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:29:18 ID:woEy5wMm
【井ノ原真人@リトルバスターズ!】 
【装備】:僧衣、木魚、マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実【INダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】 
【所持品】:餡かけ炒飯(レトルトパック)×3、制服(破れかけ) 
【状態】:胸に刺し傷、左脇腹に蹴りによる打撲、胸に締め上げた痕、全身にぬめり 
【思考・行動】 
 基本方針:リトルバスターズメンバーの捜索、及びロワからの脱出 
 1:教会に向かう。 
 2:理樹たちリトルバスターズのメンバーや来ヶ谷を探す。 
 3:主催への反抗のために仲間を集める。 
 4:クリス、ドライを警戒。 
 5:柚原このみが救いを求めたなら、必ず助ける。 
 6:今は無理でも、いつかトーニャと分かり合いたい。 
 7:ファルの歌は……
【備考】 
 ※防弾チョッキはマッチョスーツ型です。首から腕まで、上半身は余すところなくカバーします。
 ※現在、マッチョスーツ型防弾チョッキを、中にいるダンセイニごと抱えています。 
 ※真と誠の特徴を覚えていません。見れば、筋肉でわかるかもしれません。 
 ※真人のディバッグの中はダンセイニが入っていたため湿っています。 
 ※杏・ドクターウェスト、奏と情報交換をしました。  
 ※大十字九郎は好敵手になりえる筋肉の持ち主だと勝手に思い込んでいます。 

【ダンセイニの説明】 
アル・アジフのペット兼ベッド。柔軟に変形できる、ショゴスという種族。 
言葉は「てけり・り」しか口にしないが毎回声が違う。 
持ち主から、極端に離れることはないようです。 
杏の死とトーニャの離散で、ショックを受けているようです。

51 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:30:12 ID:z/3In52n
 

52 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:30:14 ID:woEy5wMm
【神宮司奏@極上生徒会】 
【装備】:なし 
【所持品】:支給品一式。スラッグ弾30、レトルト食品×5、予備の水 
      SPAS12ゲージ(6/6)@あやかしびと−幻妖異聞録−、大山祈の愛読書 、首輪探知レーダー(残り約5時間) 
【状態】:健康。爪にひび割れ 
【思考・行動】 
基本方針:極上生徒会会長として、ゲームに対抗する。 
 0:教会に行く
 1:謎の装置(首輪レーダー)の使用目的を知る
 2:蘭堂りのを探す。 
 3:できれば、九郎たちと合流したい。 
 4:藤野静留を探す。 
 5:大十字九郎に恩を返す。 
 6:いつかまた、トーニャと再会する。 
【備考】 
 ※加藤虎太郎とエレン(外見のみ)を殺し合いに乗ったと判断。 
 ※浅間サクヤ・大十字九郎、トーニャ・真人と情報を交換しました。 
 ※ウィンフィールドの身体的特徴を把握しました。 
 ※主催陣営は何かしらの「組織」。裏に誰かがいるのではと考えています。 
 ※禁止エリアには何か隠されてるかもと考えてます。 

【大山祈の愛読書】
 禁断の呪術『4と3/4チャンネル』を使用可能。大気中の電波を集めて、生贄を一時的に別人格に仕立て上げる。
憑依した相手に応じて戦闘力も変化。ただし、生贄は術後に激痛で意識を失ってしまう。
ここでは電波以外のものを受信するかも。本は改造されており魔法陣の作成は不要だが、生贄の同意が必要。

53 :Rewrite ◆I9IoWegESk :2008/06/27(金) 21:32:01 ID:woEy5wMm
投下支援ありがとうございます
タイトル元ネタはKeyが製作中の新作です

誤字や矛盾の指摘があればお願いします

54 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:35:26 ID:z/3In52n
投下乙です
何という勇気のある展開……w
筋肉とファルが順調に仲良くなっていってると思ったら、いきなり極大の疑心暗鬼フラグがw
GR2、一歩先の展開が読め無さ過ぎるぜ

55 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 21:57:44 ID:/8e2wSvI
投下乙。
な、なんて切り込んだ展開だろうか……思わず唖然としてしまった。
前回のロワすら利用した疑心暗鬼。これは考え付かなかった。
筋肉がファルをどうしようとしたのか、今後の展開も色々と想像できる。

ていうか美鳥とか九鬼とか慎二とかwwww
これは色々な意味で凄まじいwww

56 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 22:01:15 ID:QP8ztqyO
投下乙です。
この展開は新鮮だw本当にここは展開が全く読めないw
写真を見たファル様の今後に期待せざるを得ない。
これでリピーター疑惑勢が面白くなってきたw

57 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 22:07:38 ID:faV1cyF2
投下乙
リピーターの展開をさらに発展させてきましたかw
リピーターはクロチャンやデモベなどのループ作品と相性が良いから面白くなりそうです。

しかし、やっぱりカレーで死ぬのかwww

58 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 22:42:44 ID:rQDhSkwv
投下乙!
まさかリピーターをこういう風に絡めてくるとは!
予想外の展開にドキドキしましたよw
これからの展開が楽しみすぎるw

しかしカレーで爆破は何かの伝統なのかww

59 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 22:57:44 ID:uOxl30+s
投下乙です!
リピーター設定をこう絡めてくるとは…
完全に予想を良い意味で裏切る展開。真人の真意は一体どこにあるのか?
読んでるこちらもファルと同じ疑心暗鬼に捕われそうだぜ…

60 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/27(金) 23:24:59 ID:iWfUrDQi
投下乙です!
注釈つきまくる岩波文庫みたいな書体が面白い!
なんという疑心暗鬼フラグ・・・
この本はCGですとか書いてあったら笑う

あれ? 歌うのlは音夢じゃなくてこと・・・(バギューン)

61 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/28(土) 00:50:27 ID:ouULCVKU
投下乙です

この展開は…素直にすごいと思った…
しかし前回の真人が今回の真人とは限らないし
前回のファルが今回のファルとも限らないし…

何はともあれ最高の誤解フラグ量産機だw

62 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:39:37 ID:ybEUqI+w
epilogue 伝えられないメッセージ〜回想〜直枝理樹〜】

ああ。

僕は……

見上げる空は紅くて。

僕の胸のように。

ねえ、鈴、謙吾?

僕は間違っていたのかな?
僕は皆に助けられて。

そして皆は僕の為に戦って。

そして消えて。

僕だけが助かって。

こんな筈じゃなかったのに。

僕はこんなの為に頑張ってわけじゃないのに。

ねえ

僕はただ護られているだけだったよ。

聞こえてくる騒音。


63 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:40:18 ID:iqHCpXQV


64 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:40:49 ID:iqHCpXQV


65 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:40:58 ID:xv6BcC1g


66 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:41:04 ID:ybEUqI+w
命の叫び。

僕が皆と一緒に頑張ってきたもの。

リトルバスターズ。

それが散りじりになっていく。

僕は上手くいかなかったよ。

……恭介。

皆を引っ張っていくはずのリーダーなのに。
皆に護られて。

僕は何なんだろう?

……あは

わからないや。

ハサンさん。

僕届かなかった。

まだ頑張りたいのに。

まだ終わらせたくないのに。

皆が皆のリトルバスターズ。


67 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:41:12 ID:vS+6I7aa
 

68 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:41:37 ID:xv6BcC1g


69 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:41:39 ID:iqHCpXQV


70 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:42:03 ID:ybEUqI+w
リトルバスターズ。

ああ。

見えなくなってきた。


ねえ恭介。

僕がやった事は間違いじゃないよね……?


ああ。
ああ。


やっぱり死にたくないや。

折角生かして貰ってるのに。

……生きたい。

……生きたいよ。


リトルバスターズはここに。

ずっとずっと。

ここにある。


71 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:42:36 ID:iqHCpXQV


72 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:42:58 ID:wCCjlLW9
 

73 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:43:13 ID:ybEUqI+w
「僕らの……リトル……バスター………………ズ」


【直枝理樹@リトルバスターズ! 死亡】







―――時は遡って―――




【episode1 カナシキ鬼の輪舞曲〜鉄乙女〜】




満たされない。

全てが。

飢えも。
乾きも。
強さも。

全て。


74 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:43:17 ID:xv6BcC1g


75 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:44:08 ID:iqHCpXQV


76 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:44:29 ID:ipKKOKsC
しえんー

77 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:45:25 ID:ybEUqI+w
全て。

ああ欲しい。

欲しい。


それにさっきから私の頭にチラつく男は何だ?

さっきまで覚えていたはずなのに……

あれ?

なんだ?

確かその男を食べたのは知っている。

なのに思い出せない。

彼のことが。

どういう存在だった?

彼は……?


飢えの余り忘れてしまったのか?



78 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:45:50 ID:iqHCpXQV


79 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:46:21 ID:iqHCpXQV


80 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:46:27 ID:ybEUqI+w
いつも私の傍にいた。
いつも笑顔を振りまいてくれていた。
いつも。
いつも……

確か名前は


……レ……



なんだこれは?
なんで私の心を占める。
邪魔だ。
でも大切にしたい。

忘れろ。そんな事。

忘れた方がいい。

どうでもいい。
この空腹を抑えろ。

抑えられない。

……あれは?
樹に人間が。


81 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:46:32 ID:xv6BcC1g


82 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:47:03 ID:iqHCpXQV


83 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:47:44 ID:xv6BcC1g


84 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:47:51 ID:8SIbrnmv


85 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:49:03 ID:ybEUqI+w
食べれなかった獲物。
ゴクッと喉が鳴る。

行こうか。
私はその獲物に追い駆け出す。

その最中でも頭に残る少年。
その影を忘れようとした。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode2 希望という星の名の下に〜直枝理樹〜】



「そう虎太郎先生は……」

今僕達は遊園地内の喫茶店の一角を陣取り話し合っていた。
遊園地で待ち続けている僕の前にやってきたのは九郎さん達だった。
だけどそこにいるべき人が一人足りなかった。
加藤虎太郎。

86 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:49:29 ID:iqHCpXQV


87 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:49:41 ID:ZqPzVw98
 

88 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:49:50 ID:xv6BcC1g


89 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:50:22 ID:ybEUqI+w
僕がハサンさんを失って逃げている時に助けてくれた人。

その人が死んだ。
あの怪人によって。
悲しかった。

でも。

それでも。

「俺達は歩みを止めちゃいけないんだ。おっちゃんの為にも。理樹」
「……そうだね……うん」

僕は九郎さんの言葉に頷く。
そう歩みを止めちゃいけない。
それが虎太郎先生のためにもなると思って。

そのためにもまずは情報を纏めよう。
さしあたっては九郎さんから得た情報だ。
とはいっても放送前まで共に行動していたのだ。
そこまで互いが持つ情報には違いがない。


「美希ちゃん達は行方知れず……と」
「ええ……」

千華留さんの問いにユメイさんが頷く。
それは虎太郎先生と行動していた美希さん。
九郎さん達が虎太郎先生と会った時にはもういなかったらしい。
生きてるかも分からない。
そして恐らく共にいたというなつきさん。

90 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:50:56 ID:iqHCpXQV


91 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:51:07 ID:ceX9DO7C



92 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:51:11 ID:ybEUqI+w
彼女も行方知らずだった。

無事でいて欲しい。
僕達五人が今できる事は祈る事だけだった。

「これからどうしましょうか?」
「そうだね……うーん」

大まかな情報交換がおわり、りのさんの問いに僕は考える。
次はどうしようかと思案してる時それは聞こえてきた。

「いーやぁぁぁああぁああああぁぁぁーッ!」

女の人の凄まじい叫び声が。
そしてズドーンと何か落ちるような音。
僕ら咄嗟に構え喫茶店を出てその場所に向かう。
襲撃者がいるかもいるしれない。
そして襲われている人がいるかもしれない。
そう思ったら体が動いた。
僕達は慌てて喫茶店を出る。

「いたぁ……いきてる……いきてるよ……ねえもうちょっと優しくできなかったの?」
「うむ。儂もどう着地すればいいか忘れておったわ」
「は、はあ!?……うーあたしよくいきてた……うう」

そこいたのは泣きながら喜んでいる女の人と仮面を被ったおじさん。
あれ斉藤の仮面?
なんでだろう?

「あー!? お前は!」
「ひ、ひぅ……」

93 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:51:16 ID:xv6BcC1g


94 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:51:36 ID:ZqPzVw98
 

95 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:52:16 ID:ybEUqI+w
「うまぅー?」

九郎さんがおじさんに向かって声を上げる。
ユメイさんが怯える。
おじさんが首を傾げる。

んー。

なんだろう?
この不思議な光景は。
あとおじさんの声は何処かで聴き覚えがある。

「この誘拐犯!」
「失礼な奴め儂を誰と心得ている!」
「……ひぅ」

えっと……
九郎さん達の声をよそに僕は考える。

「どうしましょうか?」
「そうね……」

脇で千華留さん達の声もよそに考える。
あの姿どっかで……

あ……



96 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:52:21 ID:iqHCpXQV


97 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:53:10 ID:xv6BcC1g


98 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:53:17 ID:iqHCpXQV


99 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:53:26 ID:ybEUqI+w
「儂の名は橘平蔵である!」
「……平蔵さん」

そうだ。
平蔵さんだ。
放送で名前が呼ばれなかったから生きていると思ったけど。
……良かった無事で。
そして着てくれたんだ。
……うん。

「おお……良くぞ無事だったな直枝!」
「はい!」

僕は平蔵さんに抱きしめられる。
僕達は再会に喜ぶ。

「えっと……」
「どういうことかしら?」
「さあ……あたしもわかんないというか貴方たち誰?」
「ひぅ……」
「……理樹?……だー訳分からん!」

あ……
後ろで困惑する仲間達。
そういえば詳しい事いってなかったっけ?


100 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:54:04 ID:ipKKOKsC
しえんー

101 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:54:11 ID:xv6BcC1g


102 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:54:20 ID:iqHCpXQV


103 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:55:11 ID:ZqPzVw98
 

104 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:55:48 ID:ybEUqI+w
首を傾げるりのさん。
口に手を当て不思議がる千華留さん。
腕を組んでる女の人。
ただおびえるユメイさん。
頭を抱える九郎さん。

ここに。
僕らが集めた仲間たちが。
しっかりと。
集まっていた。

何故かそれを見た時。
僕は何故か心が躍った。

鈴。
しっかりいるよ。
僕らの仲間たちが。
リトルバスターズたちが。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





【episode3 地獄を告げる死神たち〜ドライ、支倉曜子〜】

彼女達は進み続けていた。
ただ言葉もなく。

105 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:56:12 ID:iqHCpXQV


106 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:56:50 ID:xv6BcC1g


107 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:56:52 ID:ybEUqI+w
いや語る必要性もなかった。
彼女達はただ他のものに死を与えるだけでいいのだから。

参加者に死を告げる者たち。
方や最強の暗殺者。
方や人を捨てた怪人。

奇妙な鎖で結ばれた二人はただ進む。
付かず離れずの距離で。
隙あれば相手をくらおうとの意志で。

進む。
ただ進む。
絶対の意志を持って。

彼女達は進む。

目前に迫るは華やかな遊園地。
希望の星が宿るこの場所に。

死を告げる者たちは目前へと迫っていた。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






108 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:56:59 ID:iqHCpXQV


109 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:57:41 ID:iqHCpXQV


110 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:57:45 ID:ybEUqI+w
【episode4 新たな糸。絡み合い交差する糸〜源千華留〜】


「そうなんですか。クリスさんという人を探して……」
「そういう事。あたし達その為ここに来たのだけど……見てないみたいね」

ふうと彼女は溜め息をつく。
中々のスタイルをもつ彼女の名は杉浦碧。
私は彼女を見つめる。
理樹さんの仲間だといっていた平蔵さんと行動していた彼女は今まで不明だった人達の情報を教えてくれた。

「それでそのクリスさん唯さんという人達は安心できるのね」
「ええ、大丈夫よ千華留ちゃん」

私の確認に碧さんが頷く。
彼女が行動を共にしていた人達。
クリス・ヴェルティン。
来ヶ谷唯湖。
この二人は殺し合いに乗ることなく行動しているらしい。

来ヶ谷という人物は理樹さんの知り合いらしい。
どうやら私に似てるらしいけど……
機会があったらあって見たいわね。

クリスという人物。
その人は理樹さんも会ったという静留さんを止める為に動いているらしい。
静留さんが殺し合いに乗っているとの情報を聞いた理樹さんは何処か沈んだ顔をしていた。
そしてその静留さんを止めるという鍵になるらしい人物がなつきさん。

静留さんの大切な人。
そう彼女を止めるには必須な人物のようだ。


111 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:58:13 ID:xv6BcC1g


112 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 01:58:23 ID:ybEUqI+w
このことを踏まえ理樹さんが決断した選択は

「取り敢えずクリスさんと来ヶ谷さんの捜索。そしてなつきさんを見つける事を優先しよう」

名を上げた3名の捜索。
クリスさんと来ヶ谷さんは共に行動し仲がよいと聞いた。
なら一緒に行動してる可能性が高い。
……まずは取り敢えずは指針が明確に決まっている人ってことね。

「来ヶ谷さん……無事でいるかな」
「心配してもはじまんねえよ……他にやる事はないか理樹?」

心配する理樹さんに九郎さんが次の行動を促す。
頷いて彼は

「そうだね……後は細かい事を決めたいんだけど……葛木さん達は来ないのかな」
「葛木さんって理樹さんの仲間ですよね」
「うん……落ち合う約束をしたのだけど……心配だ」

りのちゃんの問いに理樹さんが心配そうに頷く。
彼が最初に星を与えたという人物。
その仲間は待ち合わせの時間を過ぎても来なかった。
理樹さんはその仲間達がきになるのか何処かぎこちない。

……ふう、仕方ないわね。

「私が周囲を探索してみるわ。迷ってる可能性もあるしね」
「……千華留さん?」


113 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:58:59 ID:iqHCpXQV


114 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:59:14 ID:xv6BcC1g


115 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:59:34 ID:iqHCpXQV


116 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 01:59:53 ID:ipKKOKsC
しえんー

117 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:00:03 ID:ybEUqI+w
私は理樹さんにそう提案する。
このまま気になっているようでは会議も進まない。
……なら。
私はここを離れて捜索する事を考えた。
確かに単独行動で非常に危険だ。
しかし単独だからこその利点もある。
だからこその提案だった。

「嬉しいけど、危ないよ」
「大丈夫よ、遊園地周辺しか廻らないから」
「……わかったよ……気をつけて」

私は理樹さんを納得させた。
これでいいわ。
リーダーが不安のままではメンバー皆が不安になるものね。
私は銃だけを持ち喫茶店から出ようとする。
デイバックも持っていこうか考えたがそこまで遠出はしないだろうしおいていく事にした。


「千華留さん! どうか気をつけて」
「ありがとうりのちゃん……」

近寄ってきたりのちゃんの頭をなで抱きしめる。
相変わらず可愛い子……
もやもや沸き起こる感情をおさえ私は手を振りそこから出て行った。
振り返ると皆笑顔で私を送ったている。
とてもほほえましい光景だった。


だけどそれがわたしにとって仲間が全員揃っているのを見る最後の光景になってしまった。



118 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:00:55 ID:ybEUqI+w
――さあ……地獄の始まりだ……―――





【episode5そして始まるカナシミへの行進曲 〜大十字九郎〜】




「そうか……鉄はもうそこまで」

平蔵さんが深く溜め息をつく。
俺達は怪人――鉄乙女について知ってる事全て平蔵さんに話した。
2人の人間を殺した事。
俺たちと死闘を繰り広げた事だ。
平蔵さんは天を仰ぎ目を瞑っている。
どうやら教え子らしい。
平蔵さんはどう思ってんだろうか。
……その胸中は俺には分からないけど。
深い溜め息。
きっとそれが平蔵さんの思いのような気がした。

「ミキミキ、無事でいて……」
「碧さん……そうですね」

美希を心配する碧。
俺と美希が出会う為に美希と行動してたらしい。
だけど美希は俺にそれを伝えなかった。
何故伏せとく必要があったのだろう?
美希が碧を信用してなかった?

119 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:01:31 ID:iqHCpXQV


120 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:01:56 ID:xv6BcC1g


121 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:01:57 ID:iqHCpXQV


122 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:02:26 ID:ZqPzVw98
 

123 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:02:44 ID:ybEUqI+w
だけど話してる限り碧は善良な人間だ。
まさか。
何か美希に都合が悪い事でもあったのだろうか?

……疑ってかかっても仕方ないか。

「じゃあ皆……詳しい事だけど」

理樹が意見を纏めようと立って皆に居ようとする。
その姿は凛として立派だ。

だけど。

聞こえてきた。

俺たちに地獄を告げる声が。


「勝利すべき―――――」

全てを飲み込み。

また消滅させる。

「――――――――黄金の剣!!」

破滅の光が。

そうそれは鬼神が放つ最悪の光。
それが窓ガラスを飲み込みただ突き進んでいく。
狙いは理樹。


124 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:03:26 ID:xv6BcC1g


125 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:03:57 ID:iqHCpXQV


126 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:04:47 ID:iqHCpXQV


127 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:05:04 ID:ybEUqI+w
その光に対してすぐに体が動いたのは平蔵さん。

「直枝! 危ない!」

平蔵さんは理樹の前にたち理樹を押し光の射線上からはなす。
俺は自分のみを護る為に避けるので勢一杯だった。
そして理樹の代わりに射線上に立った平蔵さんはその光を避けることが出来ず

「ぬおおおおおお!?!?」

その半身を焦がす事になった。
俺はただその流れをただ見ることしか出来なくて。
悔しかった。
握った手が真っ赤になるぐらい。

「平蔵さん!」
「……大丈夫だ……直枝。致命傷ではない」

理樹が平蔵さんに駆け寄る。
平蔵さんは大きな怪我を全身に負っているが致命傷ではなかった。
……可笑しい。
威力が落ちている?
俺はそんな事を考えつつ光を放った方向へ目を向ける。
敵意を持って。

そこに立つのは鬼の化身。
俺はその名を怒りを篭めて叫ぶ。

「鉄乙女! 畜生……よくも!」


128 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:05:39 ID:iqHCpXQV


129 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:05:57 ID:xv6BcC1g


130 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:06:17 ID:iqHCpXQV


131 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:06:21 ID:ybEUqI+w
乙女は黄金の剣を持ってそこに立っている。
彼女はにやりと笑って

「……やっと見つけた……獲物」

そう告げると俺たちに向かってまたその剣を掲げる。
剣にまとわりつく魔力。
やばい! もう一回打つきだ。

「避けろおおおお! 皆ああああああ!」

叫ぶと同時に俺は理樹と一緒に左に避け、りの達は右に。
平蔵さんは乙女さんの下に駆け寄った。
再び発射されようとする光。
乙女が剣を掲げその名を告げようとする

「勝利すべき……がぁ!?」
「この馬鹿者がああああああ!!」

が告げられることなく乙女は外に喫茶店の外に吹き飛ばされていった。
吹き飛ばしたのは橘平蔵。
彼女の師だった。
平蔵さんはそのまま理樹のほうを向き

「直枝! お前達は逃げろ! 鉄は任せろ!」
「そんな無茶だよ! そんな怪我で!」
「無茶じゃない! ゆけい! 直枝! お前は希望なのだ! お前はここで倒れてはならぬ! だからゆけい!」

平蔵さんが理樹を説得する。
理樹はその言葉にうつむき、しかしやがて顔を上げてそれに頷いた。


132 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:06:49 ID:iqHCpXQV


133 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:07:31 ID:iqHCpXQV


134 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:07:50 ID:ybEUqI+w

「わかりました……どうかご無事で」
「うむ……直枝もな……大十字、杉浦、直枝を頼む」

平蔵さんの頼みに俺はただ頷いた。
いや頷くしかなかった。
そのただ穏やかな声に俺はあのハサンと同じ様子を感じ取って。
ただ頷くしかなかった。

「逃げよう、皆。散開して駅で会いましょう」
「おーけい。わかったわ」

その理樹の言葉に俺達は散らばる。
理樹と俺は左側の出口から。
りの、碧、ユメイさんは右の出口から。
ここに平蔵さんを残して。
胸にたっぷりの悔しさをもって。

俺は駆け出した。

畜生……!

畜生が!

何をやってるんだよ……俺は!

ギリと歯軋りをする。

平蔵さんを残して……

俺は……


135 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:08:14 ID:xv6BcC1g


136 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:08:52 ID:ipKKOKsC
sage

137 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:09:19 ID:ybEUqI+w
結局立ち止まったままなのか?




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





【episode6 OK, it is time for hunting 〜ドライ、支倉曜子〜】


彼女達は辿り着いた。
憐れな獲物たちが居る場所に。

彼女達は緊張も興奮もしない。

ただ無慈悲に。
ただ冷徹に。

獲物をかっていくだけ。

騒音が彼女達の耳に聞こえてくる。
その時怪人と暗殺者が離れた。
何の合図もなしに。

共に行動する理由もない。
互いに利用しようとも思ったが獲物が多いなら別だ。
能力についてなら信頼している。
また機会があれば合流する事もあるだろう。

138 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:09:22 ID:iqHCpXQV


139 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:09:50 ID:iqHCpXQV


140 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:10:41 ID:iqHCpXQV


141 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:10:52 ID:ybEUqI+w
……最もそのときは互いに殺し合いを始めるかもしれないが。

後は二人とも共通な事を行なうだけ。

さあ。

狩りの時間だ。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




【episode6Name−君の名は− 〜橘平蔵〜】




儂は喫茶店から少し離れた場所で鉄と対峙していた。
儂が乙女から負った傷は致命傷とは言わないが割と重かった。
お陰で体が鈍い。

今の鉄とは五分五分の勝負であった。

鉄も体が鈍そうだ。
彼女も傷を負っているらしい。

「鉄……儂の名前を覚えているか!」

142 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:11:18 ID:iqHCpXQV


143 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:11:27 ID:xv6BcC1g


144 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:12:17 ID:ybEUqI+w
「……」

儂は拳を振り上げながら鉄に問う。
鉄は黙って避ける。

……やはり駄目か。

鉄を黄泉路に送る覚悟をしていた。

……しかし儂も人であった。
鬼に成り果てた愛弟子。
それでも彼女を救いたいと思ったのだ。

甘い人間だ。

しかし。

だからこそ。

「鉄! 目を醒ませ! お前は人であるべきだ!」

鉄に人で居て欲しい。
そうさえ思っているのだから。

儂は色恋沙汰はさっぱり分からない。
それ故に対馬レオの死にどんな影響を受けたのかは想像する事ができない。

だが今の鉄を対馬は望みはしないだろう。
鉄が剣を横凪に振るう。
儂はそれをかわし


145 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:13:03 ID:Qmw6VKZy
 

146 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:13:04 ID:xv6BcC1g


147 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:13:49 ID:ybEUqI+w
「鉄、忘れたか! お前が愛した人間の名を!」
「……っ!?」

鉄に語り続ける。
そして鉄が反応が鈍った。

やはり。

狙い目はそこか。

「想い出せ! 愛した人の名を!」
「……うわあぁあ!?」

鉄は乱暴に剣を振るう。
わしはそれを避け続け鉄を見据える。

「五月蝿い……喰われろオオオオオオオ!!!」

堪らなくなった乙女が剣を構えを儂に突撃をする。
だが儂はそれでも鉄を見据え、そして叫ぶ。

「よいか……お前が愛した人の名は対馬レオ! レオだ!」
「……あ……れ……お……あああ……あああああ」

そして

ズブリと。

肉を貫く音がした。




148 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:13:56 ID:T0O5DSnK ?2BP(1)


149 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:14:28 ID:T0O5DSnK ?2BP(1)


150 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:15:12 ID:xv6BcC1g


151 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:15:18 ID:T0O5DSnK


152 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:16:06 ID:iqHCpXQV


153 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:16:08 ID:ybEUqI+w
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode7 私が此処にいる理由〜蘭堂りの〜】


私はユメイさん、碧さんと一緒に出口に向かって走っていた。
私はただユメイさんに引っ張られたまま走っている。

あの殺人鬼も怖い。

でも今の私の心を埋め尽くされているのは恐怖ではないんです。

埋め尽くされてるのは自分に対しての負の感情で。

私は千華留さん、ユメイさん、直枝さんや皆に護れていて。
私のその優しさだけを受けていて。
でもふとあの会議の時想ったんです。

私の役割ってなんですか?って。

私は千華留さんみたいに頭も良くない。
私は理樹さんみたいにリーダーシップもあるわけじゃない。
私はユメイさんみたいに人を癒す事もできない。

じゃあ私はなんだろう?って。

私は皆に守られているだけなのかな?って。

154 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:16:21 ID:ZqPzVw98
 

155 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:16:22 ID:xv6BcC1g


156 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:16:25 ID:T0O5DSnK


157 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:16:42 ID:Qmw6VKZy
  

158 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:17:04 ID:ZqPzVw98
 

159 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:17:04 ID:ybEUqI+w
私はなにができるのだろう。

私はただのお荷物なのでしょうか?
私は優しさに溺れてるだけでしょうか?

私はここに居ていいんでしょうか?

……わかりません。
私一人では。

……私は。

……わた……

あれ?
何か物陰から人が動いた?

そして風を切る音が。

ドゴッ


あれ?

前が……よく見えな……

視界が閉じて……

「りのちゃん!?」
「……あぁ」


160 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:17:23 ID:iqHCpXQV


161 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:17:28 ID:Qmw6VKZy
 

162 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:17:30 ID:ZqPzVw98
 

163 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:17:45 ID:xv6BcC1g


164 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:18:18 ID:ipKKOKsC
しえんー

165 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:18:18 ID:ybEUqI+w
視界が閉じて……

「りのちゃん!?」
「……あぁ」

碧さんの私の呼ぶ声。
ユメイさんの悲鳴。

ああ

迷惑かけちゃったのかな?


ごめんなさ……





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode8 Nowhere Girl 〜杉浦碧〜】


「りのさん……あぁ」

ユメイさんの小さな悲鳴が聞こえる。

166 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:18:30 ID:iqHCpXQV


167 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:18:38 ID:Qmw6VKZy
  

168 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:19:01 ID:xv6BcC1g


169 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:19:30 ID:ZqPzVw98
 

170 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:19:54 ID:ybEUqI+w
頭を真っ赤に染めるりのちゃん。
突然の襲撃だった。
気付けなかった。

またわたしは。

路地裏から無慈悲に石を放った少女がこちらを睨んでいる。
いや少女と言うにはおぞましい姿。
いうならば怪人がいた。

「ユメイさん! りのちゃんは!」
「息はあります……けど非常に危険な状態で……」

ユメイさんが泣きそうな声で状態を言う。
よかったしんじゃいないのね。
……でも、私が気付けなかったせいで。


……よし。


「ユメイさん。りのちゃんを連れて逃げて」
「……碧さんは……?」

わたしはかわらない。
いつでもどんな時でも。
例えそんなに強くなくとも。


171 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:19:56 ID:1MB0wqlS
 

172 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:20:36 ID:iqHCpXQV


173 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:20:52 ID:Qmw6VKZy
 

174 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:20:58 ID:xv6BcC1g


175 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:21:27 ID:ybEUqI+w
あの時決意したんだ。
わたしは。

だからわたしは!

「……皆を護るんだ! 正義の味方として!」

意志を貫くのみ!

エレメントを出して大げさに振る。
さあ。
負けないよ。

りのちゃんもユメイさんも理樹君も。
皆、皆護るんだ!

だからわたしはここに居る!
絶対に負けやしない。

「行って! 早く!」
「わかりました……お気をつけて」

ユメイさんがりのちゃんをおぶって逃げていくのを確認して再度構えなおす。
取り敢えずの目標は目前の敵を倒す!

「さあさ、正義の味方参上! いざ尋常に勝負!」


176 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:22:21 ID:ybEUqI+w
わたしは疾駆した。

皆を護る為に。
正義の味方として。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode9 怪人は冷静に判断する 〜支倉曜子〜】


奇襲は半分成功、半分失敗。
そう怪人は判断すると目の前で喚く女を殺す準備する。

あの幼い女はこのままだと間違いなく死ぬ。
和服の女は逃がしたが今はこの女を殺す。
怪人はそう判断して斧を取り出し構えた。

あの女は何もない空間から武器を出したがさして気にする事ではない。
何があっても怪人は変わらない。

殺す。

その一念を持ちただ駆ける。


177 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:22:32 ID:ipKKOKsC
しえんー

178 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:22:49 ID:iqHCpXQV


179 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:22:52 ID:xv6BcC1g


180 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:23:18 ID:1MB0wqlS
 

181 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:23:18 ID:iqHCpXQV


182 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:23:26 ID:ybEUqI+w
心の奥底に想いを潜めて。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode10 譲れない意地にかけて 〜大十字九郎〜】


俺と理樹は生きるために走っていた。
平蔵さんをおいて。
理樹の顔が何処か暗い。

それはそうか。
仲間を一人置いて逃げているんだから。

「……理樹」
「……九郎さん、僕は……」
「理樹、生きよう。それがみんなの望む事だ」
「……わかってます」

大丈夫だ。
生き残ればきっと。
希望はあるはずだから。

それはおっちゃんに教えてもらったから。

183 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:23:59 ID:ipKKOKsC
しえんー

184 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:24:07 ID:ybEUqI+w
そう思って駆け出す。

が。

パンととても軽い音がして。
その途端俺の左肩に熱がでる。
ほとばしる鮮血。

「っあ!?」
「九郎さん!?」

……撃たれた?
何処から?
そう疑問に思った瞬間物陰から現れる人。
金髪のポニーテール。
不敵に笑って

「やれやれ、やっと見つけたよ」

くるくると銃を廻し言う。
不味い……襲撃者が他にもいたのかよ!

……どうする?
俺。
襲撃者との距離は10メートルもない。
逃げ切る事は無理だろう。

戦うとしても。
2対1だが襲撃者の見のこなしは圧倒的。
ぶっちゃけると勝てる気がしない。


185 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:24:16 ID:xv6BcC1g


186 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:24:23 ID:Qmw6VKZy
  

187 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:24:37 ID:iqHCpXQV


188 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:24:44 ID:xv6BcC1g


189 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:25:18 ID:ybEUqI+w
……あれ?

絶体絶命?

うそーん。

……ええい、冷静になれ俺!

俺は何を頼まれた?
あの骸骨がおの主人を想う男に。

護って欲しいって。

なら。

答えは出てるじゃねえか。

俺もそうしたい。

ああ、膝が震えるよ。

だけど!

「理樹……お前は逃げろ。俺は一人でこいつを何とかする」
「……え?」

ここで男を見せないでどうするよ! 俺!
理樹は護り通す!
絶対だ!
理樹は希望だ!
ここで死なせたり絶対させない!


190 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:25:35 ID:iqHCpXQV


191 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:25:53 ID:xv6BcC1g


192 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:26:14 ID:ybEUqI+w
「そんな九郎さんは!」
「……いいから行け! ハサンさんにも言われてるだろ! お前は生きろ!」
「……でも!」
「ああ……さっさと行けーーー! 生きて生き延びろ! 反論は許さん! お前が生きなきゃいけないんだよ! 俺はお前を生かす!」

理樹が食いつく。
でも俺だって譲れない意地って物がある!

正直ビビってます。
でもここで折れたらおっちゃんにあわす顔がない。
だから俺は意地を張る。

「行け……理樹。生き延びろよ……絶対にな……じゃあな」
「……く……ろうさん……」

理樹の背をバンと押す。
理樹はその拍子に走り出した。
泣きながら。

おう。

それでいい。

生き延びろよ。

理樹。



「随分とセンチメタルだね……お涙頂戴ってか……下らない。お前ツヴァイって男知ってるか?」
「知らん!」

193 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:27:01 ID:xv6BcC1g


194 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:27:02 ID:ybEUqI+w
「そうか……じゃあ死んでくれ」
「絶対にノォ!……いやほんとうに」

ああ。

やっぱこええわ。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode11セイギノミカタとして 〜杉浦碧〜】





「ハッ! こんなもん? 甘いよ!」
「…………」

怪人が放つ斧を裁き私は戟を振るう。
戦い自体はわたしが押しているが責めきれないと言う状況が続いてる。
ユメイさん達は逃げ切れただろうか。
ならそれでいい。
勝つ事じゃない、わたしは皆を守りきればいいのだから。

195 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:27:04 ID:1MB0wqlS
 

196 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:27:47 ID:ybEUqI+w
それにしても目の前怪人の不気味さがわたしを恐怖させる。
何が少女をこんな姿に豹変させたのだろうか?
殺し合いはこんな少女まで豹変させるのか。

なら止めなくちゃね。
それがわたしの役割だから。

「てやーーー!!」
「…………!?」

わたしは戟を横一閃に切りつける。
怪人はそれを受けるが受け流す事ができず吹き飛ばされる。
今が狙い目。
わたしはそのまま追い討ちをかけようとするが

「…………」
「な!? つ……うわぁあ!?」

怪人が急に放ってきた物。
それをはじき返すとそれは割れなんともいえない刺激臭と共に液体が溢れた。
それに驚き私がひるんだ隙に逃げる怪人は逃げ出した。
だけどわたしはそれを追うことはしなかった。
そしてわたしはそのまま出口に向かう。

護れればいい。
仲間を。
皆を。


197 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:28:38 ID:xv6BcC1g


198 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:28:39 ID:1MB0wqlS
 

199 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:29:09 ID:ybEUqI+w
正義の味方として。

それが杉浦碧としての役割。

だからわたしは……

――例えそれが自己満足や欺瞞に満ちたものでもかい?――

ええ、例えそうだとしても。
わたしは皆を守りたい。
罵られる事になっても。
道化だとしても。

それが杉浦碧の生き方


……行こう。


セイギノミカタとして

わたしは生きるんだ!


【F−7 街中/一日目夕方】
【杉浦碧@舞-HiME運命の系統樹】
【装備】:不明、FNブローニングM1910(弾数7+1)
【所持品】:黒いレインコート(だぶだぶ)支給品一式、FNブローニングM1910の予備マガジン×4、
 恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!ダーク@Fate/staynight[RealtaNua]、
【状態】:健康、十七歳、
【思考・行動】
 0:正義の味方として生きる。

200 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:29:32 ID:xv6BcC1g


201 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:29:41 ID:iqHCpXQV


202 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:29:43 ID:ZqPzVw98
 

203 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:30:10 ID:ybEUqI+w
1:意志を貫く。
 2:美希のことが心配。合流したい。
 3:反主催として最後まで戦う。
 4:知り合いを探す。
 5:羽藤桂、玖我なつきを捜しだし、葛のことを伝える。
 6:仲間との合流。
【備考】
 ※葛の死体は温泉宿の付近に埋葬しました。
 ※理樹のミッションについて知りました。
 ※ 理樹と情報交換しました。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode12 汝、無垢なる刃、無垢なる思い 〜大十字九郎〜】





204 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:31:19 ID:xv6BcC1g


205 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:31:30 ID:1MB0wqlS
 

206 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:31:42 ID:Qmw6VKZy
 

207 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:31:43 ID:iqHCpXQV


208 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:31:45 ID:ZqPzVw98
 

209 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:32:47 ID:ybEUqI+w
「ガッ……!? 今畜生が……!」
「……中々しぶといね。そこまでして理樹って奴護りたいかい?」

戦闘が始まってからやっぱりと言うべきかかなり劣勢である。
ぶっちゃけ負ける気しかしない。
肩に銃創。
脇腹と足にも銃弾が掠った。
加えて腹を蹴られ滅茶苦茶痛い。
背中にも打撲が。
意識が朦朧とする。

……いっそ一思いにやってください…………

……兎も角理樹は護れたろう。
時間は稼げた。
分にすると5分……

……あれそうでもない?

ま、まあ逃げれただろう。

「理樹って奴そこまで大事かい?」
「……ああ。あいつならきっと希望を繋いでくれる。あいつは俺らの希望だ」

数々の絶望を味わってきたあいつなら。
きっとどんな時でも進んでくれると信じられる。

だから。

「俺は今この場所で戦っているんだ! あいつを守る! この命にかけて!」

俺はここに居る。

210 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:33:32 ID:xv6BcC1g


211 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:34:16 ID:ybEUqI+w
この島から脱出する為に。
例えどんなに情けなくても。

未来に繋げる為に。

俺はここに居る。

「だから絶対! 俺は! 護るんだ! あいつを!」
「馬鹿らしい……ん?……ふふ、面白い事思いついたよ」

金髪の女はなにかおもいついたような顔をした。
何だ?

途端疾駆。

俺の腹元に潜り込み

「うご!?」

鳩尾に強烈なアッパー……
そして背中に衝撃。

「気が変わった……後で面白いもの聞かせてやるよ」


なんだ、それ
わかんねえよ
ここで死んじまうんだから。



212 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:34:22 ID:1MB0wqlS
 

213 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:35:08 ID:xv6BcC1g


214 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:35:45 ID:Qmw6VKZy
 

215 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:35:47 ID:iqHCpXQV


216 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:36:23 ID:xv6BcC1g


217 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:36:35 ID:ybEUqI+w
……ここまでか……

理樹は……護れた

後は頼んだぞ。

お前が希望なんだ。

お前が頑張るの遠い空の果てで見てるから

……おっちゃん、悪い、存分にもはやくそっち逝った。

…………ああ。

……やっぱ逝きたくなかったかも……

……俺は金髪の女が笑いながら去るのを見て。

意識を手放した。


……ア…………ル……




218 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:37:23 ID:ipKKOKsC
しえんー

219 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:37:30 ID:iqHCpXQV


220 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:37:38 ID:ybEUqI+w
【F-7/遊園地/一日目夕方】



【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】
【装備】:キャスターのローブ@Fate/staynight[RealtaNua]手ぬぐい(腰巻き状態)、バルザイの偃月刀@機神咆哮デモンベイン
【所持品】:支給品一式、アリエッタの手紙@シンフォニック=レイン、凛の宝石7個@Fate/staynight[RealtaNua]
 木彫りのヒトデ7/64@CLANNAD、物干し竿@Fate/staynight[RealtaNua]、タバコ、木彫りのヒトデ3/64@CLANNAD
 加藤虎太郎の眼鏡、トランシーバー(故障)
【状態】:気絶中、肉体的疲労(大)、背中に重度の打撲、全身に複数の打撲、肩に銃創、脇腹、右足に浅い銃創
【思考・行動】
 0:気絶中
 1:アルと桂、奏を捜索。
 2:人としての威厳を取り戻すため、まともな服の確保。
 3:アル=アジフと合流する。
 4:鉄乙女を打倒する
 5:虎太郎の生徒達を保護する。
 6:ドクターウエストに会ったら、問答無用で殴る。ぶん殴る。
【備考】
 ※千華留、深優と情報を交換しました。
  深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。
 ※理樹の作戦に参加しています。 把握している限りの名前に印をつけました。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





221 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:37:49 ID:xv6BcC1g


222 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:37:52 ID:ZqPzVw98
 

223 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:38:16 ID:iqHCpXQV


224 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:38:48 ID:xv6BcC1g


225 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:40:11 ID:xv6BcC1g


226 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:40:13 ID:ybEUqI+w
【episode13 ヒトとして、恋する乙女として 〜鉄乙女〜】



ああ。

渇く。

全て。

全て。

何だろう。

飢えと渇きが止まらない。

剣から出る光は前より弱いし。

これも飢えのせいなのか?

分からない。

苦しい。

そして先程から揺さぶる顔。

何処かで見たような顔。

何だ!

何なんだ。


227 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:40:41 ID:iqHCpXQV


228 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:40:47 ID:Qmw6VKZy
 

229 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:40:54 ID:xv6BcC1g


230 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:41:55 ID:ipKKOKsC
しえんー

231 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:42:25 ID:ybEUqI+w
何処かで見たような顔。

何だ!

何なんだ。

出る様で出ない。

いい目の前の獲物を食らえ。

それが一番だろう?

「鉄! 目を醒ませ! お前は人であるべきだ!」

人?

おかしい事をいう。
さあ食事を……

「鉄、忘れたか! お前が愛した人間の名を!」
「……っ!?」

あい……した?

私の愛した人間


ああ

またあの顔が。

止めろ。

232 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:42:43 ID:1MB0wqlS
 

233 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:43:01 ID:iqHCpXQV


234 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:43:22 ID:xv6BcC1g


235 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:43:22 ID:Qmw6VKZy
 

236 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:43:38 ID:ybEUqI+w
止めてくれ。

何だ。

なんで今更こんな事思い出してしまう。

違う!

違う!

飢えを満たせば!

こんな事思い出さなくていい!

思い出さないほうがいい!

思い出したら……

思い出したら……

崩れてしまう……

「想い出せ! 愛した人の名を!」
「……うわあぁあ!?」

私は乱暴に剣を振るう。

ああああああ。

言うな!
言うな!


237 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:43:58 ID:iqHCpXQV


238 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:44:19 ID:iqHCpXQV


239 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:44:23 ID:ybEUqI+w
今まで!

私は!

私だ!

ただ強者を屠って。

食らえばいい!

それでいいんだ!

思い出したくない!

ああ。

止めろ!
止めろ!

ああ!

「五月蝿い……喰われろオオオオオオオ!!!」

堪らなくなった私は剣を持ち突撃する。


240 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:44:53 ID:iqHCpXQV


241 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:45:32 ID:ybEUqI+w
止めろ。
止めてくれ。

わたしはこの衝動に身を任せればいい。

喰えばいいのだ。

そうすればいい。

そうすれば何も考えなくていい。


だから

だから……

「よいか……お前が愛した人の名は対馬レオ! レオだ!」

あ。

ああ。

ああああああああああああああああ。



オ。


――乙女さん―――



242 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:45:40 ID:xv6BcC1g


243 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:45:49 ID:iqHCpXQV


244 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:46:23 ID:iqHCpXQV


245 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:46:28 ID:xv6BcC1g


246 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:46:44 ID:ybEUqI+w
ああああああああああ。


止めろ。


ああああああ。



「……あ……れ……お……あああ……あああああ」


私は全てを振り切る思いで。

剣を突き刺した。


嫌だ。

想い出したくなかった。

何も。


気付いていたのだ。


……私は。

あの狐を食らった時に。


247 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:47:13 ID:1MB0wqlS



248 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:47:21 ID:iqHCpXQV


249 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:47:43 ID:Qmw6VKZy
  

250 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:48:31 ID:xv6BcC1g


251 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:49:06 ID:xv6BcC1g


252 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:49:16 ID:ybEUqI+w
思い出してしまった。

判断能力が戻ってしまっていた。

自分がヒトをやめた事に。

異常である事に。

でももう戻れない。

だって沢山の罪を犯した。

ヒトの美味しさを知ってしまっていたから。

ああ。

ああ。

だから閉じ込めた。

レオという想い出を私がヒトであった時の全ての事を閉じ込めたのだ。

無理やり忘れて。

でも。

でも。

私はもう戻れない。


253 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:49:42 ID:xv6BcC1g


254 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:49:55 ID:iqHCpXQV


255 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:50:04 ID:ipKKOKsC
しえんー

256 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:50:25 ID:ybEUqI+w
だから。

だから。

館長までも刺した。

ああ。

飢えを収めるにはヒトをくわらなければいけない。

どんなにそれがいけない罪でも。

私が生きるためには必要なものだから。

何故だろう。

ああ。

私は

……いい、もう一度忘れよう。


鬼なら鬼らしく。

全てを忘れて。

愛した事も忘れて。

それが一番だ。


257 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:50:41 ID:iqHCpXQV


258 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:50:45 ID:xv6BcC1g


259 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:51:18 ID:ybEUqI+w
なあ。

レオ。

それがもう……私のいき方なのだから。



バシンッ!


え?


「この大馬鹿者……やっと想い出したか。お前はヒトとして生きなければならぬ」

え?


嫌だ。

怖いんだ。

己の犯した罪が。

レオに。

許してもらえるわけがない。

「怖いんだ……私が……どんなに思ってもこの衝動は抑えられない……自分の罪が重い……」

ポツポツと語りはじめる。

260 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:51:20 ID:iqHCpXQV


261 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:51:40 ID:iqHCpXQV


262 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:52:10 ID:xv6BcC1g


263 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:52:18 ID:iqHCpXQV


264 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:52:31 ID:ybEUqI+w
私はあの狐を食べてから思い出していた。

何か不思議な力を感じていた。

そしたら思い出し始めてきた。
私が異常なことを。


でもこの人を喰う衝動は抑えられなくて。
自分がその衝動を抑えるために罪を犯してたことを隠したくて。

ただ本能に身を任せた。

恐怖のあまり。

それが最善だと想い……

私は……

「なあ乙女……お前は後悔してるか?」

後悔?

今の私はどうなのだろう?

よくは分からない。

でも。


265 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:53:03 ID:iqHCpXQV


266 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:53:08 ID:xv6BcC1g


267 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:54:00 ID:ybEUqI+w
「御免なさい……ごめんな……さい」

謝りたかった。
食べてきた者たちに。
私の罪を。

自分が生きるために他者の命を奪わないといけない矛盾。

私はそれを今更ながらに思い出して。

ただ。

謝りたかった。

「それでいい……乙女。それでいいんだ……対馬じゃなくて悪いが……」

そう言われて。

そっと。

抱きしめられた。

ああ。

あああああ。

あああああああああああ。

「御免なさい……御免なさい……ああああぁあぁぁぁああぁあぁぁぁあああああああ」


268 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:54:37 ID:xv6BcC1g


269 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:54:39 ID:iqHCpXQV


270 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:55:07 ID:ybEUqI+w
涙が。

溢れた。

ただ。

ただ。

哀しいぐらいに。

「大丈夫だ……乙女。それならまだ戻れる。戻れるんだ、その心と対馬への思いがあれば……ヒトに」

ああ。

レオ。

レオ。

私はいいのかな?

生きて。

生き続けて。

鬼じゃなくて。
ヒトとして。

もう忘れたりはしない。

鉄乙女。

対馬レオに恋した乙女として。

271 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:55:28 ID:xv6BcC1g


272 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:55:38 ID:iqHCpXQV


273 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:55:57 ID:xv6BcC1g


274 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:56:19 ID:ybEUqI+w
許してもらえるかな?

なあ。

レオ。

――勿論、大好きだよ、乙女さん―――

ああ。

ああ。


「愛してる……レオ」





だけど


――それを神は許さない――





275 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:56:29 ID:ipKKOKsC
しえんー

276 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:56:32 ID:iqHCpXQV


277 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:57:08 ID:iqHCpXQV


278 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:57:22 ID:ZqPzVw98
 

279 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:58:08 ID:ybEUqI+w
ドンという凄まじい音。

何かが発射される音。

そして

「乙女! 危ない!」

私の事を押す館長。

そして

「おおおおおおおおお!?」

何かの爆発音。

その発射先には……

死を告げる。

包帯とトレンチコートの

死神が居た。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






280 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:58:55 ID:iqHCpXQV


281 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 02:59:07 ID:ybEUqI+w
【episode14 KILLER MACHIN  〜支倉曜子〜】


怪人は碧との戦いから撤退した後思案していた。
やはり武装が足りない。
何か強大な武装が。

難敵を仕留めるには。
強大な武器が必要である。

それ故に怪人は探索した。
強大な武器を見つける為に。

そして彼女は見つけた。

最強に等しい武器を。

あった場所は喫茶店。
直枝理樹が集まった場所。

そこにある源千華留のデイバック。

そうその中にあったのは

RPG-7V1。
歩兵携行用対戦車擲弾発射器。

彼女はそれを手に入れたのだった。

しかし彼女はそれ大して喜びを感じる事もなくただ淡々使用方法について確認する。
やがて彼女の元に聞こえる声達。


282 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:59:34 ID:iqHCpXQV


283 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 02:59:58 ID:xv6BcC1g


284 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:00:06 ID:ybEUqI+w
怪人はその音を聞きそっと近づく。
そこには男と女が。
なにやら深い話をしているようだが怪人は気にしない。

怪人は準備する。

二人を屠る準備を。

手にしたばかりのRPGを構え。

やがてその二人向け

何の感情もなく。
何のためらいもなく。

トリガーをひいた。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







【episode15 まもりたいもの 〜橘平蔵〜】


体が痛む。

285 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:00:44 ID:iqHCpXQV


286 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:00:56 ID:xv6BcC1g


287 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:00:58 ID:ybEUqI+w
乙女を抱きしめた時指された場所から血があふれ出しているのを儂はあえて言わなかった。

致命傷である事を知っていたのだから。

いずれ死に到るだろう。

それなのに何故か穏やかだった。
乙女を戻せたからだろうか?
それとも直枝が居るからだろうか?

分からない。

それでも儂の心がやすらいだ。

ああ。

乙女。

お前はヒトとして生きればいい。


そう思った先見えたのは女子がこちらに向けて爆弾を放つ姿。

儂は咄嗟に乙女の背を押す。

儂は助からないだろう。

しかし。

それでも。

乙女を救える。

288 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:01:46 ID:iqHCpXQV


289 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:02:00 ID:ybEUqI+w
護れる。

そう思っただけでも心が安らいだ。

そして

「おおおおおおおおお!?」

着弾。

しかし何故かまだ生きていた。

もう体は動かないに等しいが。

だがその女子は次は乙女を狙う。

駄目だ。

護らなければ。

儂は。

儂は。

動かない体を必死に動かして。

乙女を庇うかのように抱きしめる。

どうか。

生きて欲しい。


290 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:02:06 ID:iqHCpXQV


291 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:02:29 ID:iqHCpXQV


292 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:02:49 ID:ybEUqI+w
「……おと……め……い……き……よ……ヒト……して……立派に……胸を晴れるように」


最後に見えたのは乙女の頷く姿。

儂はそれを笑い。

そして目を閉じた。

訪れた爆発音に。

乙女を守れた事を誇りに思いつつ。

橘平蔵。

我が人生に悔い無し!


【橘平蔵@つよきす -Mighty Heart 死亡】





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





【episode16 Mighty Heart 〜いつもの恋心〜 〜鉄乙女〜】


293 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:03:13 ID:iqHCpXQV


294 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:03:47 ID:ybEUqI+w
私は護られていた。

私は生きないといけなかった。

ヒトとして。

館長の為にも。

レオの為にも。

私は。

だから

生きなきゃ

生きなきゃいけないんだ。

護れた。

館長はもういない私は底から這い上がるように出る。


私は生きなきゃ。

罪を背負って。
館長の命も背負って。

この恋心を大切に。


295 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:03:56 ID:ipKKOKsC
しえんー

296 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:04:02 ID:iqHCpXQV


297 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:04:39 ID:ybEUqI+w
私は。

やっと

やっと

未来を見つけられたのだから。

生きる意味も。

全て。

全て。

だから私はヒトとして生きなきゃ。


だから……


不意に顔を上げる。

そこにおごましい顔の女の子が。

私の首に振り落とされる斧。


ザンと音がした。





298 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:04:46 ID:iqHCpXQV


299 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:05:30 ID:iqHCpXQV


300 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:05:45 ID:ybEUqI+w
ああ。

ああ。

終わった……のか?

レオ

レオ

わたしはこれでよかったのか?

生きないといけないのに。

罪も償っていないのに。

私は誰よりもヒトとして生きなければならないのに。

レオ……

――いいんだよ、乙女さん。頑張ったからその想いが心があれば大丈夫―――

そうなのか?

いいのか?

私は……


301 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:06:08 ID:ZqPzVw98
 

302 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:06:17 ID:Qmw6VKZy
 

303 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:06:22 ID:iqHCpXQV


304 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:06:31 ID:ybEUqI+w
――うん、いいんだ――

ああ

ああ

そうか。

なあレオ。

最後に。

最後に一つだけ。

この言葉だけ

――何?―――




「―――――愛してる、レオ」



【鉄乙女@つよきす -Mighty Heart- 死亡】





305 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:07:01 ID:iqHCpXQV


306 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:07:24 ID:iqHCpXQV


307 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:08:19 ID:ybEUqI+w
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode17 胸の奥底に眠る本当に大切な感情 〜支倉曜子〜】

怪人はただ深い森の中を歩いていた。
2人も屠った。
高望みはしない。
それ故にもう遊園地から離れていた。
怪人は二人の首輪と支給品を回収した後彼女は北進していた。

怪人が殺した女の最後の呟き。
彼女にとって何の価値もない。
ただ彼女は殺すために進んでいる。

だが。

(…………………………………………太一)

心の奥底に「支倉曜子」の残骸をしっかり残して。

怪人は進む。




【E−6 森/1日目 夕方】
【支倉曜子@CROSS†CHANNEL 〜to all people〜】

308 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:09:15 ID:Qmw6VKZy
  

309 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:09:46 ID:A+ptgroh
 

310 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:10:20 ID:A+ptgroh
 

311 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:10:51 ID:A+ptgroh
 

312 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:11:23 ID:A+ptgroh
 

313 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:11:54 ID:A+ptgroh
 

314 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:11:58 ID:ybEUqI+w
【装備】:斧、投石器、全身に包帯、トレンチコート(男物)、バカップル反対腕章@CROSS†CHANNEL 、オペラグラス
【所持品】:石材2個、、首輪4つ(蒼井、向坂、橘、鉄)、工具一式 マスク・ザ・斉藤の仮面@リトルバスターズ! 木彫りのヒトデ×1@CLANNAD
     :カリバーン@Fate/stay night[Realta Nua] 真っ赤なレオのデイパック、斬妖刀文壱@あやかしびと −幻妖異聞録− 、ドラゴン花火×1@リトルバスターズ
     支給品一式、木彫りのヒトデ2/64@CLANNAD、怪盗のアイマスク@THEIDOLM@STER、 RPG-7V1(1/1)@現実、OG-7V-対歩兵用弾頭x3
【状態】:肉体疲労(大)、右半身大火傷(処置済み)、胸部に激痛(処置済み)、右目が充血(視力低下)、髪を切りました
【思考・行動】
 基本方針:太一の為に、太一以外を皆殺し。
 1:ゲームの参加者を見つけたら殺す。
 2:人間でなくとも生きているなら殺す。
 3:動いたら殺す。動かなくとも殺す。
 4:話しかけてきても殺す。無言でも殺すし、叫んでも殺す。
 5:泣いても殺す。怒っても殺す。笑っても殺す。
 6:投石器で殺す。なくなったら斧で殺す。殺したら相手の武器を奪ってそれでまた他の人間を殺す。
 7:遠隔爆破装置を作成し、任意のタイミングで交通・通信網を分断、電力を遮断して殺す。
 8:北進して殺す。
 9:殺す。
 10:(…………………………………………太一)
【備考】
 ※登場時期は、いつかの週末。固定状態ではありません。
 ※佐倉霧、山辺美希のいずれかが自分の噂を広めていると確信。
 ※支倉曜子であることをやめました。
 ※「ゲーム」の主催者は脱出も想定していると考えました。
 ※G-4変電所の周囲に無数のブービートラップを仕掛けました。
 ※ドライの能力のみを信頼、確実に殺せるその時までは援護する意思があります。





315 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:12:48 ID:ybEUqI+w
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode18 強く、強く 〜ユメイ〜】


「りのさん……しっかり……あぁ」

わたしはりのさんを抱いて駅に付きそのままに電車に乗り込んだ。
りのさんの傷は深く息があるといえとても危険な状態だ。

髪の毛を染める赤い血が凄く痛々しい。
力で回復させても意識がない。

「……そんな、どうして……」

どうしてこんな事に。
先程まで皆さんと笑いあっていたというのに。
それが泡沫の如く消えた。

理樹さんや九郎さんは大丈夫だろうか?
もしかしたら皆……

「……あぁ……駄目」


316 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:12:54 ID:8HQ5Q4Tf
 

317 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:13:18 ID:Qmw6VKZy
  

318 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:13:26 ID:8HQ5Q4Tf
 

319 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:13:30 ID:iqHCpXQV


320 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:13:50 ID:1MB0wqlS
 

321 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:13:51 ID:ybEUqI+w
そんな事なってはならない。
そんな悲しい事。

絶対……
……絶対。

でも余りにもわたしは無力で。


「わたし……は」

強く

とても強く

願う。

皆の無事を。
私には願う事しか今は出来ないから。

そして。

もっと。
もっと。

欲しい。

皆を守れる力を。

そっと。
そっと。


322 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:13:57 ID:8HQ5Q4Tf
 

323 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:14:20 ID:iqHCpXQV


324 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:14:34 ID:8HQ5Q4Tf
 

325 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:14:44 ID:ybEUqI+w
心に誓う。

夕焼けに照らされる電車の中で。


【ユメイ@アカイイト】
【装備】:エクスカリバーの鞘@Fate/staynight[RealtaNua]、
【所持品】:支給品一式×3、メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、光坂学園の制服@CLANNAD
 木彫りのヒトデ4/64@CLANNAD、包丁@SchoolDaysL×H、ガイドブック(140ページのB4サイズ)、
【状態】:霊力消耗(中)、肉体的疲労(中)
【思考・行動】
 基本方針:桂を最優先で保護する。他の仲間達も守る。
 0:強く……強く。
 1:桂、烏月を捜索する
 2:怖くても、守る為に戦う。
【備考】
 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。
  深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。
 ※仮面の男(平蔵)は危険人物には違いないと思っています。
 ※エクスカリバーの鞘の治癒力は極端に落ちています。
  宝石などで魔力を注げば復活する可能性がありますが、幾つ使えばいいのかなどは不明です。





【蘭堂りの@極上生徒会】
【装備】:メルヘンメイド(やよいカラー)@THEIDOLM@STER、ドリルアーム@THEIDOLM@STER
【所持品】:支給品一式、ギルガメッシュ叙事詩、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす-MightyHeart-
 騎英の手綱@Fate/staynight[RealtaNua]、ドッジボール@つよきす-MightyHeart-、縄
 木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD

326 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:15:05 ID:ipKKOKsC
しえんー

327 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:15:06 ID:8HQ5Q4Tf
 

328 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:15:16 ID:iqHCpXQV


329 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:15:31 ID:ybEUqI+w
【状態】:気絶中 後頭部打撲 貧血気味、右足に銃創(治療済み。歩く分には大きな支障は無いが、激しく動き回るのは困難)、
【思考・行動】
 基本:殺し合いはしない。ダメ、絶対。
 0:気絶中。
 1:千華留さん、理樹さんと一緒に行動。
 2:奏会長、プッチャン、桂ちゃん、クリス、リトルバスターズメンバーを探す。
 3:リトルバスターズとして行動する。
【備考】
 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。
  深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。
 ※恭介からの誤情報で、千羽烏月を信用に足る人物だと誤解しています。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






【episode19 ともしび 〜直枝理樹〜】



僕は。

ただ皆に生かされて。


330 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:15:37 ID:8HQ5Q4Tf
 

331 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:15:55 ID:iqHCpXQV


332 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:16:09 ID:8HQ5Q4Tf
 

333 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:16:36 ID:ybEUqI+w
それでもなお進み続けている。

僕は無力なのかな?

結局九郎さんに助けられて。

希望……か。

少し重たいなその言葉が。

強くのしかかって。

リトルバスターズ。

皆が希望を託してくれた。

だから僕は生きなくちゃいけない。

生きなくちゃ。

ねえ。

鈴。

謙吾。

生き……


パン



334 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:16:40 ID:8HQ5Q4Tf
 

335 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:16:57 ID:iqHCpXQV


336 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:17:21 ID:8HQ5Q4Tf
 

337 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:17:26 ID:ybEUqI+w
え?


僕の胸から溢れる鮮血の華。

「……かふっ!」

口から溢れる血。

あ。

撃たれちゃ……た。

「空を飛びながらの射撃なんて初めてだよ……まったく」

目の前には空を飛ぶあの金髪の人。

ああ。

残念だな。

……ここで終わりなのかな?

ハサンさん、御免生きれなかったよ。

無力のままだった。
僕は。

でも何処かやすらかで。

ああ。


338 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:17:51 ID:8HQ5Q4Tf
 

339 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:17:59 ID:Qmw6VKZy
  

340 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:18:11 ID:iqHCpXQV


341 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:18:22 ID:8HQ5Q4Tf
 

342 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:18:30 ID:ybEUqI+w
このまま逝けたら。

うん。

大丈夫。

リトルバスターズはきっと皆が継いでくれるから。
仲間達が。

この島で出来た仲間たちがきっと。

「なんで……死ぬのにそんなに笑顔なんだい?」
「……きっと皆が意思を継いでくれるだから……安心できるんだ」
「……そうかい……でももしその仲間が全員死んだら?」

え?

え?

まさか。

そんな……

「え……まさか」
「まさかだよ……お前の仲間は全滅した」

あ……

九郎さん


343 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:18:53 ID:8HQ5Q4Tf
 

344 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:18:56 ID:ybEUqI+w
千華留さん

りのさん

ユメイさん

平蔵さん

碧さん

あ……

そ……んな。

じゃあ……継いでくれる者も居ない?

ああ。

ああ。

僕は。

何を。


345 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:19:02 ID:iqHCpXQV


346 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:19:03 ID:Qmw6VKZy
  

347 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:19:25 ID:8HQ5Q4Tf
 

348 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:19:41 ID:ybEUqI+w
「あああ……うわああああ」

そんな。

僕は何の為に頑張った?

僕は無力ではいけなかった?

皆に助けられた命を無駄にしたのか?

ああ

ああ

リトルバスターズ。

崩れてゆく。

僕は……

僕は……

何の為に頑張ったのだろう?


「……じゃあな」

女の人が去っていく。
もう良くは見えないけど。



349 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:19:56 ID:iqHCpXQV


350 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:20:04 ID:8HQ5Q4Tf
 

351 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:20:25 ID:ybEUqI+w
ああ。

なんて無力。

そんな。

何ものこらない。

鈴。

僕は

僕は……

誰よりも。
何よりも。

生きなきゃ駄目だったんじゃないか?

ああ。

ただ後悔だけ募っていく。

涙すら出ていく。

嫌だ。

終わらせたくない。

物語を。


352 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:20:39 ID:iqHCpXQV


353 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:20:49 ID:8HQ5Q4Tf
 

354 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:21:20 ID:8HQ5Q4Tf
 

355 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:21:29 ID:ybEUqI+w
リトルバスターズを。

願っても。

願っても。

無理なのに。

ぼくはそのままともしびだけが消えていくのを感じた。

希望が――――


――――崩れた。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇









【episode20 全てを殺戮の意志に変えて 〜ドライ〜】



356 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:21:52 ID:iqHCpXQV


357 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:21:59 ID:8HQ5Q4Tf
 

358 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:22:21 ID:ybEUqI+w
(ちっ……一人殺しただけなのに……なんか落ちつかねぇ)

あたしは理樹という少年を殺した後ただ歩き続けていた。
あたしが九郎という男を見逃して理樹という少年を殺したのはほんの遊び心。
必死に護ろうとした人物が死んだのを知った時あいつはどんなうごきをするか。
そんな事を考えて殺した。

だがなんだ?
この落ち着きのなさは。
やっと一人殺したのだ。

全くなさけない

「……ちっ……いいさ。どっちにしろ。殺しつくす。変わらない怜二も。皆。皆」

そんな湧き出る心の思いを封じ込めて。
あたしはそれを殺戮の意志に変えて歩む。

自分の道は自分で切り開く。

そう意志を篭めて。


(……カジノか……いってみるか)

歩いた末に見つけた建物。
カジノだった。
遊園地に人が集まっていたのだから施設に人が居る事は容易に想像できる。

(……殺すだけさ)


359 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:22:23 ID:iqHCpXQV


360 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:22:45 ID:8HQ5Q4Tf
 

361 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:23:18 ID:Qmw6VKZy
  

362 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:23:34 ID:ybEUqI+w
そう想い私は潜入する。

胸にあるものを。

全て殺戮に変えて。


【G-6/カジノ前/1日目/夕方】


【ドライ@Phantom -PHANTOM OF INFERNO-】
【装備】 クトゥグア(5/10)@機神咆哮デモンベイン
【所持品】 支給品一式×2、マガジン(クトゥグア)×1、懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom
        噴射型離着陸単機クドリャフカ(耐熱服付き)@あやかしびと、包帯、業務日誌
【状態】 左足首捻挫(治療済み、患部に包帯を巻いている)
【思考・行動】
 基本:玲二(ツヴァイ)を殺す。玲二を取り巻く全てのものを壊す。
 0:カジノに潜入
 1:もう深くは考えない。殺す。
 2:人間を見つけたら玲二を知っているか尋ね、返答に関わらず殺害する。
 3:謎の追跡者(曜子)を徹底的に利用する。付け入る隙を探し、殺せる、あるいは逃げられる体勢を整える。
 4:後々謎の飛行物体の発射地点に向かう?
【備考】
 ※クドリャフカの操縦を覚えました。(なんとか操縦できる程度です)
 ※クドリャフカの移動速度は1エリアを約5分で通り抜ける程度。
 ※業務日誌の最初のページには「麻婆豆腐の作り方」、最後のページには「怪しげな画」が書かれています。
 ※ただ最後のページは酷い殴り書きなので、辛うじて「ヨグ・ソトース」「聖杯」「媛星」ぐらいが読める程度です。
 ※発電所から伸びる地下通路の存在に気付きました。
 ※支倉曜子の能力のみを信頼、危険性を警戒しつつ、その意図を汲むつもりです。




363 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:23:56 ID:8HQ5Q4Tf
 

364 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:24:27 ID:ybEUqI+w
―――そして時は戻って―――――


【new prologue これが私の新たなスタートライン 〜源千華留〜】



私は唖然とした。
周囲を廻っていたら聞こえてくる爆音やら銃声。
恐らく襲われたんだ。
仲間達が。

私はそして目撃してしまった。
理樹さんが撃たれる所を。

襲撃者が去っていった後私は理樹さんの元に駆け寄った。

……だけど。

息はなかった。

もう亡くなっていた。

ぎゅと唇を噛む。

でも最後に少しだけ聞こえた。

「リトルバスターズ」

彼は言っていた。
自分が死んだら誰かに継いで欲しいと。


365 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:24:50 ID:8HQ5Q4Tf
 

366 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:25:12 ID:iqHCpXQV


367 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:25:19 ID:Qmw6VKZy
 

368 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:25:54 ID:1MB0wqlS
 

369 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:25:58 ID:ybEUqI+w
さあ。

私はどうする?

りのちゃん達も襲われていただろう。
私は……

「……決まってるわね」

答えなんか決まっていた。

私は―――





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「ふう……とりあえずはここからね」

私は一旦遊園地から離れて電車に乗りG−4の駅前に来ていた。
皆を探したいがそこに居るかも分からない。
襲撃者も居る可能性もある。
だから一旦離れる事にした。


370 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:26:15 ID:8HQ5Q4Tf
 

371 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:26:40 ID:iqHCpXQV


372 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:27:11 ID:8HQ5Q4Tf
 

373 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:27:28 ID:ybEUqI+w
「まず……私がやる事は新たな仲間の確保。皆の無事の確認……そうしましょう」

まずやるべき事は新たな仲間の確保。
……当座の目的は碧さん達が言っていたクリス、来ヶ谷について探しましょうか。
後はトルタさん達とも合流したい。
それに未だによくわからないなつきさんもだ。

それともとの仲間との合流もしたい。
放送で無事が確認できたら南東部に戻りましょうか。

作戦は迅速に。
且つ丁寧に。

私は彼の意志を次ぐことに決めた。
元々答えなんて一つしかなかったけどね。

その為には仲間の確保が必要だ。

奇しくも私は惨劇に巻き込まれなかった。
でも私その分まで頑張りたい。

理樹さんの為にも。

さあ。

これから忙しくなる。



374 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:27:57 ID:ybEUqI+w
私は新たなスタートラインにたった。

皆を纏めるリーダーとして。

死んでいったものの意志を継いで。

私は進む。

希望に向かって。


【G−4駅前/一日目 夕方】
【源千華留@StrawberryPanic!】
【装備】:能美クドリャフカの帽子とマント@リトルバスターズ!、スプリングフィールドXD(9mm14/16)
【所持品】:なし
【状態】:健康、強い決意
【思考・行動】
 基本:殺し合いはしない。りのちゃんを守る。殺し合いからの生還。対主催のリーダーとして行動。
 0:リーダーとして進む。
 1:新たな仲間の確保。とりあえずクリス、唯湖を探してみる。
 2:元の仲間との合流。
 3:脱出の為の具体的な作戦を練りこむ。
 4:恭介とトルタに若干の違和感。
 5:神宮司奏に妙な共感。
 6:深優を許さない。なつきについては保留。
 7:りの無事を祈る。
【備考】
 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。
  深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。
 ※恭介からの誤情報で、千羽烏月を信用に足る人物だと誤解しています。
 ※G-4の民家に千華留とりのがF-2の駅に向かう、というメモが残されています。


375 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:28:07 ID:8HQ5Q4Tf
 

376 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:28:20 ID:iqHCpXQV


377 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:28:48 ID:8HQ5Q4Tf
 

378 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:29:36 ID:8HQ5Q4Tf
 

379 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:30:10 ID:8HQ5Q4Tf
 

380 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:30:47 ID:8HQ5Q4Tf
 

381 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:32:02 ID:1HPU0S+d
 

382 :Little Busters! ◆UcWYhusQhw :2008/06/29(日) 03:32:04 ID:ybEUqI+w
投下終了しました。
支援有難うございます。
誤字矛盾があったら指摘お願いします。
りのユメイの現在位置を記入しわすれてました。
【C−7 電車内/一日目 夕方】
でお願いします


タイトルは「Little Busters!」です。
元ネタはリトルバスターズOPから。



383 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 03:40:26 ID:1HPU0S+d
投下乙です!
何という対主催チーム崩壊……鬼神乙女の死。
あまりマーダーとして目立ってなかった曜子ちゃんとドライが大活躍。
次々と討ち死にする対主催陣、まさにロワの醍醐味!
だけど対主催は完全に潰えていない。
理樹の想いを継いで新生リトルバスターズを結成する千華留様の今後に期待です。

384 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 04:04:26 ID:OiXy8+p1
2600行もあってたったの45kb?
スカスカっぷりにも程があるだろう。レスの無駄遣いすんな。

385 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 04:17:14 ID:ZqPzVw98
投下乙です!
館長の喝撃により恋情を取り戻す乙女さん……この辺の見せ方はUc氏の十八番だなぁ
理樹や乙女の逝き方なんか、思い半ばで潰える情景はまさに、「コレがバトルロワイアルというものだ」
バトロワ的惨劇は随分と久しぶりな気もするし、だからこそ映えましたねw
あと九郎……君はとことん道化だなぁw

386 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 09:42:53 ID:xv6BcC1g
投下乙であります。
なんという無常感!これぞバトルロワイアル!
不意打ちや奇襲で次々と倒れていく対主催陣w静かに死を運ぶマーダーw
特に乙女さんの正気に戻ってあっさり殺されるシーンがもうたまりませんでした!
散り散りになった仲間は再開できるのか、新リーダー千華留様の今後などに期待w
そして九郎wwwなんだろう、もっと頑張れw


気になった点

理樹の荷物が無いようなんですが、理樹の手元にあるんでしょうか。
流れ的にはドライか千華留様が持っていきそうですが。

それとクトゥグアの威力はもう少し強くてもいいかも。
娼館では壁ぶっ壊していましたし、九郎はローブで軽減されたとして、
理樹はもう少し派手にやられてもいいのかなと思いました。

387 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 11:52:08 ID:MRwYmbtH
力作、お疲れ様でした!
なんという惨劇、なんという無情……。面白かったという以外にないです。
よもやと思うキャラばかり逝ってしまった……。
ここに来て空気気味だったマーダーが大爆発!
新生リトルバスターズの意思を継ぐ者たちが、頑張ってくれるよう……。


388 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 13:11:06 ID:rKwSOo4+
投下乙です
バッタバッタと倒れていく対主催勢達……素晴らしい無情展だ
一歩先がどうなるか読めないっていうのは、本当に面白いなあ
改心直後に死ぬ乙女さんとか、絶望を抱いて死んでく理樹とか、ロワ的に最高過ぎるw
リーダー化した千華留様の動向も楽しみ
マジGJでした

389 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 13:31:35 ID:KfaVlKU8
投下乙です

読んでる時の心情↓
気絶をしているだけに決まっている・・・かるいけがさ・・・
ほら・・・しゃべり出すぞ・・・今にきっと生き返る・・・
理樹・・・そうだろ?・・・起きてくれるだろ?
お・・・起きてくれ!たのむ・・・理樹!!

理樹率いる新生リトルバスターズ、まだ十分に立ち上がってない気もするけど
遂に崩壊か…これからはもう元祖リーダー恭介の手腕の見せ所か!?

390 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 14:07:25 ID:PKf9Xl45
デスペラード乙です!
死んだ! 死んだぞ! たっぷり死んだ!w
最強と目されたトップマーダー鬼神乙女が死んでしまったのは少し残念ですが
生身で空飛んできたりする対主催最強不条理コマを道連れにしたのはナイスです
つよきす2大怪物が倒れたことで空気ななごみんに出番が回ってくるか!?
(フカヒレは怪物wwwだし)
まさかの理樹死亡先刻のタイミングも衝撃的
ロワの無情さが良く出ていた回でした!

391 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 14:40:23 ID:RyODMo+5
投下乙です。
無駄な空行が大杉。余韻も多用しすぎで効果無し。
冗長になるせいでメリハリ減少、美味いスープも薄いとマズい。
垂れ流しの通常思考まで逐一空行とか意味不明。
正直読むのが辛いから死亡と生存報告だけ見てます。

392 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/29(日) 19:49:03 ID:j1fDudKx
投下乙です
フラグ持ってるキャラがどんどん死んでくぅ!
乙女さんは正気に戻るも、朽ち果てて…ああ無常なり。
もっとやれw これを受けて恭介がどうなるか

393 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 21:54:49 ID:eexuhLg3
test

394 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 22:00:23 ID:4MHWr307
投下乙
三人しか死ななかったとは!
五人は死ぬと思っていたから予想ハズレだったなーw

生き残ったキャラがこれからどう動くのかと、気にさせる繋ぎ方はGJです。
とくに九朗の真価は絶望への強さなのでこれからどうなっていくのかワクワクしました

395 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:01:34 ID:cSQN5WfQ
投下乙
正直マーダー無双で対主催が全滅すると思っていたぜw
意外だったのは鬼乙女が死んだ事…

やっぱり元の人格が正義の人だとこういう死に様になっちまうか
彼女は最期まで狂気に染まって暴れて欲しかった…
強マーダーでも連戦は辛いよな連戦はorz

396 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:03:42 ID:3ZGsJLVc



歩く


歩く


歩く


……歩き続ける

この道の先には、何があるのだろう?
そこに道がある以上、先には何かがある
このまま歩き続けていれば、その何かに辿りつけるのだろう

ああ…、だが、本当に、この道の先には何かがあるのか?
道の先には何かがある、……だが、今歩いているこれは、『本当に道なのだろうか?』
正しい道を踏み外せば、その先に待つのは何も無い。
無論、歩けばそこに道は出来る。
だが、その先に何かがあるという保障はあるのか?
先に待つのは、千尋の谷か、雲を穿つ頂か、はたまた果て無き大海か。


397 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:04:04 ID:82rDiiOb
 

398 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:04:07 ID:6jZhPQWl


399 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:04:15 ID:3ZGsJLVc
……いつか、何処かで誰かが言った。
人の身に余る望みを抱けば、待っているのは破滅のみだと。
翼無き人の身では、谷は見下ろせず、頂は越えられず、大海には沈むしかない。
たどり着く先には何も無い。
ただ、夢破れ、膝を付いた者の亡骸が転がるのみ。

それは、理。
矮小たる人の身には変える事の出来ない理。
決して届かぬ夢を追うものに、等しく与えられる滅びの理。

だが……もし、翼を得る方法があるとしたら?
人たる身で、谷を見下ろし、頂を越え、大海を渡る事が出来るのならば?
ならば、届く。
例え、その翼を得る為にどのような苦難が待とうと、そこには翼があるのだ。

ならば、そこに至る事を躊躇う必要などあるだろうか。


400 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:04:19 ID:o71xl+v9


401 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:04:41 ID:6jZhPQWl


402 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:04:51 ID:3ZGsJLVc


歩く


歩く


歩く


……歩き続ける

どんなに遠回りであろうと、
行き止まりで引き返す事になろうと、
この道は、確かに翼へと繋がっているのだから。

言峰綺礼を信じる気などカケラも無い。
あの男は、決して信じていけない部類の人間なのだから。
この戦いの果てに願いが叶う保障などは無い。
確かに嘘は付かないが、真実を告げていると信じられるはずも無い。

……だが、



403 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:05:15 ID:6wBbQKjy


404 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:05:18 ID:3ZGsJLVc


歩く


歩く


歩く


……歩き続ける

どんなに遠回りであろうと、
行き止まりで引き返す事になろうと、
この道は、確かに翼へと繋がっているのだから。

言峰綺礼を信じる気などカケラも無い。
あの男は、決して信じていけない部類の人間なのだから。
この戦いの果てに願いが叶う保障などは無い。
確かに嘘は付かないが、真実を告げていると信じられるはずも無い。

……だが、



405 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:05:25 ID:5/QDFFU0



406 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:05:31 ID:o71xl+v9


407 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:05:41 ID:6jZhPQWl


408 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:05:57 ID:o71xl+v9



409 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:06:02 ID:82rDiiOb
 

410 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:06:05 ID:5/QDFFU0



411 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:06:19 ID:3ZGsJLVc
と、失礼しました、>>404は二重書き込みです。

412 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:06:21 ID:6jZhPQWl


413 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:06:38 ID:4MHWr307
    

414 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:06:52 ID:3ZGsJLVc
『聖杯戦争』

その理、七騎のサーヴァントを用いて行われる儀式。
一つの聖杯を賭け、七人のマスターとサーヴァントの戦争。

キャスター

ランサー

バーサーカー

アーチャー

そして、セイバー

五騎のサーヴァントは既に失われていた。
そして、この地にてアサシンのサーヴァントが敗れた。
つまり、勝者は確定した。

サーヴァント・ライダーと、そのマスターである間桐桜

この組が、第5次聖杯戦争の勝者ということになる。
無論、真実は異なる。
間桐桜は既に死に、聖杯戦争の勝者も存在しないことになる。

……本当に?


415 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:07:11 ID:4MHWr307
  

416 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:07:17 ID:6jZhPQWl


417 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:07:23 ID:3ZGsJLVc
間桐桜が死んだとて、ライダーが死んだ訳では無い。
この場にはその存在は無いが、かといって死んだと論ずるだけの根拠が無い。
……死んだのならば、アサシンを殺す必要などないのだから。
聖杯戦争が終結したのであれば、聖杯は必ず現れる、その事実に、偽りは無い筈だ。
言峰とて、根源的なルールには手が出せない、出せるのなら、そもそも迂遠な儀式など行う必要も無い。
なら、するべき事は変わらない。
この戦争を終え、聖杯を手にする。 ライダーならば、手を貸してくれる。
その後に、士郎自身がライダーに殺されるかもしれないが、そんな事はどうでもいい。

そこに、確かな奇跡が存在しているのだから。



キシキシと、鉄の擦れる音がする。
ギチギチと、不出来な人形のように間接が鳴る。
フラフラと、夢遊病者のように歩く。
一秒前の記憶が無い。
一分前に辿った道が思い出せない。
一時間前に何をしたのか定かでない。

代償

奇跡には、代償が必要だ。
衛宮志保という存在を越えた力を用いた代償が、彼の身体を責め立てる。

確か駅に向かった筈だが、それが何時のことなのかが思い出せない。
そもそも、どちらの駅に向かうか決めたのかすら定かではない。
今何処を歩いているのか、どれだけ歩けばいいのか。
後、どれだけ、衛宮士郎は存在出来るのか。

……どうでもいい。


418 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:07:58 ID:6jZhPQWl


419 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:08:05 ID:3ZGsJLVc
この殺し会いの果てに、聖杯を手にする。
その為に、他の全ての人間を殺し尽くす。
その事に、迷いは無い。
ただ、『衛宮士郎』という存在そのものが、異議を唱えているだけ。
衛宮士郎という人間を構成する要素が、自身の間違いを責め立てているだけの事。
取るに足らない事だ。

するべき事はいくらでもある。
だが、その為の効率的な手段が存在していない。
だから、一つ一つ行うしかない。
できる事を、やる事しか出来ない。
今は、ただ歩く。

その時、

何処かの駅に辿りつくまで、歩くのみという士郎の次の思考は、

「ガッー!?」

視界を白く染める衝撃よって、遮断された。





420 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:08:13 ID:82rDiiOb
 

421 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:08:36 ID:5/QDFFU0



422 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:09:07 ID:6jZhPQWl


423 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:09:40 ID:3ZGsJLVc
断末魔の声と共に、目の前で倒れた男を見下ろす。
容易く、いとも容易く、
椰子なごみは衛宮士郎を無力化することに成功した。

きっかけはささいな事。
黒須太一の放ったNYP兵器、ウイルスの効果から何とか回復し、どこか一時身を休める場所を探していた彼女の視界に、線路沿いを歩く士郎の姿が見えた。
太一の帰還の可能性を考え、その場を離れたのが裏目に出たということになる。
幸いな事に、士郎は未だなごみに気付いている様子は無い。
故に、撤退こそが上策。

…だが、

上策であるから何だというのだ?
使用していた銃こそ黒須太一に奪われはしたものの、まだ武器は存在していた。
先ほど銃を用いても、まるで歯の立たなかった相手であることなど、なごみの頭には無い。
目の前にいるのは、対馬レオの仇であるかもしれない相手。
それを目の前にして、どうして大人しく見ている事など出来ようか。
デイパックの中に入っているもう一丁の拳銃、コルト・パイソンに弾丸を装填する。
これで、処刑の準備は完了した。
ただ、この距離で撃ったところで、当たる可能性は殆ど無い。
元より、銃など触れたことも無い上に、コルト・パイソンの反動は女性には大きすぎる。
もっと、近寄らなければ、

そうして、衛宮士郎の背後より忍び寄ったなごみだが、途中で士郎の様子がおかしい事に気付く。
動きはフラフラと夢遊病者のようであり、不審に思ったなごみがワザと立てた音にも反応する気配が無い。
そういえば、と、先ほど彼の探し人の死を告げた時の反応を思い出し、合点する。
そうして、近づいていき、ポケットから出したスタンガンを押し当て、今に至る。


424 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:09:42 ID:6jZhPQWl


425 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:09:58 ID:82rDiiOb
 

426 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:10:41 ID:3ZGsJLVc
「………」

いとも容易く、レオの仇かもしれない相手を、無力化出来た。
スタンガンによって倒れたが、どうやら意識までは失っていないようだ。
うめきながら、手足をぎこちなく動かしている。
恐らく、手足が痺れているものと判断して、横に立ち、そのまま士郎の腹を蹴り、仰向けにする。

「聞きたい事は一つだけ……センパイを殺したのはアンタですか?」

余分な会話などするつもりは無い。
士郎の口から漏れたうめき声など気にもせず、問いかける。
直に殺してしまう訳には行かない。
こうなった以上は、どの道殺すのではあるが、仮に士郎がレオの仇であるなら、出来る限り苦しめて殺さなければならない。
今ここで撃って殺してしまう訳にはいかないのだ。

「何とか言ったらどうですか?」

答えない士郎に業を煮やし、再び士郎の腹を二、三度蹴りつける。
そうして、
「違う……」
とだけ、士郎の口から漏れる。

「そうですか」

落胆は、少しだけ。
そもそも、黒須太一の根拠の無い勘が、士郎が犯人だと言っていただけだ。
可能性はゼロではなかったが、期待しただけ無駄だったという訳だ。

「じゃあとっとと死んでください」


427 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:11:10 ID:6jZhPQWl


428 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:11:15 ID:82rDiiOb
 

429 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:11:26 ID:5/QDFFU0



430 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:11:42 ID:3ZGsJLVc
もう用は無い、と拳銃を構えるなごみ。
無駄な時間を費やした。
恐らくほっといても壊れていた廃人を相手に、とんだ無駄足を踏んだようだ。
早くしないと、レオの仇が死んでしまうかもしれないのだから。
そうして、引き金を引く直前、

「お前も…その、センパイを生き返らせる為に優勝を目指すのか?」

衛宮士郎の、はっきりとした声が聞こえた。
一瞬、そのまま構わず撃ち殺してしまおうと考え、ふと思い直す。
“お前『も』”
つまりは……そういう事なのだろう。
先ほどの別れ際に、なごみが何の気なしに呟いた一言、あれに縋った訳だ。
何て、滑稽な姿だろう。
守れなかったと知って、今度は生き返らせるとか。
何て、無様で、

「キモイですね」

別に、このまま殺すのは簡単。
でも、その前に真実を告げよう。
余分な時間を使わされた御礼に、何に縋ったのか教えてあげるべきなのだろう。

「言っておきますが、死者蘇生の力って言うのは、眉唾物の話です。
 微妙にオカシイ女が言っていた戯言で、しかもその女もさっき死んだと言ってましたね」

おそらく、ただのデタラメ。
そんな、意味の無いモノに縋ろうとした滑稽な存在。
それが、衛宮士郎だと。
そう、告げた。


431 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:11:44 ID:6jZhPQWl


432 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:12:27 ID:3ZGsJLVc
さて、どうなる?
守るべき相手を守れず、それでも縋った言葉がまやかしだとしたら、どのように崩壊するのか?
先ほど黒須太一に抉られた傷口の痛みが、その崩壊を望む。
……だが、

「そうか」

期待とは裏腹に、衛宮士郎の答えは静かであった。
少なくとも、希望を打ち砕かれた者の浮かべる表情ではない。

「……はい?」

どういう事だろう。
何故、そんなに平然としているのか。

「……アンタ、言葉の意味理解してます?
 デタラメだって言ってるんですよ、そんな言葉は」
「デタラメじゃ、…無い」
「は?」

「死者の蘇生は、確かに存在している。
 実在する、奇跡だ」




433 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:13:05 ID:3ZGsJLVc
死者の蘇生

それは、実在するとされる『奇跡』
衛宮士郎達の用いる『魔術』よりも上位の概念、『魔法』の域の奇跡。
普通の魔術師にとって、魔法の域に到達することは、悲願である。
それも、魔術師個人の悲願では無い、その魔術師の家系。
衛宮士郎の10年
マキリの500年
アインツベルンの1000年
百年千年と続く妄執の果てにすらも、辿りつけぬほどの領域。
これから先の衛宮白兎という存在の全てを賭してもたどり着かぬ奇跡。

だがそれでも、それは確かに存在している。
谷よりも峰よりも大海よりもなお遠い、星の彼方ではあっても、存在はしているのだ。

故に、衛宮士郎が迷う事など無い。



「魔術師? あんたバカですか?」

素直な感想が、なごみの口から漏れる。
普段からやたら身体能力の高い生徒会の人間との付き合いはあるが、それでも『魔術』なんてのは馬鹿げている。
ときたま顧問の祈先生がよくわからない事をやっているが、同様だ。
平然と、魔術師なんて名乗る相手など、唯の気狂いにしか思えない。

「……無駄な、時間を使いましたね」


434 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:13:06 ID:6jZhPQWl


435 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:13:36 ID:5/QDFFU0



436 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:13:49 ID:3ZGsJLVc
そんなものは無い。
あるなんて、思えない。
何故なら、

(センパイ…お父さん…)

願ってしまうから。

敬愛していた、目標であった父。
自分の、唯一の居場所である対馬レオ。
それが、帰ってくる。
母の再婚話とて、父が蘇るのなら、立ち消えるだろう。
父と、母と、レオと、想像の中にしかなかった幸福が、そこにはある。

願ってはいけないのか。
殺し合いの最中に、幸福な夢を見てはいけないのか。
たとえ、僅かな間であれ、殺し合いを忘れたとて、

それを、誰が責めることができようか。


「そう……か」
「……えっ!? うあっ!?」

瞬間
その言葉とともに、動けない筈の士郎の腕が動く。
勢いよく伸ばされた腕はなごみの腕を掴み、そのまま引っ張る。
その勢いに負け、なごみの身体は傾き……そのまま地に倒れ伏しそうになる。

「くっ!」


437 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:14:11 ID:o71xl+v9


438 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:14:26 ID:3ZGsJLVc
何とか、銃を握ったままの右手を開き、地面に手を突いて倒れる事を防ぐ。
が、その時既に士郎は半ば以上起き上がっており、そのままの勢いで、なごみの手を踏みつける。
なごみの口からは痛みで苦痛の声が漏れるが、それ以上はどうにもならない。
ただ、士郎の事を見上げる形に睨みつけるしかない。

形勢、逆転。

正しく、その言葉が浮かんでくる図式だろう。
いまや、殺すものと殺されるものの関係は、はっきりと入れ替わった。
だが、だからといって、これで勝負が付いた訳では無い。
まだ、彼女の手には、

「ウザイですよ! アンタ!」

スタンガンがあるのだから。
邪魔だからと、ポケットにしまっておいた品であるが、それが幸いした。
この姿勢からでも手に取り、士郎に当てる事が出来るのだから。
そして、その彼女の手を、

士郎の『左手』が、掴み上げた。

「……え?」

なごみの口からは、思わず困惑の声が漏れる。
布越しとはいえ、電流は伝わる。
スタンガンは確かに士郎の身体に押し当てられているのに、

何故平然としていられるのだろうか?

なごみの困惑に構わず、士郎はそのまま左手でスタンガンを掴みあげ、奪い取る。


439 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:14:33 ID:82rDiiOb
 

440 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:15:29 ID:3ZGsJLVc
彼の腕に巻かれているのは、聖マルティーンの聖骸布、かつて軍人であった聖マルティーンが、主と半分に分け合ったとされる外套であり、信仰に生きた聖人の身を守り続けた、一級の概念武装である。
唯のスタンガン程度など、どうという事は無い。
武器ごと手を握られたなごみは、思わず苦痛に顔を歪める。
右手は踏みつけられ、左手は握られて、膝を付いた姿勢。

決着は、付いた。

そのまま士郎はなごみの手からスタンガンを奪い取り、二、三度と彼女の首筋に当てる。
なごみに抵抗する手段などある筈も無く、

「っ……ぁ……センパ…イ……」

彼女は、意識を奪われた。


……なごみに油断があったのは事実。
だが、そもそもスタンガンで動けない筈の相手が、いきなり動くなど誰も思うまい。
この時のなごみの不幸は二つ。
一般的な女子高生であるなごみに、スタンガンについての知識など存在しない。
スタンガンは確かに対人において強力な武装である。 だが、相手を一撃で気絶させるような効果は、普通のスタンガンには存在しない。
違法改造されている品ならばその範疇ではないが、今なごみの手にあるものでは、一時的に相手の筋肉を弛緩させるのが関の山だ。
それでも、二度三度と用いていれば完全に動きを封じる事も出来たかもしれないが…この場合は相手が悪かった。
元より士郎は、自身を蝕む魔術の反動によって、限界に近かったこともあり、簡単に倒れた。
そして、既にその殆どが人ではなくなりつつある肉体は、常人よりも遥かに早く回復したのだ。
なごみにスタンガンの知識が無かった言と、衛宮士郎という肉体の持つ二つの特異性が、なごみの不幸であった。





441 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:15:56 ID:5/QDFFU0



442 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:16:28 ID:6jZhPQWl


443 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:16:30 ID:3ZGsJLVc
香ばしい、匂い。
嗅ぐだけで食欲を誘う、香り。
多種多様な香辛料の香りと、炊き上がる寸前のご飯の香り。
なごみにとって忘れる筈も無い、カレーの香り。

「……は?」

勢いよく身体を起こし、左右を見る。
見覚えは無いが、クリーム色の壁紙に、暖色のカーテン……何処かの民家。
その、ソファーの上に、毛布一枚をかけて眠らされていたようだ。
ご丁寧に、靴は脱がされている。

「ん? 起きたのか?」

そして、先ほどからの匂いの先には、片腕を赤い布でぐるぐる巻きにした、くすんだ赤色の髪の男が一人。
どう見ても先ほど殺しあっていた相手、衛宮士郎である。
その、殺しあっていた相手が、何故だか台所に立って料理をしている。

「悪いけど、荷物は預からせてもらった」

少し表情を厳しくしながら、なごみに言う士郎。
それは、正しい。
正しいが、そもそも根本が間違っている。

予想外すぎる状況に、思わず固まってしまったなごみに構わず、士郎は黙々と用意を続け、やがて二皿のカレーを手に、ソファと台所の中間辺りにあるテーブルに、移動する。
予めそこに用意してあったであろうスプーンに、自家製ドレッシングを塗したであろうサラダの入れられたボウル。
グラスには水が入れられ、後は食べるだけという状況だ。

そして、そこに向かう士郎の動きには、まるで隙が無い。
少なくとも、武器の無いなごみには、どうしようもない。


444 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:17:02 ID:3ZGsJLVc
そんななごみに構わず、士郎は席につくと、行儀良く手を合わせて、
「頂きます」
の言葉とともに、平然と食事しだす。
なごみの方に意識は向けながらも、普通に食事を続ける。

一先ず、逃げる

まず、なごみの頭に浮かんだのはその単語であった。
この家は普通の近代住宅であり、窓は大きい。
靴が無い事を覗けば、逃げだす事には問題は無い。
だが、何しろ荷物一式が無いのだ。
武器無しで歩く事など自殺行為であり、地図が無ければ満足に移動も出来ない。

仕方なく、とはいっても何が仕方ないのか不明だが、テーブルに移動する。

「誰が食べると思うのですか?」

毒でも入っているかもしれない。
しかし、残念ながらその可能性は低い。
わざわざ毒殺などしなくても、あの場で殺せば良かったのだから。
だから、恐らくは罠ではない。
しかし、だからと言って食べないといけない理由も無いのだが……


445 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:17:11 ID:82rDiiOb
 

446 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:17:27 ID:o71xl+v9


447 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:17:42 ID:3ZGsJLVc
(……この男、出来るっ!!)

なごみの本能が、ソレを許さない。
目の前にあるカレー。
入っているのは一般的な具材だが、多少煮込みすぎではあるが、そのサイズ、形とも完璧だ。
加えて、匂いの中に、多種多様な香りが隠されている。
これを、冷まして貶めてしまうことは許されない。

ゴクリ、と唾を飲み込む。
そして、無意識にスプーンを手に取り、一口。
クワッ!と、なごみの瞳が見開かれる。

「……家庭料理ですね。
 ごく一般的なカレー、鶏肉、にんじん、玉ねぎ、ジャガイモ、隠し味に醤油数滴と
 カレールゥではなくカレー粉を用いて評価しますが、少々煮込み時間が長すぎます、人様に勧めるのは関心しません」

(煮込み始める際に、水ではなく恐らくは肉に使用した鶏のガラを出汁にしている。
 それもおそらくは圧力鍋を使用して骨が崩れるまで…でないとこのコクは出ない……。
 更に、使用しているハーブは数種類、記憶にある範囲ではコリアンダー、タイム、ローリエなど……。
 加えて、カレー粉で味を付けるのではなくガラムマサラで風味を整えているっ…………!!)

恐ろしい、相手。
無論、カレーという分野で負ける気など毛頭ないが、……恐らくこの男、何処かの料理屋の見習いではなく、完全な家庭料理の範疇。
その、多種多様な分野を歩んでおきながら、カレーを学ぶなごみに驚愕を与えるとは……。

「ん、そうか…自信作だったんだけどな……」

心なしか、落ち込む士郎。
その光景が、微妙になごみの心に痛みを与える。
多少の失敗があったとはいえ、コレだけのモノに対して、偽りの文句を口にするのは重大な犯罪だと。


448 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:17:48 ID:5/QDFFU0



449 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:17:57 ID:kv60l6qO
 

450 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:18:00 ID:82rDiiOb
 

451 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:18:32 ID:6jZhPQWl


452 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:18:32 ID:3ZGsJLVc
「ですが……美味しい、とだけは言っておきます。 
 家庭の味、懐かしい、味……」

正直な心を、告げる。
これは、ご馳走であると。
「美味しい」その一言を。

「ん、そうか」

少し、安心したような笑みを、士郎は浮かべる。
その表情には、一片の偽りも無い。
それに安堵を覚えかけて……

(って、そうじゃない……!)

忘れるな、相手は敵。
この殺し合いの果てに、殺さなければならない相手なのだから。
それも、直前まで殺しあっていた相手。

「……リセルシアも、こんな風に騙し討ちにしたんですか?」

ピタリっと、スプーンを口に運んでいた士郎の動きが止まる。
そして、数秒の沈黙の後、下ろされる。

「違う……いや、違わない、か。
 俺が彼女を騙した事には変わりが無い」

どのように言いつくろうと、衛宮士郎がリセルシア・チェザリーニを殺したことには変わりが無い。
彼女を騙した事実は、変わる事が無い。


453 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:18:35 ID:5/QDFFU0



454 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:19:05 ID:kv60l6qO
  

455 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:19:18 ID:3ZGsJLVc
「じゃあ、何で私を殺さなかったんです?
 余裕? それとも慈悲のつもりですか?」

ならば、何ゆえか、
衛宮士郎に、椰子なごみを生かす理由など、あるのか。
それこそ、強者の余裕でしかないのではないか。

「お前は…その、対馬…レオの為に戦うんだろ?
 じゃあ、やっぱり、そいつを生き返らせるのか?」

だが、士郎の返答は、疑問であった。
自分と同じ目的ではないのか。
違うのなら、何が目的なのか。

「……耳が遠いんですか? さっきも言った筈ですが? 
 センパイの敵を取る。 センパイを殺した奴を、苦しめて苦しめて、殺してやるんです!」

そして、なごみの返答は単純だ。
する事は変わらない、敵を討つ。
その為に、他人がどうなろうと知ったことか。

「……その先には、何も無い、ぞ」

理想論だ。
士郎とて、桜の敵が目の前にいれば殺すだろう。
サクラノミカタとして、それがやるべき事なのだから。

「だから何です?
 私には、センパイしか居なかった!
 私には、センパイの側にしか居場所は無いんです!」


456 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:19:24 ID:82rDiiOb
 

457 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:19:48 ID:5/QDFFU0



458 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:19:52 ID:kv60l6qO
 

459 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:21:12 ID:3ZGsJLVc
そう、理想論。
そんな言葉では、人は止まらない。
止める事など、できよう筈が無い。

「それで、アンタは何をしているんです?
 死者の蘇生?そんな寝言なんか言ってないで、守りたい相手を守れなかったのですから、さっさと死んだらどうですか?」

なごみの口からあふれ出す呪詛。
少し前に黒須太一の口からなごみに向けられたソレが、今度はなごみの口から士郎に向けられる。
八つ当たりに過ぎない。

そして、その呪詛は、なごみ自身をも蝕む。

守れなかった。

大切な人だったのに。

それでも、なごみには、この憎悪を止める術など無い。

自身が傷つく程度で止まるなら、とうに止まっている。

だから、進むしか無い。

もう、他に、するべきことなど無いのだから。




460 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:21:36 ID:kv60l6qO
 

461 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:21:46 ID:6jZhPQWl


462 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:21:58 ID:3ZGsJLVc
……そう、

「手を……組まないか?」

するべき事は、決まっている。
だから、そこに進むために、歩かなければならない。

「……は?」
「方法は、ある」

死者の蘇生は存在している。
そして、

「聖杯だ」



士郎の右手がグラスに添えられる。 先ほどまでなごみの使用していた、変哲の無いグラスだ。
そして、軽く目を閉じ、小さく
“強化、開始”
とだけ、呟いた。

それで終わり。
見た目には何の変化も起きていない。
だが、その事をなごみが言及する前に、士郎はそのグラスを持ち上げ、思いっきり床に叩きつける。
テーブルの下はフローリングであり、カーペットも引かれていないそこに叩きつければ、当然、


463 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:22:38 ID:3ZGsJLVc
……割れなかった。
グラスは、硬い音を立てて落ちただけ、ヒビすら入っておらず、逆にフローリングの床に痕が付いている。
驚愕に眼を開くなごみに、そのグラスが手渡される。
“試してみろ”
そう言う意味だろうと判断し、グラスを取る。
そして、驚愕に支配されながらも、摘んだり、指で弾いたりしながら…やがて、なごみも床に叩きつける。
やはり、結果は変わらず、グラスは硬い音を立てて床の上を弾んだ。

「…………」

床に落ちたグラスには構わず、士郎は今度は自分のグラスを手に取ると、同じように、幾分遠くに、投げつける。
今度は、当然のように、甲高い音を立てて割れた。

「これが、魔術。
 俺が使える中で最も簡単な、“強化”の魔術だ」

未だに驚愕しているなごみに、士郎は告げる。

……信じない訳にはいかないだろう。
少なくとも、マトモな現象では無いと。
“魔術”というものの、存在を。

“死者の蘇生”という奇跡を。
“聖杯”とかいう怪しい物体が、存在するかもしれない事を。

「言峰の手に聖杯があるなら、奪い取る」

優勝しても叶わないなら、その時は奪う。
する事は変わらない。
優勝して、聖杯を手にし、桜を取り戻す。
その為に、道を広げなければならない。


464 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:22:56 ID:82rDiiOb
  

465 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:23:24 ID:3ZGsJLVc
「…………」

なごみに言葉は無い。
彼女はまだ懐疑的だ。
だが、そこにあるのは甘い夢、理想。
ソレを、何故拒めようか…
少なくとも、望む事を、止められない。

……ただし、

「一つ、聞かせて貰えます?」

その前に、一つの前提がある。

「何で、私にソレを言うんです?
 リセルシアは殺したんでしょ?
 他にも何人殺したのか知りませんが、何故私だけ?」
 同情ですか? アンタなんかに同情されるなんてまっぴらゴメンですね」

この状況で、自分の身の危うさには、触れない。
くだらない理由ならばゴメンだと、雄弁に言っていた。

「…………」

理由は、様々だ、先ほど不覚を取ったり、野菜を煮込む時間を間違えたりなど、士郎の肉体は徐々に崩壊している。
直す方法は無いが、せめて最後まで持たせなければならない。
少なくとも、先ほどのように簡単に隙を付かれては、どうにもならない以上、協力者は必要だ。
そして、彼女は殺し合いに乗っており、しかも士郎自身よりも弱い。
最適な相手と言えるだろう。

……だが、


466 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:23:30 ID:5/QDFFU0



467 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:23:41 ID:82rDiiOb
 

468 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:23:51 ID:5/QDFFU0



469 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:23:58 ID:3ZGsJLVc
“だまれっ!! あたしはセンパイのために戦うっ! あたしの居場所を何度も奪わせてなんてたまるかっ……! だから、お前はここで死ねっ!!”
“っ……何でも。センパイを殺した相手の情報なら、何でも知りたい”
“私はセンパイのために生きる。センパイのために復讐する”
“っ……ぁ……センパ…イ……”

「…………桜は、俺の事を先輩って、呼んでいた。
 ……それだけだ」

結局は、それだけ。
自分を先輩と呼んだ少女が居た。
その少女とは似ても似つかないが、一つだけ、“居場所”という単語。
その言葉にどれだけの想いが込められているのか、士郎には知る由も無い。
だが、それが、士郎の前でしか笑う事の出来なかった少女の姿に、何故だか重なる。
無論、それは幻、一瞬の幻想に過ぎないが、……充分だ。

「……キモイですね。
 綺麗な思い出にしがみついて、現実が見えていないです」
 
優勝し、生き返らせる。
それが望みなら、余分な事など考えるな。
思い出は、所詮思い出、過去にしがみつく者に、未来など無い。
くだらない、事だ。

……けれど、思い出にしがみついているのは、誰だったのだろう。

元より、届かぬもの。


470 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:24:21 ID:6jZhPQWl


471 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:24:36 ID:3ZGsJLVc
遥かに遠くにあるもの。

そこに至る道は見えず、今いる場所さえ定かでは無い。

ならば、その思いだけを、

遥かなる思い出だけを頼りに、進むしかないのではないか?


「……もう一つだけ、答えて下さい。
 その、……聖杯とかいう怪しい物体が、なかったらどうするんです?」

考えておかなければならない事柄。
魔術も死者の蘇生も存在したとして、それがなければどうにもならない。
そして、聖杯だけは、士郎の知る事実ではなく、状況からの推測に過ぎない。
もし、そうだとして、それで衛宮士郎はどうするのか。

「……その、時は」




「言っておきますが、役に立たなくなったらその時は見捨てますよ」

夕暮れ。
もうじき放送が響く時間帯。
返却されたデイパックを手に、椰子なごみは歩く。
衛宮士郎と共に。
目的は、北。


472 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:25:16 ID:o71xl+v9


473 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:25:19 ID:3ZGsJLVc
これから夜の時間帯、森の中は絶好の狩場となるが、同時に危険すぎる。
市街地ならば、隠れるところは多く、さらに直線が多い為に士郎の力が発揮しやすい。
加えて、電車を用いれば移動も早いが……それは危険が伴うので最終手段でもある。
南でも良いが、橋は遠い。
地図に無い橋もあるだろうが、手間は多い。

行き着く先は何処になるか。
少なくとも、これから先は闇が広がるのみ。


それでも、進む以外に道などないのだ。


【D-8 民家(マップ北西)/一日目 夕方】

【椰子なごみ@つよきす-MightyHeart-】
【装備】:スタンガン、コルト・パイソン(6/6)
【所持品】:支給品一式、357マグナム弾13
【状態】:肉体的疲労(中)、右腕に深い切り傷(応急処置済み)、全身に細かい傷
【思考・行動】
 基本方針:他の参加者を皆殺しにして、レオの仇を討つ、そして、優勝する。

474 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:25:26 ID:82rDiiOb
 

475 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:25:47 ID:5/QDFFU0



476 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:26:07 ID:3ZGsJLVc
 0:移動しながら、放送を待つ
 1:殺せる相手は生徒会メンバーであろうと排除する
 2:衛宮士郎と共に、他の参加者を殺しつくす。
 3:役に立たなくなったら、衛宮士郎を切り捨てる。
 4:黒須太一を残酷に殺す
 5:伊藤誠、ブレザー姿の女(唯湖)、京都弁の女(静留)、日本刀を持った女(烏月)も殺す
 6:出来るだけ早く強力な武器を奪い取る
 7:死者の復活には多少懐疑的。
【備考】
 ※なごみルートからの参戦です。





“自力で、桜を生き返らせる”

答えは、決まっていた。
それが、不可能なくらいは知っている。
だから、どうした?




477 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:26:24 ID:82rDiiOb
 

478 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:27:00 ID:3ZGsJLVc
……いつか、何処かで誰かが言った。
人の身に余る望みを抱けば、待っているのは破滅のみだと。
翼無き人の身では、谷は見下ろせず、頂は越えられず、大海には沈むしかない。
そこには何も無い。
ただ、夢破れ、膝を付いた者の亡骸が転がるのみ。

……だが、だから何だと言うのだ?

見下ろせずとも、谷は下れば良い。

越えられずとも、頂は登れば良い。

大海に沈むのなら、泳いで越えれば良い。

……それは、人たる身には不可能な事ではある。

だが、不可能だからなんだというのだ?

不可能であれ、何であれ、そこに道があるのだから、進むしか無い。

死者の蘇生。

遠く、瞬くほどにしか見えぬ星。
だが、それは確かにそこに存在しているのだ。
ならば、ソレを目指す事に、何の不都合があろう。


道は遥かに。 


遠い残響を頼りに、少年は荒野を目指す。

479 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:27:30 ID:3ZGsJLVc
【衛宮士郎@Fate/stay night[Realta Nua]】
【装備】:ティトゥスの刀@機神咆哮デモンベイン、木製の弓(魔術による強化済み)、赤い聖骸布
【所持品】:支給品一式×2、維斗@アカイイト、火炎瓶×6、木製の矢(魔術による強化済み)×17、
屍食教典儀@機神咆哮デモンベイン
【状態】:強い決意(サクラノミカタ)、肉体&精神疲労(小)。魔力消費小。身体の剣化が内部進行。脇腹に痛み。ずぶ濡れ。
【思考・行動】
 基本方針:サクラノミカタとして優勝し、桜を生き返らせる
 1:なごみとともに、参加者を撃破する
 2:優勝して言峰と交渉、最終的には桜を生き返らせる。(場合によっては言峰も殺す)
【備考】
 ※登場時期は、桜ルートの途中。アーチャーの腕を移植した時から、桜が影とイコールであると告げられる前までの間。
 ※左腕にアーチャーの腕移植。赤い聖骸布は外れています。
 ※士郎は投影を使用したため、命のカウントダウンが始まっています。
 ※士郎はアーチャーの持つ戦闘技術や経験を手に入れたため、実力が大幅にアップしています。
 ※維斗の刀身には罅が入っています
 ※現在までで、投影を計二度使用しています
 ※今回の殺し合いが聖杯戦争の延長のようなものだと考えています


480 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:27:42 ID:5/QDFFU0



481 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:27:45 ID:82rDiiOb
 

482 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:28:05 ID:5/QDFFU0



483 : ◆S71MbhUMlM :2008/06/30(月) 23:28:56 ID:3ZGsJLVc
以上です、投下完了しました。
沢山の支援有り難うございました。
誤字脱字展開に不備とうございまsたら指摘おねがいします、

484 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:34:22 ID:aXDZ9Dpk
投下乙。
まさか、この二人が手を組むとは思わなかった。
減ったマーダー勢を盛り返してほしい……というか、形こそ違えど言葉教団のリニューアルみたいだw
士郎がまさかこのロワで料理をするとは……なごみんもそういうば真摯な料理好きw

あと、たまに名前の間違いがありますw

485 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:39:19 ID:82rDiiOb
投下乙です

感想書く前に質問があるのですが
>>396の一行目に書かれている 『 とは何でしょうか?
いつものごとくタイトルを書いてくれてるのかと思いきや、これはまた予想の斜め上をいってくれるタイ…トル…?

それにしてもよかった、士郎が持ち直して
持ち直しただけじゃなく、しかもコンビまで組んでさらに強力に………なっているのか?
って、どうなるんだ?このコンビ?チームワークの欠片もなさそうだし…
色んな意味で今後が気になるコンビだぜ!
あと、カレーが爆発しなかったのが気になりましたww

486 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/06/30(月) 23:46:39 ID:o71xl+v9
投下乙です
凄く自然な形でマーダーが組んだし、上手いなあと思いました
笛ファンとしては、士朗が料理してくれたのも嬉しかったりw
料理が得意という共通項目を活用したのもまた、良いね
今後が楽しみなコンビです

487 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 21:16:24 ID:NOrz9UJL
投下乙です

士郎も愚直さが良い方向?に働いていとる
マーダー連合は久しぶりですね
なごみの可愛らしさも見れて満足です


488 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:06:02 ID:IeCX3gET
ウェスト君の素晴らしき移動計画

鳥月と別れ、車を調達したウェストは、愛車『魂のファイアーボンバー』に乗り、駅に向かって南下する事にした。
どこへ向かってもいいのだが、彼にも考えはあった。

(どの方角へ向かうかという事だが…今我輩は南西にいるのである。
そこから更に西へ向かっても人と会える可能性はあまりないのである。
島の隅でガタガタブルブル震えながら隠れて命乞いをしている奴もいるかもしれないが、
今我輩が欲しているのは臆病者ではなく、意思を持ってこの島から出ようとしている者なのである。
少なくとも、今は西に行く必要はないのである。)

(次に北であるが、そもそも我輩は北から来たのである。わざわざ戻る必要はないのである。
鳥月と合流するという手もあるが、我輩は手分けして探した方がいいと思って別れたのである。
一緒についていった方が良かったのではと思っていた?そんなもの、一時の気の迷いなのである!
……寂しくなんかないもんねっ!
それに、あれも見たところ、そこらの凡人よりはほんの少ぉぉ〜し我輩の爪の先の垢ほどの分だけ頭の回転が速いのである。
我輩がおらずとも、単独で役に立つ情報を仕入れる事に期待してやらん事もないのである)

(消去法でいくならあとは南か東なのである。
南も西に行かないのと同じ理屈で行く必要はない…と考えるのは凡人だけなのである!
我輩は移動手段を手に入れたので必要はないのであるが、他の凡人共がスムーズに移動を行うには、あれを使うしかないのである!)

彼、ウェストの視線の先には、まだ視界に入らない電車の存在があった。



489 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:07:14 ID:IeCX3gET
彼は、車を手に入れる前までは徒歩だった。
だから移動手段の効率さにおいて徒歩を凌駕する電車を見逃すはずがなく、車を手に入れた後もそれを忘れる事はなかった。
電車を使う人間は必ず出るはず。なら、駅にいれば人と会う確率も高くなると考えたのだ。

(まずは駅に向かい、そこから東に移動するのである。思えば我輩、まだ東には行った事がないのである。
見知らぬ土地に行き、新しい出会いを満喫する。これぞ旅は道連れ、世は情けなのである!
……何?全然違う?細かい事を気にするな!
頭が十円ハゲだらけになるのである!そして我輩は誰に突っ込んでいるのであるか!)

「よし。まずは南なのである。
そして駅に着き、しばらくした後東に移動する。これぞ我輩の素晴らしき移動プランなのである!
善は急げ、早起きは三文の得!即時に思考し決断し行動!
ドォクタァァ――――ッ! ウェェェストッッ!!時は金なり!なのであ〜るっ!」


490 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:07:26 ID:NOrz9UJL



491 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:07:26 ID:6vr42zgo
 

492 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:08:12 ID:IeCX3gET
ウェスト君、背中で語る

トラックで移動していた時、駅まであとわずかの場所で、彼は見つけた。


「ティトゥス…」
戦闘の後なのか、身体は損傷していた。
その様子から、致命傷はおそらく銃だろう。ウエストはそう判断した。
放送を聞いた時は信じられない気持ちだったが、目の前の現実を見て、彼は再度ティトゥスの死を確認する事になった。
「ティトゥス…。お前も、まさかこんな場所で死ぬなんて想像もしなかっただろう…」

目的地に着く前にティトゥスの死体を見つけたウエストだったが、彼はその確認だけで済ませた。

「……」
彼の目を閉ざすと、彼は無言で一直線にトラックへ向かった。

トラックに乗り込むと、ウェストはティトゥスだったものに語る。顔は向けず、そのままの姿勢で。

「仲間であるなら敵討ちも行動の一つなのかもしれんのであるが…あいにく奴はそんな事は望む奴ではないのである。
……悼むだけでいいのである。戦いで死ねたのなら、奴も本望なのである。
我輩にできる事は、奴の背中を見送るだけなのである。
ティトゥス。あの世で酒の一つでも予約して待っているがいいのである!」

ウェストは横目で彼に視線を送る。だが、すぐに前に向けた。
「道具を持ってないので埋める事ができないのが心残りであるが……許すのである。
我輩は先に行くのである!
我輩の目的は一つ!
このくだらない殺し合いをさっさと終わらせるのである!」

最後の言葉を吐き捨てるように言うと、ウェストは駅へ向かった。


493 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:08:25 ID:6vr42zgo
 

494 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:08:58 ID:IeCX3gET
ウェスト君の暴走、そして考察

狂気のゲーム、バトルロワイヤル。
平穏な日々を暮らす人々が集められ、監視下の中で互いが殺し合う。
ドクター・ウェストも元の世界から連れられ、殺し合いを強要された一人。
そして今、彼は。

「我輩の歌を聴くのであ〜〜るっ!!」

かつての仲間と別れた後、駅に着いた彼は拡声器を使い……歌っていた。
トラックからは大音量で彼の声が響きわたる。


「ただ呼びかけるだけではインパクトに欠けるのである!せっかくマイクがあるのに、
我輩がそれを使ってやらない手はないのである!
意思無き物にすら利用価値を与える我輩を諸君らも尊敬するのである!
…我輩は誰に言っているのであるか?
そんな事はどうでもいいのである!我輩の歌を聴けぇ〜〜っ!」

誰にも突っ込まれる事のないままウェストは暴走し、ただ歌い続ける。
だが、彼の奮闘(?)も虚しく、人の来る気配はなかった。


495 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:09:54 ID:IeCX3gET
「何故だ!?何故誰とも出会わないのであるかっ!?
電車を使えば、その移動量は徒歩をはるかに超えるのである!
凡人共もそれに気付かないはずはない。
そう思ってせっかく駅で待ってやっているというのに…まさか!」

「我輩の考えが間違っているとでも!?否、それだけはありえないのである!
この天才科学者、ドォクタァァ――――ッ! ウェェェストッッ!!が考えに考えた結果が間違うなど、
それだけはたとえ天地がひっくり返ろうとも!
太陽が西から上る事があろうとも!
絶対にありえないのであるっ!」

「なら凡人共が電車を使うという考えに辿り着けなかったとでもいうのであるか?
……それなら十分にありえるのである。
だが…それでもっ…」

ウェストは周囲を見回す。あるのは気配のない建物ばかりで、人の姿など影も形もない。
状況と人の意志が重なり、現在はある地域に人が集まっているのだが、彼がそれを知るはずもない。

「ここまで人がいないのはどうしてであるかっ!?寂しいのであるとは言うわけないのだが…誰かいないのであるか!」

と叫んでみたが、やはり誰も、というより何も反応がない。

「いや…人どころか、生き物の気配すらないのである?何故なのお星様?我輩の質問に答えてプリィ〜ズッ!」


496 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:10:11 ID:6vr42zgo
 

497 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:10:41 ID:IeCX3gET
(……何か変なのである。これだけの島なら、野生の生き物くらいはいてもいいはずなのである。なのに何故?)

(考えられる可能性としては…まずは生き物すべてをこの島から排除した。というパターンであるが…)

(それは限りなくありえないのである。見たところ、犬や猫どころか、虫さえいる気配がないのである。
それに毒を撒いて生き物を死滅させたとしても、すべての死骸を取り除くなど普通は不可能である)

(ならば…この島が人工の、作られた島だったならどうであるか?
それなら外部から連れ込まない限りは存在するはずはないのである。
しかも、鳥すらいないという事は…外界から遮断されている、あるいはこの世界そのものが主催側の作った異世界であるか?)

(もしそうであるなら、それなりの装置か、そういった事が可能な術者が存在するはずなのである。
その存在をどうにかしない限りここからの脱出は不可能かもしれないのであるな)

「とまぁここまでは考えたのであるが、すべては想像なのである。
間違っているとは考えられないが、今はまだ情報が足りないのである。
我輩の考えを確実なものにするためにも、まず人と会って情報を増やさねばならんのである」

「…もしかしたら中で動けないでいるのかもしれんのであるな。
しかたがないのである。我輩自ら出向いてやるのである。凡人共よ、感謝するのである!」

ウェストはトラックを降り、駅内部へ向かった。


498 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:11:44 ID:IeCX3gET
ウェスト君の暴走その2

「だがそれにしても…なんという推理力!なんという頭脳であるか!
このまま探偵を始めてもかまわない程の実力である!
科学者兼探偵など、聞いた事がないのである!
流石はっ!超!天!才!ドォクタァァ――――ッ! ウェェェストッッ!!」

「……と言うとでも思ったのであるか?我輩は科学に命を捧げた天才である!
探偵などいつでも始められるが、その前にやる事はただ一つ!
我輩の科学者としての才能を世に知らしめる事なのである!
名探偵の役は、どこぞの眼鏡をかけた小学生や事件のたびに祖父の名を出す高校生にでもくれてやるのである!
誰であるか探偵など言い始めたのは。まとめて縛り首にしてやるのである!」

駅内部を歩きながら騒ぐウェスト。
誰かがいたらツッコミを入れていたかもしれなかった。
だが、彼のそばには誰もいなかった。
結果、独り言は邪魔される事がなく、彼の気分は高揚していった。


「ドォクタァァ――――ッ! ウェェェストッッ!!
我輩の科学への探究心の前には、いかなる障害も無に等しいのであるっ!
凡人共よ、待っているがいいのであ〜〜る!」

その時。
「ふははははっ!雑種よ、速き鉄の乗り物を待つか?
時を調べねば無駄に過ごすだけだという事を思い知るがいい!」

「……なんであるか?このキチ○イな放送は」
ウェストは、呆れながら捜索を再開した。



499 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:12:02 ID:6vr42zgo
 

500 :ウェスト君放浪記 ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:12:53 ID:IeCX3gET
【G-4 駅内部/1日目 夕方】



【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:なし
【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart-、トラックの鍵
【状態】左脇腹に銃創
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は次元一ィィィィーーーーッ!!!!
1:しばらく駅の中を探る。誰もいないもしくは来る気配がないなら2に移る
2:拡声器で参加者を探しつつ、車で移動。出会った場合、情報があれば聞く
3:知人(大十字九郎)やクリスたちと合流する。
4:ついでに計算とやらも探す。
5:霊力に興味。

【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。
※ドライを警戒しています。
※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚をみてると判断。今の所危険性はないと見てます。
※烏月と情報を交換しました。
※この島(あるいは空間)が、作られたものではないかと疑っています。
※スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』駅の近くに置いてます。鍵はついてません。


【スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』】
見た目には装飾華美な軽トラック。
荷台には電気式のアコースティックギターが置かれ、車体には拡声器を装備。
拡声器は運転席から使用可能。また、武装等は備えられおらず、車としてのスペックも並。

501 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:13:17 ID:6vr42zgo
 

502 : ◆bD004imcx. :2008/07/01(火) 23:14:17 ID:IeCX3gET
以上で投下終わります。支援有難うございました。
誤字脱字、矛盾点等あれば、指摘お願いします。

503 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:28:51 ID:6vr42zgo
投下乙です
おお西博士が考察を……でも残念だがこの島には猫も烏も生息しているんだよなあ。
なんて運がないw
そしてその駅の近くには変電所があって、そこには怪人の仕掛けた必殺トラップがあってだなあ……
悪いこと言わない、さっさと他の場所当たりなさいw
また運がないw
でもいつも明るくていいぞw見ていて癒されるw

504 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:55:07 ID:acmY9Qz/
投下乙です
西博士……見てて面白いけど、地味に結構考察外してるw
っていうか、キチ○イな放送って、お前が言うなwwwww
何時見ても西博士は、突っ込み所満載で楽しいキャラだなあ

505 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/01(火) 23:58:37 ID:ByJtgQlh
投下乙です。
西博士、あんた見てて面白いよw
でもそっち行くのはチトやばいでっせ

506 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:10:31 ID:htnENVEm

・・・・・・・・・・・脳内に残留する情報から状況を分析開始・・・・・・・・・・・・


―死者蘇生って信じますか?―


―――えと これはだれのことばでしたっけ?

 『あははは♪やった♪やったぁ♪』

いしきがまどろんでいる

めのまえにいるこのひとはだれだろう?

 『鈴さん、ありがとう、あなたのおかげだよ。』

すず? いもうとの なまえ? でしたっけ?

 『じゃあ改めまして…久しぶりだね!桂言葉さん♪』

あ 

おもいだしました

わたしのめのまえにいる さいおんじせかい わ さいだいのくつうとともにしなないといけないヒトでした ね。

じゃ 

―――ころさなきゃ


507 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:11:15 ID:htnENVEm
◆ ◆ ◆

―数分程前―

空を埋め尽くす鴉が煩く鳴いている。
薄暗い森の中を抜け、西園寺世界は採石場にたどり着いた。

小屋のすぐ近くにこのみさんの臭いがしたし、南のほうに人が一杯いる気配もするけど…。
とても気になる臭いがこっちからしたから確認してみたくなった。別にそれからでも遅くはないだろう。
そして―それを見つけた。

「・・・お墓?」

石が突き立っている盛り上がった場所に立つ。
「・・・まさか・・・!」
すごく嫌な予感がして、素手で土を掘り返すことにした。
「あ・・・ああ・・・」
掘り返す手の動きが加速する。爪に土が入って傷が付くけど気にしている場合じゃない!
―そして―それが、姿を現した。
・・・そう、これは判っていた事。だって自分のお腹の中に彼女の赤ちゃんが居るんだから。

「・・・久しぶり、だね、桂言葉さん。」

508 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:11:57 ID:htnENVEm
◆ ◆ ◆

「―でね、誠が言ったんだよ。どんな世界でも私は私だって。誠に会うまで結構暴れてたから
 酷い格好してたと思うのに、やっぱり凄いよね誠。…はは、あなたの居た世界でも、誠を取り合って喧嘩してたのかな?桂さん。」
世界は、掘り出した言葉の死体を抱きしめていた。
もう、赤ちゃんは返してもらっているのだ。お腹を切り開いての中身を確かめる必要はないだろう。
でも、喰べてしまう前に話しかけたくなったのは、さすがにちょっと寂しくなったからだろうか。
誠と言葉と私の三人で付き合うって決めた時から、彼女も私の恋人のようなものなのだ。
たとえ住んでる世界が違っていても、自分には関係のない話。
「今は迷ってないよ。元の世界に帰ってもう一度誠や桜さんと会うの。だから、みんな殺さなきゃ。
 桂さんを殺した人も、絶対凄い殺し方してあげるからね。…でも…あいつらずるいんだよ。
 いつも二人とか三人とかで襲ってきてさ。私はずっと一人きりで頑張ってたのに。」
正直、この前殺されかけたことで心配になっていた。
確かに私は強くなったし相手が一人なら負けはしないだろう。でも大抵の相手はチームを組んでいるらしい。だからここぞという時にいつも邪魔が入る。
それでも仮にあの黒い服を着た女剣士なら5人掛かりで同時に襲ってきても…負けないかな?けどこっちも無事じゃすまないと思うし。
もし黒スーツの男が3人掛かりで襲ってきたら…勝負は5分5分?…でも終わってへとへとの時に襲われたら…。
…この先本当に生き延びる事が出来るのだろうか?

言葉の顔が瞼から出てきたもので濡れた。
「はは…泣いてるんだ、私。」
やっぱり…こわいや…桂さん…桂さん…
「お願い…眼を開けてよぉ…桂さん…!」
―そして世界は、冷たくなった言葉に自分の唇を強く押し当てた。

509 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:13:01 ID:Rzp1dcVt


510 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:13:24 ID:htnENVEm
◆ ◆ ◆

「ん…ちゅ…んぐ…」
啄ばむ様に唇を吸う。舌も入れてみた。
冷たい唾液が混ざり合ってとけあう。
桂さんとこういうことするの久しぶりだな。
―その時影がゆらりと揺れた。
体から湧き出る蛆が、赤色と黒色の斑模様に変色していく。
(まて…今の私ならひょっとして…うん、そうだよ…死んだなんて絶対嘘だ。だって…ここは私の世界じゃない?だから…だからきっと…!)
黒色と赤色に変色した蛆が世界の口から言葉の体に入り込んでいく。
「んん…ちゅぱ…んちゅ…」
喉が鳴り
筋繊維、口腔、神経線維、肝臓、膵臓、胆嚢、リンパ管、眼球、食道、心臓・・・・・・・
体内のありとあらゆる気管に侵食して浸透。
(動いた?うん、もう少しで…待っててね…)
脳神経からの伝達機能復旧。
(眼がぱちぱちっとしてる…かな?)
強化妖蛆が頭部の破損を修復中。
(それにしても…胸大きいな…やっぱり)
言葉の全身が痙攣し始めた―――

世界が受胎している反英霊アンリマユは本来最弱のサーヴァントに過ぎない。
具現化すれば全人類60億を抹消する存在が生誕するとはいえ、今はまだその力を行使できる状態ではなく、
影響により多少魔力が強化されてるとはいえ、かつての主である間桐桜が使役した使い魔ほどの力は恐らく期待できないのだろう。

―もっともそれは―この島へ着てから二重三重の人外化を重ねながらも決して自我を失わぬ
究極クラスのエゴイストが生み出す『結果』が間桐桜に劣っているという意味ではないのだが―


511 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:13:31 ID:Rzp1dcVt


512 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:14:05 ID:Rzp1dcVt


513 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:14:25 ID:htnENVEm
(はぁ…はぁ…駄目だ…なんか疲れちゃったな…あれ?)

今まで夢中で気付かなかった。墓に埋まっている人がもう一人居たことに。

(あなたは…鈴さん?桜さんのとこに居たあなたがなんでここに?…そっか…あなたも…私を助けてくれるんだね!)

ばりっグシャベキッぐちゃごりベキッべちゃぐき
バリッぐちゃベキッバリッもぐもぐグシャベキッ
(ありがとう…うれしいよ…)
ばりっグシャベキッぐちゃごりベキッべちゃぐき
バリッぐちゃばりっグシャベキッぐちゃごりベキッ
バリッぐちゃベキッバリッもぐもぐグシャベキッ
ばりっグシャベキッぐちゃごりベキッべちゃぐき
バリッぐちゃ!バリッもぐもぐベキッ!
(…はは♪美味しかったぁ♪よし、もうちょっと続き――)

―――そして儀式は完了する。

「・・・あは♪やった♪やったぁ♪」

世界は

 目を開けた言葉に思いっきり抱きついた。


514 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:14:37 ID:Rzp1dcVt


515 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:14:54 ID:htnENVEm
◆ ◆ ◆

「あまり無理して動かなくていいよ、重症だったんだから。
 でもよかった。あはは、この西園寺世界に任せなさいって!」

生気のない瞳の少女が世界の目の前に立っている。
この綺麗な顔を見てると食べなくて本当に良かったと思う。
…抱きついた時大分嫌そうな顔してた気がするけど気にしないでおこう。

「もっと人が多いところへ行こうよ。そうすれば帰れる日も早まるし・・・あれ?」

いつの間移動したのか、桂さんはなんか工具みたいなのが転がってる場所で何かを探していた。
へえ、もうあんなに動けるんだ、元気になった証だね、よかったよかった♪
まだ喋れるくらい元気じゃないみたいだけど、この調子なら大丈夫かな?
桂さんがこっちに近づいてくる。
…なんかすごい殺気みたいなものを感じるけど気にしない気にしない。

「もう、どうしたの?そんな鋸みたいなの持ってきて?
 …えーと、ひょっとして一緒に戦ってくれるのかな?
 大丈夫だよ〜今度は前と違ってそう簡単には死なないからね♪」

桂さんは右手に持ってる電動ノコギリみたいなのを振り上げて…

「あ!いたた…ごめんね、頑張りすぎちゃったかな?せっかく桂さんからもらった赤ちゃんなのに。」

…動きが止まった。
あ、そっか、ちゃんと説明してなかったね。

「うん、あなたと誠の子供だよ。私の子供は死んじゃったけどこの子がいるから大丈夫。
 家に帰ったら誠と桂さんと私とこの子で一緒に暮らそうね♪」


516 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:15:08 ID:Rzp1dcVt


517 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:15:42 ID:Rzp1dcVt


518 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:15:52 ID:htnENVEm
◆ ◆ ◆

・・・マコトクン・・・


・・・あ、 しっ てる

と てもたいせ つなもの 

マコトクン>>>>>>>>>>>>せかい=そのた

くらいだっ かな?

そうい えば わたし はシ んだのに いきてる

なんでだ ろ
  
このひ と  が きゅーせーしゅサマ だったのカ な?

そっか 

だっ たら まもって あげなきゃ 

せかい と マコトクンと ワタシタチノこども ヲ 

あ  そろそ ろ カンガ エル の つか 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・レ・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

519 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:16:13 ID:Rzp1dcVt


520 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:16:25 ID:htnENVEm
◆ ◆ ◆

「さ、行こっか、桂さん♪」
そして、彼女は歩き出す。己の内から湧き出る食欲と殺戮願望を満たす為。
この世界は彼女の世界。彼女に禁行など存在しない。殺人食人死体姦。
彼女が正しいと思えばそれはすべて正義。許されざる行為など何もない。 
「・・・桂さん?」
言葉はじっとして動かない。でも、少し口元が優しく微笑んでるような、そんな気がした。
「どうしたの?疲れたの?もう、しょうがないなぁ。休んでていいよ。なんかこの影の中に入れるみたいだし―――。」








 自我なき殺戮人形からの返事はない。










521 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:16:45 ID:Rzp1dcVt


522 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:17:16 ID:Rzp1dcVt


523 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 01:17:46 ID:Rzp1dcVt


524 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:18:30 ID:htnENVEm
【C-4/採石場南西部/1日目 夕方】
【西園寺世界@SchoolDays】
【装備】:防刃チョッキ、エクスカリバー@Fate/staynight[RealtaNua] 、桂言葉の死体(改造処理済)@SchoolDays
【所持品】:支給品一式×4、BLOCKDEMOLITIONM5A1COMPOSITIONC4(残り約0.60kg)@現実、
 37mmスタンダード弾×5発、時限信管@現実×2、妖蛆の秘密、スペツナズナイフの柄、ICレコーダー、
 きんぴかパーカー@Fate/staynight[RealtaNua]、ゲーム用メダル400枚@ギャルゲロワ2ndオリジナル、
 贄の血入りの小瓶×1、天狗秘伝の塗り薬(残り90%)@あやかしびと-幻妖異聞録-、手榴弾1つ、
 このみのリボン、89式小銃(28/30)、チップソーカッター(電源残量3時間)@現実、
 アーチャーの騎士服@Fate/staynight[RealtaNua]

【状態】:歓喜、疲労(小)『この世、全ての悪』受胎、精神錯乱、思考回路破綻(自分は正常だと思い込んでいます)、
     腹部損傷(蛆虫治療)、悪鬼侵食率60%
【思考・行動】
基本:元の場所に帰還して子供を産む。島にいる全員を自分と同じ目に遭わせる。
0:あはは♪やったぁ♪
1:これからはずっと一緒だよ、桂さん♪
2:新鮮な内臓をもっと食べたい
3:このみ、黒髪の女(烏月)、茶髪の男(フカヒレ)を見つけたら今度こそ喰い殺す
4:スーツの男性(葛木宗一郎)に多少の恐怖。(性格上、少しづつ和らいでいきます)


525 :instant servant ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 01:19:02 ID:htnENVEm
【備考】
 ※誠とは今までにあった事ではなく、元の世界の事しか話してません。平行世界の事を信じました。
 ※侵食に伴い、五感が鋭くなっています。
 ※ゲーム用メダルには【HiMEの痣】と同じ刻印が刻まれています。カジノの景品とHiMEの能力に何らかの関係がある可能性があります。
 B-2中心部に回収出来なかったゲーム用メダル@現実が100枚落ちています。
 ※妖蛆の秘密は改造されており、殺した相手の霊を本に閉じ込める力があります。そして、これを蓄えるほど怨霊呪弾の威力が増します。
 そのほかのルールは他の書き手にお任せします。
 ※腹の中の胎児に、間桐桜の中に居た『この世、全ての悪』が受肉しています。
 ※チップソーカッターは砕石場から現地調達しました。微妙に刃こぼれしてて切れ味が悪そうです。
 ※桂言葉の死体(改造処理済)、チップソーカッター、アーチャーの騎士服は『影』の内部に収納しています。

 ※C-4採石場付近に、暴かれた墓と食い荒らされた鈴の死体が放置されています。

チップソーカッター@現実
ハイパワー1330Wモータ搭載。軟鋼材切断に適した小型回転鋸。
チップ材質にサーメットを採用し、交互刃により抜群の切れ味と経済性を両立している。
ダストカバーで切り屑飛散を防止できホースは5mまで伸張可能。
本体部重量は4.5kg 連続稼働時間は3、4時間程度。
今回入手した物は刃の交換を忘れていたのか変形していて切れ味が悪く、
切断面は切ったというより削った/抉ったと表現されるような荒れた状態になる。

桂言葉の死体(改造処理済)@SchoolDays?
西園寺世界が『妖蛆の秘密』と『この世、全ての悪』の複合効果によって造り出した存在。
間桐桜が行使した黒英霊と似たようなものだと思われる。多分。
生前の能力が反映されてはいるが試作段階故実力は未知数。影から出現して殺害対象を自動的に襲撃?
今後比較的綺麗で頭部が無事な他の死体に同様の処理を行う為には他の人間一体分の栄養と数分間の儀式が必要。

526 : ◆x2wSy3xTfk :2008/07/02(水) 07:11:35 ID:H7blwkUb
投下完了しています。
沢山の支援有り難うございました。


527 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 07:20:56 ID:WH7B/7Bn
本当に言葉信者は何をしでかすか分からんなぁ。

528 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 09:18:36 ID:3CE7QOP+
投下乙です。
終盤になって死体が増えれば増える程有利になる
アンリマユ・ザ・ワールドの恐るべき能力が判明w
最後の最期で子供の事を知って世界を許してあげた?言葉様が切ないなぁ…。

529 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 18:45:45 ID:iTpICLkF
投下乙です

ついにサーヴァントっぽいものまで従えたか
なんというチートw
マーダーの特権ですなw

530 : ◆S71MbhUMlM :2008/07/02(水) 22:09:49 ID:02dG0+Is
週刊ギャルゲロワ2nd第15号(7/01)
先週の主な出来事

       ___  __   _, ィ'´ ̄|
      |  ヽ;:‐'"´  ̄  ̄ /     l
      l   ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ト
     /::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::ヽ
     /::::::::::::::::/:::::::::::i:::::::、:::::::::::\:::::::ト:::::::`、
   /::::/.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:ハ.:.:、::::::::\::|::::::::::::i
.  /.:.:/.:.:..:l:::::::|.:.:.:.:.:.:.l.:.:、.:.:ヽ.:.\.:.:.:弋つ::::::::i
  l.:.:.:|.:.:.:.:.!:::::::|.:.:.:.:.:.:.ト、:ト、::::::\::\_\l::::::::l
.  l:::::::{:::::::::|ト::::{〉、:::::::.├弋i弋:卞、_:.\つr‐、:::|
  l::::::::i:::::::::l K::| {ハ:::ト、:l  ヽ{ \〉_,`ト、.\} !::::l
  {、::::::l::::::::.ハ从`` \::ヾ ‐==='"´ l::::::`Yノ;:::::l
   }ト从 、::::if=='"´  ヾ、 ...::::::::::.. /::::::::::|;;;;;::}::|
     \N;ハ..::::::: ,         i::::::::::::|;;;;::ハノ
      |::i、;;ハ.   ヽ       ノ::/:::|::::|/iハ}
      |:i:::;;;;;;;\   r‐=、   /l::i::::::l::Y <あー、この耳は大分恥ずかしいのだが……
      |:l.:::;;;;;;;;;:rfヽ. ` ‐’ / /:/:::::/i::|
      |:ハ:::f从{   `ニi ´   |//::::::ト|/
        }ハ::ハ} }_,.-'"´:_,.}   /ノi:/ヽ::|ヘ
     __ _,.-≦{´::::::::::::/ ノ     l/≦:::::::::::\
   /\  ト、:::::::::::::::{ ヽ  -‐/:::::::::::::::::::::::::::::>、_
    |.   Y |ハ.:::::::::::::i   /:::::::::::::::::::::::::::,.-‐' / ⌒ヽ
   /   } .{ \:::::::::|. /´:::::::::::::::_,.-‐'彡"  /     |
.  /    .レ ヾ=ニ≧:|/_,.-─‐‐'"´ ,‐'´   /      ト、
 /    /     /R.Y‐-----‐‐'´    /    _,.-─ヘ
./    /       ノ⌒/          レ  _,.-‐' -'´⌒\


531 : ◆S71MbhUMlM :2008/07/02(水) 22:10:34 ID:02dG0+Is

     _                          _   
.   ノ´    ヽ                       '´  、ヽ  
  _フノノノレハ))                     (ノ从从ニ》
  `z(リ ゚ ヮ゚ル' <もう消えないですよー    Σ リ、゚Д゚リ)
.    (ト廾イ) .)ヽ lヽハ             =====i!⊂)公i〉
     〈ニlニ〉 ( ノ_/,,・ェ〉<……              〈|_ヽ>
    〈ゾヒ!   ゙(muu'                    し'J

・最大の対主催集団「リトルバスターズ」壊滅、これがバトルロワイアルというものだ!
・「かんじドリル」「ごめんなさい」……泣いた、素直に泣いた……葛木先生……
・深優に美希……ステルス二人に見初められた(違)双七君の運命やいかに!
・士郎になごみん…お前ら一体何を競っているのだwww
・アンリマユ・ザ・ワールド……これはヤバイ、半端な戦力を送っても取り込まれるだけだ……

・修正議論多し、とりあえず皆深呼吸しましょう。

先週(6/24〜7/02)までの投下数:8作(内修正議論中2作)
死者:3名(直枝理樹、橘平蔵、鉄乙女)
現時点での人外になった者:フカヒレ(深きもの)、羽藤桂(鬼)、柚原このみ(少し綺麗な悪鬼)、西園寺世界(アンリマユ・ザ・ワールド)
現時点(7/02)での予約:5件(◆Uc氏、◆tu4氏、◆Lx氏、◆WAW氏、◆bD氏 )



532 : ◆S71MbhUMlM :2008/07/02(水) 22:11:02 ID:02dG0+Is
む、ずれたか、失礼。

533 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 22:12:31 ID:02dG0+Is
あぅあぅあぅ、名前欄は見なかったにして下さいなのですorz

534 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:02:42 ID:npHjS4zN
ちょww素でうっかりだったのですかww?
やっぱり自分の仕事に誇りを持っている一流の書き手ともなると
こんなところでもトリを晒すんだなあってすごい感心してたのにw
それはともかく週刊ギャルゲロワ投下GJでした

535 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:20:44 ID:xkorvoBQ
 風が、南東の方角から北西の方角に吹き抜けていくのがわかる。
 この南東風は海から水分を抱え込み、湿った風として島中央の山へとぶつかる。
 含まれた水分は大量の雨雲へと変じ、山の手前にある開拓地は雨の多い地域、山を越えた未開拓地は乾いた地域となる。
 ここが熱帯の島国だというのなら、スコールの可能性すらあり得るだろう。夕刻の風は、肌につくほど湿っていた。

 ――こんなものは、都会暮らしを主とする知識豊富な旅人の仮説にすぎない。
 風の性質、気候の状態、そもそもとしてこの島を取り巻く環境の全て、道理で考えていいものなのかも謎なのだ。
 雨が酷い――先に出会った憂鬱なる凡夫、クリス・ヴェルティンは空を見上げてそう言った。
 彼にしか見えないものが映っていたのか、それは幻覚の一言で片付けられるほど安易なものなのか、否か。

「なんと見事な水平線か……アーカムシティに身を置いていては、永遠に拝めることはないであろうな」

 壮大な思考とは裏腹な、ちんまりとした体を持つ少女――アル・アジフは感嘆した。
 摩天楼の群集によって形成される彼女の滞在先、アーカムシティは大陸の湾岸線から程遠い位置に点在している。
 よってアル自身、こうやって砂浜の上に立ち、果てしなく続く水平線を眺め、南国の情景に浸るというのも、極めて稀な体験だった。

 現在地は島の最南東。
 リゾートエリアに相応しいエメラルドグリーンの海面が、視界の端まで見渡せる絶景の位置である。
 夕日も傾き、水面が空模様を橙色に映すこの時刻、アルはわざわざ会場の隅にまで足を運んだのだった。
 その原因は、方舟≠ニ呼ばれるステージに突如姿を現した少年――いや、少女によるものが大きい。

「まったく、妾と九郎の出会いとて、あそこまで突然なものではなかったぞ……?」

 つい先ほどの動乱を思い起こし、アルは疲れ気味に苦笑する。
 そう……あの出会いは突然であり、劇的でもあり、そしてアルの『このゲームに対する考え方』に、多大な影響を及ぼすことになったのだった。


 ◇ ◇ ◇



536 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:21:52 ID:xkorvoBQ
 話は数時間前に遡る。
 トルティニタ・フィーネの話にあったクリス・ヴェルティンとの接触を果たし、羽藤桂が陰鬱としていた彼の雨雲を取り払った矢先のことだった。

 ――『え、あ、っと……その……き、キクチマコトデース!』

 アルと桂が訪れた方舟≠フホール、そのお立ち台が光に包まれ、霧散したところにジャージ姿の女の子が現れた。
 彼女はアルたちと目が合うや否や、甲高い声で菊地真と名乗った。
 アルと桂は当初、精悍な顔つきの彼女を男の子と見間違えていたのだが、クリスは異性ゆえの眼力か否か、すぐに真が女性であると気づいたようだった。

 ――『教会の懺悔室の扉を潜って、気づいたらここに出ただと? たわけたことをぬかすな!』

 面子が面子ゆえ、互いに敵意がないことはすぐに理解し合えた。
 各々の自己紹介も簡略に済ませ、アルたちが最も気にかけていた『真が突然現れた謎』へと話題が移ったとき、トラブルは起きた。

 ――『優しそうな女性の声に促された!? 馬鹿な、それはどう考えても、あの二人組の手の者ではないか!』

 真の軽率な判断に対し、アルが即行で糾弾したのだ。
 接触した直後は晴れやかな笑顔を浮かべていた真も、アルの言葉の矛を受けて、自らが起こした行動の迂闊さ、決断の良し悪しを重く考え直したようだった。
 その後は意気消沈。教会に至るまでのあらましを語れるだけ語り、海岸付近のログハウスで身を休めている。
 広大な海を眺めれば気持ちも安定するだろう、という桂の提案によるものだった。
 現在も、桂はクリスと共に真のケアを続けている。
 真が遭遇した事態を重々しく捉えたアルは、こうやってただ一人、邪魔の入らぬ環境で考察を練っているのであった。


 ◇ ◇ ◇



537 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:22:54 ID:xkorvoBQ
「……今回ばかりは、妾の考えすぎと保留にすることもできまい。懺悔室の謎の声、か」

 菊地真との遭遇。彼女が齎した情報の一端。
 並行世界の概念とその信憑性、教会という北西端に位置する施設の謎について。
 考え、片をつけていかなければならないものは山ほどある――それも、順々に攻略していく他ない。

(そうだな……まずは、真の言っていた並行世界の可能性について、か)

 潮の香りで気を落ち着かせながら、アルは言葉もなく冷静に、思考の海へと潜水する。

 並行世界――ある一点を分岐点とし、大樹の根のように無数に分かれた世界体型。
 それはしばしば「if」という名で、創作などの要素として取り入れられる。
 もしかしたらあったかもしれない、こことは違う、可能性の世界――それが、並行世界と呼ばれる概念だ。

 これに関しては、さして驚いたるものでもなかった。
 既に、死者が復活しているというおかしな事例――双子の鬼であるノゾミとミカゲの一件を、不可解な要素として思考の端に据えていたためだ。
 ネクロノミコンの名を冠するアルでさえ、死者蘇生の術法など知りえはしない。ただ否定できない可能性として、考慮だけはしておいた。
 死者蘇生と並行世界、それらをこのような催しのために繰れる者がいるとしたら、はたして前者と後者のどちらが、より存在する可能性が高いだろうか。

(どっちもどっち、天秤にかけることすら馬鹿馬鹿しい)

 真の同僚である高槻やよいなる少女が、真とはまったく違う活動を行っていたというのも、並行世界説の裏づけとしては十分な材料と成り得る。
 対して、死者蘇生の概念については未だ解答が及んでおらず、「自分は死んだはずだ」という人間にはまだ、巡り会っていなかった。

 ノゾミとミカゲに関しても、桂のいた世界では『サクヤに退治された』。見せしめとして殺された二人の世界では『退治されていなかった』と解釈することができる。
 魔術の枠組みで考えるならば、異なる世界の干渉も、時間軸の超越も、死者の蘇生も、どれも説明の仕切れる概念ではない。
 説明はできないが、どれも『あり得る』と仮定して――一番スマートに物事が片付くのが、真の唱えた並行世界説だったのだ。

538 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:23:10 ID:xOk/s6Mu


539 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:23:37 ID:S7KWOhxX




540 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:23:48 ID:y2qPPxgs
 

541 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:24:00 ID:bFCcjxei



542 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:24:35 ID:S7KWOhxX




543 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:25:23 ID:xkorvoBQ
(まあ、これに関しては考えても事なき、だな。それよりも、気になるのは……)

 教会のこと。懺悔室のこと。女性と思しき声のこと。瞬間移動のこと。
 菊地真がアル・アジフらと接触することになった経緯、その不可解さについてだった。
 アルは自身の中に刻まれたページ、真の証言の断片を、索引していく。

 ――『えっと、声は大人びてて……どう考えても女性だった。あと、一人称がボクと同じで僕≠セったかな』

 実際に懺悔室の主と会話をしての、真が受けた印象について考える。
 閉鎖された半密室において、頼れる情報は声質のみ。それも真のイメージに委ねるしかない始末。
 あくまでも参考程度のものとして、アルは声の正体に思い当たる節がないか探っていく。

 ――『参加者じゃなくて、教会に置かれた舞台装置の一環だって、自分でそう言ってた』

 ものは言いようだな、とアルは半ば感心し、それを真に受けた真に対し半ば呆れる。
 懺悔室の主は、自分は参加者ではない、とあからさまに主張しているように思える。
 殺し合いの場において、わざわざ教会の懺悔室に潜伏し、来訪者との人生相談を望む者など、確かに居はしないだろう。
 ならば、参加者ではないという弁にも納得はできる。
 魔術を用いた声だけの代替物か、もしくはもっと単純に、機械によって音声を作り出していたのか。

 ――『やよいとは一旦距離を取ったほうがいいって、そうアドバイスしてくれたんだ』

 決断こそ真に委ねたものの、仲間との別離という選択肢を与えたのは、紛れもなくその謎の声だ。
 だとすれば、声の目的は真を教会からこの地に移送することか、もしくは真が残してきた高槻やよいのほうか。
 教会という建物自体に、なにか調べられてはまずい要素が詰まっているとも考えられる。
 やり方としては回りくどいが、趣向としては理解できなくもない。このゲームの裏に潜む者の意志ならなおさらだ。

544 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:25:35 ID:y2qPPxgs
 

545 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:25:51 ID:xkorvoBQ
(そして、なにより気になるのは、やはり――)

 遥か北西の空を睨みつけ、アルは思索を中断する。
 頭の中で構成した幾つかの仮説を胸に、これを内に秘めてばかりでは意味がない、と一歩踏み出す。
 アル・アジフには仲間がいる。
 元のパートナーたる大十字九郎や、強力な支援者である覇道財閥の面々と比べれば些か頼りないが、贅沢は言っていられない。
 穏やかな波を背に、アルがビーチを去ろうとした、そのときだった。

「おーい! アールーさーん!」

 戻ろうとした拠点、砂浜からでも十分目視できる位置に建つログハウスより、ジャージ姿の少年……らしさを誇る少女が、手を振りながらアルに駆け寄ってくる。
 やはり、見た目から受ける印象はどう考えても美少年……とアルは心中で苦悶しつつ、友好的な素振りを見せる少女、菊地真を迎えた。
 先ほどまでは力なく項垂れていたはずの真だったが、徐々に近づいてくるその姿は、見るかに溌剌としている。

「ふっ、その様子だと振り切ったようだな。やはり桂に任せて正か――」
「アールーさーん!」
「ふごぉっ!?」

 悠々と真の笑顔を迎え、叱咤した者として賛辞の一つでもくれてやろうかと思ったところで、真は予想外にも、アルの身へと突貫してきた。
 華奢な体は衝撃を抑えきれず、勢いのままごろごろと砂浜の上を転がる。
 二転、三転ほどして、砂塗れになったアルと真が起き上がった。
 それぞれ、怒りと喜びの表情を浮かべて。どちらが前者でどちらが後者かは、語るまでもないだろう。

546 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:26:09 ID:59ZxOUIz
 

547 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:26:14 ID:YXYlaQEy


548 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:26:35 ID:UIdBDmfs
 

549 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:26:37 ID:YXYlaQEy


550 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:26:40 ID:bFCcjxei



551 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:27:09 ID:y2qPPxgs
 

552 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:27:18 ID:S7KWOhxX



553 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:27:29 ID:bFCcjxei



554 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:27:54 ID:xkorvoBQ
「こっ……の、うつけが! いきなりなにをするか!?」
「あ……その、ありがとうございます! なんか、とにかくお礼が言いたくて!」
「どこの世にタックルから入る礼があるのだ!? 汝はあれか、礼儀を知らぬのか!?」
「いやぁ、そういうのはどうも苦手なんで、勢いで。でも、感謝してるのは本当ですから!」

 いきなりの無礼に憤怒の意を表すアルだったが、真のさっぱりとした笑顔に気を削がれ、押し黙る。

「随分と晴れ晴れした顔つきだが……頭でもぶつけたか?」
「やだなぁ、別におかしくなっちゃったわけじゃないですよ。ちょっと感極まっちゃっただけですってば!」
「汝は感極まると人を襲うのか!? 沈んでおったと思えば急に元気になりおって、いったい――」
「おーい、アルちゃーん」

 不自然なほどに笑顔を振り撒く真。彼女をそうなるよう仕向けた根源が、遠くでのんきに、手を振っている。
 ああ、彼女しかいない。アルは、確かに真の精神回復を彼女の手腕に委ねたのだから。
 にしてもやりすぎだろう、とやや忌々しげな目線を送るが、おどけた表情を浮かべる彼女は意にも関さない。

「ボク、気づいたんです。住む世界が違ったとしても、やよいはボクの知ってるやよいなんだ、って。
 やよいも、やよいの知っているボクを見てくれてた。変な気づかいはいらない。
 だって、ボクは菊地真で、やよいは高槻やよいなんだから!
 あ〜、ボクはなにをうじうじ悩んでたんだろう。らしくない!
 ボクは、アルさんと桂さんの言葉で目が覚めたんです! 大切なのは、信頼し合うことなんだ!」

 なにやらキラキラとした瞳で熱弁を振るう真だったが、アルはあえて視線を合わせない。
 真に変化を齎した元凶は、アルのもとまで駆け寄ると、可愛らしく首を傾げる。

「んー? どうしたのアルちゃん? なんだか苦いものでも食べたような顔してる」
「いや、少しばかり呆れていただけだ。桂よ……汝、人を励ます天才ではないか?」
「えぇ〜、そんなことないよ〜」

555 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:28:19 ID:bFCcjxei



556 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:28:52 ID:xkorvoBQ
 テレた素振りで否定する桂を見て、アルはわざとらしく溜め息をつく。
 が、桂も真もアルが呆れているとは微塵も考えないのか、純真な眼差しをアルに向けていた。

「……なんだか、苦労してるみたいだね。えっと……アル」

 少女たちが騒ぐ中、白一点とも言える純朴そうな少年が一人、アルに気づかいの言葉をかけた。
 クリス・ヴェルティン。数時間前には真以上に消沈していた彼だが、今見るその後背は、どこか明るい。

「汝も随分とマシな顔つきになったものだな。いったい、桂はどのような魔術を使ったのだ?」
「いやぁ……まあ、それは……いろいろと」

 はは、と頬を掻くクリス。
 アルの心労を察しているのは彼のみのようであり、彼自身の心も、他人に気を配れるほどには回復したようだった。

「……まあ、いい。各自、話し合いを行える程度には落ち着いたようだな。では、ログハウスまで戻るぞ」
「えー、泳がないのー? せっかくのリゾートビーチなんだよ?」
「んなっ!? なにをたわけたことを! 今が非常時だとわかっているのか!?」
「でも、ほら。あのログハウス、こ〜んなかわいい水着が置いてあったんだよ」

 得意げにビキニタイプの水着を取り出して見せる桂。白一色の、やや大胆なラインが目を引いた。
 思わず拳を握り締めるアル。クリスはばつが悪そうに、桂の翳す水着から視線を外した。

「ええーい! いいからさっさと歩かんかうつけどもぉー!!」

 アルの一喝により、ようやく事態は進展する。


 ◇ ◇ ◇



557 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:29:11 ID:y2qPPxgs
 

558 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:29:20 ID:S7KWOhxX



559 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:29:50 ID:UIdBDmfs
 

560 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:29:54 ID:59ZxOUIz
 

561 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:30:16 ID:xkorvoBQ
 海水浴における休憩所兼脱衣所兼台所といった風な木造建築は、異様なほど設備が整っていた。
 ガスや水道はもちろんのこと、バーベキューセットやビーチパラソル、水着や浮き輪も完備している。
 それら、リゾートには必須であろうアイテムになど目もくれず、アルたち四人は単なる人目避けとして、ログハウスの中で会議を開いていた。
 議題はもちろん、これからの方針――を決定するにあたって、共通の情報として纏め上げなければならない懸念事項、教会についてである。

「結論から言おう。真、汝が話した懺悔室の声とやらは、このゲームの参加者ではない。主催側に組するものだ」

 アルは一人の間に導き出した確定事項を、桂、クリス、真ら各人に伝達していく。

「主催側っていうと、あの神父さんと男の人だよね? えっと、名前はたしか……」
「言峰綺礼と神崎黎人ですよ、桂さん」
「あ、それそれ。あと真ちゃん、わたしの名前は呼び捨てでいいよ〜」
「そう? ボクもそのほうが呼びやすいし……じゃあ、桂、で」
「うん。改めてよろしくね、真ちゃん」
「うおっほん! 進めてよいか、汝ら?」

 アルは不機嫌そうに咳払いをし、浮ついた様子でいる桂と真を萎縮させた。
 二人がしゅん、とするのを見届け、うむ、と頷いてから本題に入る。

「真の証言から考えた結果だが、やはりその声の主が我らと同じ殺し合いの参加者であるとは思えん。
 北西端に位置する教会から、南東端に位置する方舟≠ワで転送した力がまず不可解だ。
 物体を長距離転送することができる魔術もないわけでもないが、そんなものが許されるはずもあるまい。
 ゲーム監査役の立場としては、いろいろ不都合が満載だからな。要制限対象だ。
 そもそもそれほどの力を持つ者であれば、真を葬ることなど雑作もない。
 能力面、目的性、メリットとデメリット、諸々を考慮しても、我らと同じ立場にいる人間の仕業ではあるまい」

562 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:30:16 ID:y2qPPxgs
 

563 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:30:37 ID:npHjS4zN
 

564 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:30:46 ID:xkorvoBQ
 木造のテーブルを囲みながら、三人はアルの示す会場地図に目をやる。
 真が懺悔を唱えた教会は、遥か北西に建つ。
 南東に位置する方舟≠ニは、あまりにも離れすぎているということを改めて確認する。

「となれば、考えられるのはこのゲームの背後に潜む者――企画主催者たちの存在だ」

 聞き手の三人は思い思いに天を仰ぎ、誰もが知る神父と男子学生の姿を頭に浮かべた。

「でも、あの声はどう考えても女性でしたよ?」
「機械で声を変えてたんじゃないかな? 声でバレちゃったら大変だし」
「いや、そもそもあの二人が会場内にいるというのもおかしな話だろう。神父だから、など理由にならん」
「えっ……それじゃああの二人は、この島の中にはいないって言うんですか?」
「可能性としてはな。彼奴等の保有する技術力は未知数……身を潜めているのは島の外か、もしくは亜空間か」
「な、なんかえすえふちっくな話だね」
「やっていることがことだからな。真の唱えた並行世界説も合わせれば、なんでもありでもおかしくはない」
「あの二人じゃないとしたら……いったい誰なんだろう?」
「ふむ。桂には以前話したが、このゲーム自体、言峰と神埼の二人だけで運営されているとは思えん」
「もっと強大な、黒幕がいるっていう話?」
「うむ。彼奴等の主か、もしくは部下か。役職はわからんが、声の主はあの二人の協力者と見て間違いない」
「あの二人以外にも、まだ……けど、だとしたらいったい誰なんだろう?」
「妾も、当初はマスターテリオンが絡んでいると考えておったが……」
「あの……ちょっといいかな」

 幼い少女たちの若々しい声が飛び交う中を、ややトーンの低い男声が割って入る。
 控えめな挙手とともに皆の視線を誘ったのは、クリス・ヴェルティンだった。
 西洋男児の容貌を和の衣装に包み、纏う印象はどこか儚げで、危うい。
 口数もあまり多そうではない少年に対し、アルは促しの視線を送る。

565 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:30:52 ID:bFCcjxei



566 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:31:08 ID:npHjS4zN
 

567 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:31:48 ID:xkorvoBQ
「話を聞いていると、アルはその声の主に心当たりがあるように思えるんだけど……どうなのかな」
「ふむ……なかなか鋭いではないか、クリス。ズバリだ。妾はその声の正体に心当たりがある――ような気がする」

 アルは、クリスの指摘に笑みを作ったかと思えば、即座に口元を固く結んだ。
 懊悩の渦中にあるような顔つきで、判然としない言動の真意を示す。

「そう……『ような気がする』だけで、ハッキリとは出てこぬのだ。どうにも説明が難しいのだがな」
「ド忘れしちゃった……って感じなのかな?」
「そうだな。人間の感覚で言うならば、それに近いだろう。
 実際のところ、妾にはその声の正体についての心当たりなどない。
 が、どうにも釈然としない違和感が残るのだ……ひょっとしたら、ただ忘れているだけのようにも思える。
 あえて考えぬようにしておいたが、この違和感は些か不可解だ。もしかしたらだが……」

 アルは顎に手を当て、心中に思い浮かべた可能性を提示するか否か、思案する。
 ――記憶を改竄された、という可能性。
 アル・アジフとは、膨大な情報量を誇る魔道書『ネクロノミコン』の化身である。
 魔術に関しての知識はもちろん、彼女自身も長年の時を生きているため、蓄積された知は老婆の如くだ。
 その情報の引き出しの中に、懺悔室の一件に関する答えが詰まっている『ような気がしてならない』。
 これが気のせいではなく、単に索引が不能となっているのだとしたら――ド忘れなどという症状はありえず、人為が及んでいると考えるのが妥当だった。

「……いや。懺悔室の声に関しては、正体を想像したところで、どうやっても仮説の域を出ん。
 心苦しいが、今は深くは考えぬほうがよいだろう。どつぼに嵌るのも滑稽だからな」

 仮説の仮説を述べたとしても、解決には向かわない。過度の情報提示は、集団に混乱を齎す。
 だからこそ、アルは自身の中で蟠っている懸念事項を飲み込み、最も重要な本題へと、論点を移した。

「声の正体については保留。我らが今、第一に考えなければならぬのは――真を転移した、その目的についてだ」

568 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:32:05 ID:npHjS4zN
 

569 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:32:15 ID:UIdBDmfs
 

570 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:32:16 ID:bFCcjxei



571 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:32:44 ID:xkorvoBQ
 外見の幼さに反した、重苦しい発言が飛ぶ。
 質疑の眼差しは、真へと促された。

「真よ。懺悔室の主は、いったい真をどうしたかったと思う?
 相談に乗る以外で、声の目的はいったいなんだったのか。わかるか?」
「懺悔室にいた人の目的、ですか? 言われてみれば……特にあっちが得するようなこともないしなぁ」
「声は、真に対し『高槻やよいと一旦距離を取ったほうがいい』と促したのだろう?
 最終的に決断を下したのは真自身だが、選択肢を与えたのは声の意志だ。ならば、答えは二つに絞られる。
 一つは、『菊地真を高槻やよいのグループ、あるいはその内の誰かから離したかった』。
 そしてもう一つは、『菊地真を我らのグループ、あるいはその内の誰かに会わせたかった』、だ」

 そう言って、アルは二枚のメモ用紙に、述べたとおりの選択肢をそれぞれ書き起こし、

「ちなみに妾は、こちらの線が高いと睨んでいる」

『菊地真を我らのグループ、あるいはその内の誰かに会わせたかった』と書かれたほうの紙を皆に示した。

「ふむふむぅ……その心は?」
「前提として、妾は真との遭遇が偶然によるものだとは思っておらん。おそらくは、その声の主の意志によるものだ」
「けど、こっちの可能性だって十分にあるんじゃないかな。アルはどうして、こっちだと思ったんだい?」

 クリスが、『菊地真を高槻やよいのグループ、あるいはその内の誰かから離したかった』と書かれたほうの紙を示す。
 それに対しアルは、考え込むような顔はそのままに、軽く腕組みをして木製のチェアに凭れる。

「ふむ。やはり違和感を覚えたのは妾だけか」

572 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:33:18 ID:npHjS4zN
 

573 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:33:42 ID:xkorvoBQ
 思わせぶりな一言で皆の注目を買い、アルはまた、真を追及するような目で見た。

「真、汝は気づいておぬか? 汝自身が、重大な矛盾を抱えていることに」
「ボクが、抱えてる、矛盾?」

 問い直すように言葉を吐露し、真はう〜んと唸るも、返答は返せない。
 それを咎めたりはせず、アルは諭すように口を開いた。

「菊地真に問おう。真たちが教会に辿り着き、懺悔室の声に促されるがまま扉を潜ったのは、何時だったか?」
「えーと、放送を聴いてすぐに出発したから……一時過ぎかな? 二時に近かったかもしれないです」
「では、羽藤桂に問う。妾たちがクリスと接触し、方舟≠ナ光包まれる真を発見したのは、何時だったか?」
「たしか、四時を回ってたと思う。双七くんたちと別れてから結構経ってたし」
「では、菊地真に再度問う。汝、扉を潜った直後の記憶はあるか?」
「それはもちろん。真っ黒な扉を潜ったら、不思議な光に包まれて……気づいたら、あのお立ち台に」
「ふむ……では、最後にクリス・ヴェルティンに問おう。ここまでで、なにか違和感を覚えぬか?」
「……時間、かな?」

 クリスの穏やかな回答に、アルは微笑を零す。

「うむ、正解だ。クリスはなかなか優等生なようだな」

 アルは、クリスの模範的な回答に賛辞を与える。

「よいか? 真が懺悔室を出たのは約二時。我らが方舟≠ナ真を見つけたのは、約四時。
 そこには二時間の空白があるものの、真は懺悔室を出てすぐ、気づけばそこは方舟≠セったという。
 これらが全て事実だとするならば……真は距離だけでなく、時間すらも飛び越えたことになるのだ」

 アルの言葉に、桂と真が、あっ、と声を漏らす。両者共に盲点だったらしく、クリスは途中から気づいた様子だった。

574 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:33:55 ID:bFCcjxei



575 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:33:57 ID:npHjS4zN
 

576 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:34:01 ID:YXYlaQEy


577 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:34:31 ID:S7KWOhxX



578 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:34:45 ID:bFCcjxei



579 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:34:54 ID:xkorvoBQ
「最大の問題はそこだ。その、空白の二時間……真はいったい、どこでなにをしていたのか?」
「ぼ、ボクは嘘をついてなんかっ!」
「落ち着け。別に、汝の証言を疑っているわけではない。
 ただ事実として、真には二時間の空白があるというだけだ。
 その二時間で、真の身になにが起こったのか……。
 なにかあったとすれば、それは声の主、即ち主催者たちが関与していた可能性が高い。
 なにしろ真に二時間の空白を与えた存在など、主催者たち以外にはあり得ぬのだからな」

 アルの低い声に、真が僅か、身震いする。

「言わば、その二時間は意識も奪われ、拉致の状態にあったと考えていい。
 体になにか違和感はないか? 知らぬ間に改造人間などにされていたら事だぞ?」
「お、驚かせないでくださいよ!?」
「驚かせているつもりなどない。十分にあり得る可能性を述べているだけだ。
 そうだな、記憶の改竄やマインドコントロールなどもあり得るケースか」
「な、な、な……」

 身の震えだけでなく、健康的な顔色までもが、怖気に支配され青く変化する。

「あ、アルちゃん。あんまり脅かしたら、真ちゃんがかわいそうだよ」
「だから、妾は脅かしてなどおらん。ああそうだ、知らぬ間に性転換手術などの可能性も……」
「うわあああっ! そんなのイヤだあぁ〜っ!?」

 頭を抱えながら、机上に突っ伏す真。アルの提示していく仮説に打ちのめされ、本気で怯えている様子だった。

「とまぁ、この空白の二時間についてはいろいろと考えられるわけだが……これについては、結局のところ答えはでない。
 ただ真よ、酷なことを言うが、自分の身になにかが起こった可能性があるということを、どうか忘れないでくれ」

580 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:35:08 ID:y2qPPxgs
 

581 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:35:11 ID:npHjS4zN
 

582 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:36:20 ID:xkorvoBQ
 すっかり意気消沈してしまった真は、俯いていた顔を僅かに持ち上げ、小さく頷いた。
 これに関しては気にするだけ重荷かもしれないが、最低限の危機感だけは持っていて欲しい、というのがアルの願いだった。
 なにしろ、懺悔室の主は考えれば考えるほど、得体が知れない。
 空白の二時間で、真が本当に改造手術や性転換手術を受けていてもおかしくはない、そう思わせるほどに。

「でもアルちゃん。アルちゃんの言うように、単純に時間を飛び越えただけ、って可能性もあるんじゃないかな?
 なんだかなんでもアリっぽい人だし、それくらいできちゃいそうだけど?」
「確かにな。死者蘇生や並行世界の話が挙がっている以上、時間跳躍の可能性とて十分に考えられる。
 が、それはそれで考えるところがあるのだ。
 例えば、時間の帳尻まで合わせて、真を我らの前に送った理由はなんなのか――などな」

 アルが、声をさらに鋭くして言う。

「ニ時間の空白を作ったとしても、時間を跳躍させたとしても、懺悔室の主が頃合を見計らい、
 真を我らの前に出現させたのは間違いない。問題はその真意だ」

 アルたちと真の出会いは単なる偶然。この仮説は、時間の齟齬が発生している時点で既に成立しない。
 懺悔室の主はまず間違いなく、真をアルたちに巡り会わせるのが目的だった。
 ならば、要点は次へ。巡り会わせて、いったいどうしたかったのか――それが謎だった。

「なぜ、我らだったのか。他の者たちではいけなかったのか。羽藤桂でなければならなかったのか、
 クリス・ヴェルティンでなければならなかったのか、アル・アジフでなければならなかったのか。
 誰と巡り会わせることが目的だったのか、もしくは、こうやって考えさせること自体が目的ではないのか。
 だとすれば、妾はその者の手の平で踊らされているだけではないか――と、考えればキリがない」

583 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:36:53 ID:npHjS4zN
 

584 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:37:03 ID:bFCcjxei



585 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:37:28 ID:UIdBDmfs
 

586 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:37:42 ID:xkorvoBQ
 アルは首を振り、軽く息をついた。

「よって、教会について考えることは一旦保留とする。が、皆も気には留めておいてほしい。
 我らの知らぬところで、既に神の見えざる手が蠢いてるやもしれぬから――な」


 ◇ ◇ ◇


 一同に警戒心を植え付けるだけの意義はあった会談が終了し、時は三度目の放送を迎えようとしていた。

「とりあえずは、ここで放送を聴くとしよう。問題は以後の活動だが、各自、案や希望はあるか?」
「ボクは……もう一度、誠さんややよいたちに会いたい。喧嘩別れみたいになっちゃったし」
「わたしはこれまでどおりアルちゃんについていくけど……アルちゃんはなにかある?」
「妾はやはり、一度教会に赴いてその懺悔室とやら調べてみたいな。いつまでも違和感を抱えたままでは、気味が悪い」
「でも教会まで結構な距離があるよねぇ。双七くんたちとの約束もあるし」
「うむ……それが問題だな。ときにクリス、汝はまだ、トルタに会う気はないか?」
「えっ」

 アルの不意打ちじみた質問に、クリスはドキリとさせられる。

「妾と桂は、第四回放送を目処にトルタたちと合流する約束をしている。
 クリスがトルタと会いたくないというのであれば伏せるが……我らと行動を共にするならば、黙っておくにも限界はある」

 三人の視線が、一斉にクリスへと向く。
 決断を迫られているのは、ただ一人の少年だった。

587 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:38:23 ID:YXYlaQEy


588 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:38:42 ID:xkorvoBQ
(トルタ……か。今、彼女には、キョウスケっていうパートナーがいる)

 棗恭介。唯湖の話にあった、リトルバスターズの一員だ。
 又聞きした程度の印象だが、彼になら、トルタを任せられる。
 いやむしろ、任せておくべきなのだ。今のクリスでは、トルタと再会したとて実は結ばない。

(そうだ……僕は、ユイコのために)

 哀しみの連鎖を止める。
 例え、この心が満たされなくとも。
 唯湖が望んだクリス君でいようと。
 静留やなごみが背負っている哀しみを、
 まだ見ぬ誰かが背負っている哀しみを、
 身を呈して、拭い去ろうと、心に決めた。

「……まぁ、決断は放送を聴いてからでも遅くはない。
 再会を望まぬというのであれば、連絡を取り別行動に徹してもよい。
 妾としても、クリスを一人にするのは心苦しいしな」

 トルタとの再会は望まない――けれどそれは、トルタを思ってのことなのか、それとも自分自身を思ってのことなのか。
 哀しみを拒む心は、目的と願いを抽象的に捉えはしても、明確な行動としてどう動けばいいのか、判断しきれない。

(ユイコ、僕はこのまま、アルたちと進んでいいのかな?)

589 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:40:19 ID:bFCcjxei



590 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:40:23 ID:S7KWOhxX



591 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:40:40 ID:xkorvoBQ
「あー、それと真。妾に敬語は要らぬ。汝も柄ではないだろう?」
「あ、やっぱりわかる? いやぁ、でもアルさんの実年齢聞いちゃったから……」
「その気遣いだけ受け取っておこう。なに、その歳で礼儀を弁えているというのは誇らしいことだ」
「へへ、やーりぃ! じゃあ、改めてよろしくね、アル!」
「むぅ〜……なんだかアルちゃん、クリスくんと真ちゃんには妙に優しい……」
「こらこら、汝はなにをむくれておるのだ」

 女児三人の姦しい光景は、唯湖と碧のときとはまた違った居心地の悪さがある。
 繊細な少年の心が、女性特有の雰囲気にのまれていく。

(このアルは、アリエッタとは随分違うんだ。同じアルでも……)
「ふぅ、しかし考え事ばかりで些か疲れたな。よし桂、汝の血を補充させてもらうぞ!」
「えっ……きゃ、きゃあ〜」
(アリエッタは、こんな風に女の子の首元に噛み付いたりは……うぇっ)
「よいではないか、減るものでもない!」
「だから減るって! ゲージで見えちゃうから!」
(…………)
「真ちゃん、助けて〜」
「や、ごめん……知らなかったよ。アルと桂が、そんな……」
(……えーと)
「それに、なんだか……桂って、不思議なくらいいい匂いがするよね……」
「ふぇええ〜、真ちゃんまでなんか目をトロンとさせてる〜!?」
(…………うう、なんか居心地悪いかもぉ……)

 女の子たちが繰り広げるパヤパヤな騒動に、肩身の狭さを思い知るクリス少年だった。

592 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:40:57 ID:S7KWOhxX



593 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:41:33 ID:npHjS4zN
 

594 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:41:51 ID:bFCcjxei



595 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:41:51 ID:y2qPPxgs
 

596 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:41:51 ID:xkorvoBQ
【H-8 海岸付近のログハウス/一日目/夕方(放送直前)】

【クリス・ヴェルティン@シンフォニック=レイン】
【装備】:和服、防弾チョッキ、アルのページ断片(ニトクリスの鏡)@機神咆哮デモンベイン
【所持品】:支給品一式、ピオーヴァ音楽学院の制服(ワイシャツ以外)@シンフォニック=レイン、フォルテール(リセ)
      ロイガー&ツァール@機神咆哮デモンベイン、刀子の巫女服@あやかしびと−幻妖異聞録−
【状態】:Piovaゲージ:90%
【思考・行動】
 基本:無気力。能動的に行動しない。哀しみの連鎖を止める
 1:放送を聴く。
 2:アルたちと共に行くか、トルタと会うかどうか、もう一度考える。
 3:哀しみの連鎖を止める。
 4:静留を止める。そのためになつきを探す。
 5:ユイコの為にそれ以外は考えない。
【備考】
 ※雨など降っていません。Piovaゲージ=鬱ゲージと読み替えてください。増えるとクリスの体感する雨がひどくなります。
 ※西洋風の街をピオーヴァに酷似していると思ってます
 ※巫女服が女性用の服だと気付いていません。
 ※巫女服の腹部分に穴が開いています。
 ※千羽烏月、岡崎朋也の外見的特長のみを認識しています
 ※リセの死を乗り越えました。
 ※記憶半覚醒。
 ※静留と情報交換済み。
 ※唯湖が死んだと思ってます。
 ※島の気候の異常に関して、何らかの原因があると考えました。
 ※リセルート、12/12後からの参戦です。
 ※トルタに暫く会う気はありません。

597 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:42:17 ID:xkorvoBQ
【羽藤桂@アカイイト】
【装備】:今虎徹@CROSS†CHANNEL〜toallpeople〜
【所持品】:支給品一式、アル・アジフの断片(アトラック=ナチャ)
      魔除けの呪符×6@アカイイト、古河パン詰め合わせ27個@CLANNAD、誠の携帯電話(電池二個)@SchoolDaysL×H
【状態】:強い決意、全身に擦り傷、鬼、アル・アジフと契約、サクヤの血を摂取
【思考・行動】
 1:放送を聴く。
 2:尾花の行方が心配。
 3:クリスと真と一緒に行動したい。
【備考】
 ※古河パン詰め合わせには様々な古河パンが入っています。もちろん、早苗さんのパンも混じってます。
 ※魔除けの護符は霊体に効果を発揮する札です。直接叩き付けて攻撃する事も可能ですし、四角形の形に配置して結界を張る事も出来ます。
  但し普通の人間相手には全く効果がありません。人外キャラに効果があるのかどうか、また威力の程度は後続任せ。
 ※マギウススタイル時の桂は、黒いボディコンスーツに歪な翼という格好です。肌の変色等は見られません。
  使用可能な魔術がどれだけあるのか、身体能力の向上度合いがどの程度かは、後続の書き手氏にお任せします。
 ※制限によりデモンベインは召喚できません。
 ※B-7の駅改札に、桂達の書いたメモが残されています。
 ※桂はサクヤEDからの参戦です。
 ※桂は、士郎の名前を知りません(外見的特徴と声のみ認識)
 ※桂はサクヤの血を摂取したお陰で、生命の危機を乗り越えました。
 ※サクヤの血を摂取した影響で鬼になりました。身体能力が向上しています。
 ※失った右腕にサクヤの右腕を移植しましたが、まだ満足に動かせる状態ではありません。
 ※憎しみに囚われかけていましたが、今は安定しています。しかし、今後どうなるかはわかりません。
 ※桂の右腕はサクヤと遺体とともにG-6に埋められています。
 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断。
 ※クリスの事を恭介達に話す気は今のところない。
 ※第四回放送の頃に、カジノで恭介たちと合流する約束をしています。

598 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:42:37 ID:xkorvoBQ
【アル・アジフ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:サバイバルナイフ
【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×1
【状態】:魔力回復、肉体的回復、羽藤桂と契約、微妙につやつや、恭介を微妙に警戒
 基本方針:大十字九郎と合流し主催を打倒する
 1:放送を聴く。
 2:桂と協力する。
 3:クリスと真と行動する。場合によっては、恭介たちに別行動を取ると連絡する。
 4:教会を調べたい。
 5:九郎と再契約する。
 6:戦闘時は桂をマギウススタイルにして戦わせ、自身は援護。
 7:信頼できる仲間を探す。
 8:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい。
【備考】
 ※制限によりデモンベインは召喚できません。
 ※B-7の駅改札に、桂達の書いたメモが残されています。
 ※アルは士郎の名前を知りません(外見的特徴と声のみ認識)
 ※アルからはナイアルラトホテップに関する記述が削除されています。アルは削除されていることも気がついていません。
 ※アルはサクヤと情報交換を行いました
 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断
 ※クリスの事を恭介達に話す気は今のところないです。
 ※第四回放送の頃に、カジノで恭介たちと合流する約束をしています。

599 :踊り場の見えざる手 ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:42:59 ID:xkorvoBQ
【菊地真@THEIDOLM@STER】
【装備】:電磁バリア@リトルバスターズ!
【所持品】:支給品一式(水なし)、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/staynight[RealtaNua]、
      レミントンM700(7.62mmNATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mmNATO弾)
【状態】:背中付近に軽度の火傷(皮膚移植の必要無し)、傷治療中、肉体疲労(小)、精神疲労(中)
【思考・行動】
基本:誠と共に行動する。
 1:放送を聴く。
 2:やよいや誠たちと合流して、謝りたい。
 3:やよいや、他の女性を守る王子様になる。
 4:巨漢の男に気をつける。
 5:誠さんは駄目な人だけど、それでも……
【備考】
 ※天狗秘伝の塗り薬によって休息に外傷を治療しました。大体の軽い傷は治療されました。
 ※誠への依存心が薄れ、どういう人間か理解しました。
 ※愛佳の死を見つめなおし、乗り越えました。
 ※元の世界では雪歩とユニットを組んでいました。一瞬このみに雪歩の面影を見ました。
 ※また、平行世界の可能性で若干動揺しています。
 ※誠も真も、襲ってきた相手が大柄な男性(真人)であることしか覚えていません。
 ※フカヒレからツヴァイの危険性、渚を殺害したことのみ聞きました。
 ※平行世界や死者蘇生の可能性について知りました。
 ※『空白の二時間』の間に、懺悔室の主になにかをされた可能性があります。

600 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:43:02 ID:S7KWOhxX




601 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:43:41 ID:bFCcjxei



602 : ◆LxH6hCs9JU :2008/07/02(水) 23:43:44 ID:xkorvoBQ
投下終了です。支援ありがとうございました。

603 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:54:21 ID:y2qPPxgs
投下乙。
よくぞ突っ込んでくれました、真の時間の矛盾。
まあ、恐らくは時間跳躍だと思うのだけど、真が改造されてた暁にはw
数少ない一般人の一人として頑張れ、真。そしてこのチーム、ほんわかとしてていいなーw

604 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/02(水) 23:56:38 ID:npHjS4zN
投下乙です

空白の二時間…何事もなければいいけどもしその間に
改造でもされてれば桂ちゃんの血を狙う輩、もといパヤパヤしてしまう相手が増えてしまうのかー!?
それにしても真を転送させたことについてニャル様にそこまで深い考えが御有りとは思わなかったw

605 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/03(木) 00:03:39 ID:lv0xFRMr
投下乙でした
ふむ、ずばり鋭いところをついてきましたね
真はまぁ大丈夫、たぶん改造とかはされてないよw
それとクリス君、ちょっと俺と入れ替わってみる気は(ry

606 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/03(木) 08:47:51 ID:oDzNIQ6y
投下乙です
この後、放送まで3人でパヤパヤしてるんですね、分かります
それにしてもこのチームは、見ていて安心できるというか和む

二人を元気付けるのに桂ちゃんが何をしたのかすごく気になるww
この短時間で思い悩んでいた人を2人も前向きにさせるとか
アルじゃないが一体どんな魔術使ったんだって思ってしまうw

そしてようやく魔術師と出会えたアルゴンコイン
Fate本編でも日の目を浴びるのことがなかった彼(彼女?)が輝ける日はくるのだろうかw


607 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/03(木) 11:56:51 ID:+e9dGFb1
投下乙です。
確かに謎の2時間。それに気付いたのがアルだけとはw
クリスは途中で気付いたからいいとして桂と真はのほほんしすぎだろw
(……言えない、これを読むまで2時間の空白がある事に全く気付かなかったなんて……)
今となっては数少ない和み集団。しかも考察もできるw
(ん?どこかに和み担当で考察ができる博士がいたような……)
てか、本当に桂ちゃんはすごいなあwどんな励ましをしたんだろ……まさかパヤ(ry



608 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/03(木) 12:02:40 ID:+e9dGFb1
>>530-531
週刊ギャルゲロワ2nd投下乙です。
今回のAAは乙女さんか……って、み、耳付きだとwww
毎回お疲れさまであります。いつもGJです。

内容以外で一言
さすがはギャルゲロワが誇るうっかり氏!
そこに痺れる!憧れる!
そんな大胆な行動、狙ってやれるものじゃないぜ!
これからもそのうっかり道を極めて行ってください!

……内容以外の方が長いorz

609 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/03(木) 22:32:02 ID:Q4FgFo+W
>週刊ギャルゲ2ndロワ
う っ か り し て い っ て ね ! <AA略
投下乙です
こうしてまとめを見ると今週も激動な感じです
狐耳鬼神乙女! もう少し貴女の活躍が見たかった!

610 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/03(木) 22:34:40 ID:Q4FgFo+W
>Lx氏
投下乙です

アルは考察もできてパヤパヤ展開もできて本当に万能キャラ
まさかあの2時間の空白に注目してくるとは・・・・
いや、俺は全力でスルーして何の疑問にも思ってませんでした
桂ちゃんも真もそんな感じなんだろうなーと思うとさらに親近感がw
ところでアルの断片ってアルは感知できないんでしょうか
クリスの持ってるニクトリス・・・

桂ちゃんはほんとにのんびりしてるな!
置いてあったからって、水着しっかり選んでるこの子はなんなのw
こののほほんさには癒される半面、行く先が心配になってくる
マジで桂ちゃんは最初にアルに出会えてラッキーな子だぜ
ところで時間があったら魔術教えたいってアルの行動指針は・・・
放送までの貴重な余暇をパヤパヤに回させるとは何というSA SO I U KE!

真はなんか色々と重要フラグが与えられた感じでグッド
かってに改造フラグで桂ちゃんの血に反応してるのが危険なのですが
やはりクリスとの歌関係の邂逅に期待してます
司書の人がアレなので、フルート聞きながら寝てる上司に関係するとか・・・
俺の歌が世界を破滅るぜ!?
しかしその場合、やよいが選ばれなかった理由が・・・!?
やよいと合流した場合、ぷっちゃんとアルの会話とかスゲー楽しそうです

クリスの行動決定を次の人にパスしたのはいいリレーですね
放送あったら唯湖の生存にも気付くかもしれないわけだし

611 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/04(金) 00:56:11 ID:WiblQ0Jj
すごい気合いの入った感想だ…
すげえ…俺も見習わないとな…

612 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/04(金) 11:55:06 ID:gtB/V6x9
age

613 : ◆tu4bghlMIw :2008/07/06(日) 01:57:37 ID:/bmLM9cB
自宅PC壊れて現在漫画喫茶です。データは現時点では回収不能。一から書き直しています。
携帯もC、漫画喫茶もポート規制でしたらばに書き込めないので、こちらで予約の延長をば。

明日期限過ぎたらひとまず予約破棄でお願いします。
遅れても火曜ぐらいまでにはおそらく投下出来ると思うんですが。多分。

614 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/06(日) 02:23:41 ID:6joZx1Tq
Rew

615 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/06(日) 02:26:53 ID:6joZx1Tq
誤爆した…スイマセン…

616 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/06(日) 02:36:25 ID:OnguHSEd
>>613
一応したらばの方にも転載しておきました。
大変だとは思いますが、頑張ってください。

617 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/06(日) 17:36:50 ID:/8wbgEm9
投下乙です

bD氏
結果的には破棄になりましたが
拡声器の呪いを逆手に取ったのは楽しかったですよ

x2氏
アンリマユワールドの脅威の力、ゾンビ好きの言葉様がゾンビ化とは!
昨今のマーダー不足に一石を投じそうですね

Lx氏
クリスも色々と振り回されて大変だw
それから、アル、教会エリアは色々と危険だ
それにしても、真、真人、誠……ニャル様は
まの付くキャラにちょっかい出すのが好きなようで

うっかり氏
あなたでしたかw いつも楽しみにしてますよ
乙女さんのこの表情、ロワでは見られなかったから満足

tu4氏
あらら、大変なことになってますね
より良いものができると信じて待っています


618 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:10:30 ID:DfQq5FIN
 


「……見つからんな」
「……見つかりませんね」

時刻は間もなく夕刻。太陽の沈む茜色の空を見上げた少女の溜息がひとつ。
ウエディングドレスに身を包んだ一乃谷刀子は、静かに現状を憂う。
逢えない、見つからない。
愛しい如月双七の姿は、何処を捜しても見つけることができなかった。

探索に費やした時間は二時間ほど。
何度かの休憩を挟みながら、連れである九鬼耀鋼の言葉を信じて線路沿いに往復していた。
時間が経過し、虱潰しに周囲を捜索し……やがて、二人の間に当然の帰結である結論が生まれた。

「移動したか。当然といえば当然だがな」
「やはり、双七さんも……羽藤桂さんや、アル・アジフさんといった人たちもですか」
「そうだろうな。全員、襲撃によって離れ離れになってしまった。集合地点は決められなかったからな」
「仕方、ありませんね……」

時間を無駄にした、という事実が疲労として体に染みる。
捜し人どころか、別の参加者を見つけることもできなかった。この近くにはもう人もいないのかも知れない。
双七は何処に行ってしまったのだろうか、と共通の知人の姿を二人は思う。
徒歩で歩いているのか、電車で遠くに行ってしまったのか。それすらも情報もない現状では把握できない。


619 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:11:14 ID:RLi5kD16


620 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:11:54 ID:DfQq5FIN
仕方がなく、二人は進路を北に取る。
中央方面なら人もいるだろう、という結論。誰でもいいから接触、情報は必要不可欠だ。
九鬼と刀子、二人の利害関係が再び一致する。

「お嬢さん、付いてくるか?」
「手分けして捜す、という方法もありますが……情報がない以上、闇雲に回っても先ほどの二の舞でしょう」
「なら、もう少し同行するか。いざというときは、二手に別れる必要もあるかも知れんからな」

地図を片手に九鬼は大地を踏みしめる。
コンクリートだった足元が、やがて地面となり……そして、草木が混ざりはじめる。
方角は森へ。とりあえず考えの裏側を取るために、廃屋まで歩いてみようということになった。

周囲への警戒は忘れない。
歴戦の勇士たる九鬼はそのことを頭に留めながら、余った時間で刀子へと尋ねる。
話題はあの男、彼女の兄である一乃谷愁厳だ。

「あの男は、まだ寝ているのか?」
「……いいえ、もう起きています。今は大人しくしているようですね」
「いいことだ。そのほうがこちらとしても助かる」

一乃谷愁厳。
刀子の兄にして、神沢学園生徒会会長。
そして妹のために二人の人間を殺害した、罪深き者。
双七たちまでがこの殺戮遊戯に巻き込まれているという真実を告げた以上、妙な真似はしないはずだ。

兄の犯した罪はあまりにも重い。
人殺しの罪状は一生掛かっても償いきれるかどうか、分からない。
それでも償わなければならない。たとえ許されないとしても、たとえ贖えないとしても。


621 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:12:02 ID:cBtODzS3


622 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:12:06 ID:6A/XrAaW


623 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:12:28 ID:DfQq5FIN
「……と、ところで。他の皆さんは何かの服を持っていないでしょうか?」
「可能性としてはないわけではないがな」
「……何故、私たちの支給品の中に、私の制服を入れてくれなかったのでしょうか」
「紛うことなく、嫌がらせだな」

首肯を一度し、真っ直ぐに歩く。
警戒は怠らない。周囲……半径30m程度ならば、もはや動物ですら見逃さない。
先に起きた戦い。羽藤桂たちと別れてしまったあの時のことを九鬼は思い出す。
まさに失態だった。あのような無様の二の舞は起こさないと決めていた。

刀子もまた、兄の罪滅ぼしのために足を動かす。
償いきれない大罪だ。兄妹がこの身体を賭けても贖えるかどうかが分からない。
浮ついた気持ちは振り払った。この身は兄の贖罪のために。

森の中を歩く。
動物すら周囲には存在しない、静かで不自然な森の中。
静寂を超えて寂滅と言わんばかりに静かな夕暮れの森林浴。


『あー、ひゃひゃひゃひゃひゃ! ドクタァァァァァァアッ、ウェェェェェェストッ!!!』


だったはずなのだが。
突如、響き渡る人の声。狂ったような高笑いと騒音が寂滅の森を賑わせた。

624 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:12:39 ID:RLi5kD16


625 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:13:19 ID:DfQq5FIN
ぴたり、と。九鬼と刀子の足が止まる。
男は驚愕に目を見開いた。この殺し合いの最中、マイクだか拡声器だかで自己主張するようなキ○ガイがいるとは!
刀子は小首を可愛らしく傾げた。何処から聞こえてくるのだろうと、二人は辺りを見回してみる。

『さすが我輩! 試運転から二時間、周囲に呼びかけて見るも人影はなし!
 思いっきり乗り回したら突如エンストに我輩涙目でぽつん。
 一時は喉も枯れて我輩、もうダメだよパトラッシュ……しかししかししかしッ!! この大天才の前に不可能はないッ!
 即座に修理っ、息を吹き返すはスーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバーァァァァァア』ッ!!

 ちなみに今は再び試運転なのである、まる。
 テステス、マイクのテスト中。さあ、我輩の科学力に平伏すべし一般人ども! つーか生きている人、この指止まれーーーーー!!』

ギュイィィイイン、と喧しい騒音が辺りに響く。
あまりの勢いに気圧されてしまうが、このまま黙って立ち尽くすのもナンセンスだろう。
とっととあの勇敢な困ったちゃんを、華美な車から引き剥がしてやらねばならない。
九鬼は騒音か、それとも目の前の問題が原因か、僅かに顔をしかめて頭に手を当てている。頭痛がしているらしい。

「あー…………少しいいか?」
『どわーはっはっはっはっはっはッ!!!』
「……おい」
『いーっひっひっひっひっひっひッ!! ドクターーーーーーウェェェェェエ、」』
「…………ふんっ」
『ス、どぐはっ!? …………ぷつ、ぷつ、ブツ』


626 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:13:23 ID:6A/XrAaW


627 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:13:43 ID:cBtODzS3


628 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:13:43 ID:DfQq5FIN
埒が明かないので制圧。
九鬼が軽トラックを思いっきり蹴り飛ばす。
興奮していたウェストは彼の接近に気づかなかったらしく、奇襲に為す術もない。
トラックから転がり落ちて三日天下を演出。小型マイクのスイッチは刀子が溜息を付きながらぷつり、と消した。

「なっ、なっ、な、なにをするのであるかーーーーーッ!!!」
「莫迦なことをやろうとしてた馬鹿を止めただけだ」
「ん? 馬鹿とは誰のことであるか? ……イッツ、ユー?」
「…………お前だ、お前」

常人が聞いたなら苛立つだろうが、九鬼はどちらかと言えば呆れ果てている。
刀子は苦笑いしながらも、ようやく人に巡り合えたということを歓迎することにした。
一方のウェストも同じく人を捜す立場の人間だった。
問題は自身を天才と認め、崇める第三者を捜しているということだが。九鬼の言葉には嘲りしかない。

「なぁぁああんと!? この大・天・才ッ! ドクターウェストに向かって馬鹿!?
 なんという愚かな妄言っ、なんという無知、無知とは罪、罪には罰があるのが定説であると我輩は語る!!」
「…………ああ、分かった。分かったからとりあえず落ち着け」

ぎゃー、ぎゃー、ぎゃー、と叫び声。
静寂は僅か三人で打ち破られ、森の中には喧騒が巻き起こる。
実質、マシンガントークは一人だけ。それでもウェストと打ち解けるには時間が掛かった。
刀子は埒の明かない会話を見て、ほんのりと溜息を付くのだった。


     ◇     ◇     ◇     ◇



629 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:13:45 ID:RLi5kD16


630 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:14:03 ID:cBtODzS3


631 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:14:44 ID:DfQq5FIN
「つまり……貴様は死んだ人間である、と。そういうのであるな、九鬼耀鋼」
「ああ。確かに死んだ記憶はあるのだがね。もっとも、この記憶そのものが植えつけられたものという考えもアリだが」
「やはり……別世界。そして、死者の蘇生は真実と考えるべきでしょうか?」
「現実に死んだ人間がこうして生き返っている以上、恐らくは真実と考えるのが妥当であるな」

ようやく、落ち着いて情報交換を執り行えたのは周囲が茜色に染まり始めた頃だった。
落日が森の中を幻想的に染め、不思議な雰囲気を醸し出している。

情報交換の内容は多岐に渡った。
九鬼が死んだことがあるということ。
平行世界の可能性についての意見交換。
如月双七、羽藤桂、アル・アジフを初めとする仲間たちの情報の交換。

「む……トーニャとはマッスル☆トーニャのことであるな。我輩、知っておるぞ」
「本当ですか!? ……マッスル☆トーニャ?」

出逢ったことのあるトーニャやアルについて。
そして、ドクターウェストという人材が九鬼の想定以上の科学力を持った天才であるということも。

「……つまり、この首輪を解除する自信がある、ということだな?」
「うむ、任せておくのである。我輩、このままあの神父どもに舐められるのは御免こうむるのである」
「私見だが……この首輪、科学力だけでは解除できんかも知れん。魔術についてはどうだ?」
「うーむ……そちらは魔導書を持たない我輩にはノータッチである……ええいっ、忌々しくてロンリーウルフぅぅぅうう!!」

ある程度の算段が整い始めた。
必要な人材。ドクターウェストのように首輪を解析できる者。アル・アジフのように魔術に詳しい者。
必要な道具。首輪と工具。出来れば解析できるような施設が望ましい。
そして設計図。あるとないでは大違いだと、自称大天才の男は語る。この会場に存在する可能性は薄いが、探す価値はある。


632 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:14:58 ID:6A/XrAaW


633 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:14:59 ID:cBtODzS3


634 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:15:04 ID:RLi5kD16


635 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:15:51 ID:DfQq5FIN
九鬼の中でそういった計画が次々と練りこまれていく。
基本は仲間集め。ウェストを仲間に引き入れた以上、後はアルたちと合流する。
後は戦力を増強させ、殺し合いを肯定した者たちを排除しながら、必要な道具を確保すれば。
このふざけた遊戯、終わらせることができるかも知れない。

今後のことを考えて、九鬼は思考に没頭していた。
願っていた科学力を持つ人材を仲間に出来たことに、気を緩ませていたのかも知れない。
夕暮れ時、魔が出没されるとされた時刻、逢魔ヶ時。
亡霊が静かに、生者の命を狙う時刻。

「……む……?」

魔弾が迫る音はなかった。
殺意など感じられない。たとえ九鬼が半径30mを警戒していたとしても。
その索敵距離を遥かに超えた場所の狙撃に、対処などできようはすがなかった。

ようやく、九鬼の耳に銃弾が風を切る音が届く。
思考から行動までの時間は一秒に満たなかった。常人では為す術すらなかった。
だが、しかし。
発射された銃弾が標的の肉体に突き刺さるまで、一秒など掛かるはずがなかった。


636 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:15:58 ID:RLi5kD16


637 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:16:06 ID:cBtODzS3


638 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:16:25 ID:uX/y/NuB



639 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:16:45 ID:DfQq5FIN
「しまっ――――ウェスト、伏せ、」

近くにいた刀子の身体を突き飛ばし、まずは安全を確保。生憎と手加減する余裕はなかった。
殴るような掌が刀子の胸に直撃し、九鬼の行動が信じられない、と呆然とする彼女は木陰へと転がった。
だが……遠くにいるウェストに手は届かなかった。

九鬼は羽織っていたコートを投げる。
彼のコートは防刃防弾仕様になっていた。防ぐまではいかなくとも、勢いは殺せるはずだった。
だが、無常にも弾丸はコートを貫いた。
彼のコートは普通の、何ら変哲もないただのコートに変更されていたのだから。

「むっ……? がはっ!?」

赤い夕暮れの色が世界を支配する中、鮮血が舞う。
九鬼のコートを銃弾は難無く貫き、そのまま標的の肉を突き破って己が仕事を全うした。
ウェストの身体に大きな衝撃が走り、激痛が全身を蹂躙する。
刀子の顔が凍りつく姿を、ぐらりと身体が倒れようとするウェストの瞳が捉える。
森の中へと続く道の中……亡霊は静かに、何の感慨も受けないまま追撃の姿勢を取っていた。


     ◇     ◇     ◇     ◇



640 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:16:54 ID:RLi5kD16


641 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:17:34 ID:RLi5kD16


642 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:17:43 ID:6A/XrAaW


643 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:17:43 ID:DfQq5FIN
(……浅いか?)

亡霊、吾妻玲二は静かに思考する。
コルトM16A2による狙撃のタイミングは完璧だった。並みの者ならば確実に命を奪っている。
非凡なる戦闘力を備える九鬼耀鋼だからこその反応があるからこそ、彼は首を僅かに傾げた。
舌打ちをひとつ。暗殺の心得として、頭ではなく心臓を狙ったはずだ。
だが、この距離では緑の髪の男の何処に当たったのか、確信できる材料が足らないことに苛立った。

南へと進路を取った玲二が三人の人影を発見したのは、烏月たちと別れて一時間近くだ。
あまりにも喧しい騒音に人の気配を感じ取った彼が見つけたのは、三人の男女の集団。
白髪に眼帯、長身の男は手強そうだった。殺すならまずはこちらだ、と当たりをつけた。
緑色の髪に白衣、ハイテンションな男はそれほど強そうに感じなかった。
黒髪にウエディングドレスに身を包んだ少女。こちらも精々、殺してきた少女とそれほど大差はないと予想。

襲撃するならば眼帯の男を銃撃。かろうじて避けても白衣の男に当たるように狙撃した。
眼帯の男が身体を捻って避けたのは驚きだが、目論見通りに白衣の男は地に沈んだ。
感慨はない、達成感はない。
我が人生の全ては愛しい彼女のために。人を捨てた亡霊が静かに死を告げる。



644 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:17:48 ID:cBtODzS3


645 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:18:10 ID:cBtODzS3


646 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:18:35 ID:DfQq5FIN
     ◇     ◇     ◇     ◇


「ウェストさんッ!!!」
「ちっ……腹をやられたか。お嬢さん、応急処置を施しておいてやってくれ」

倒れ伏すウェストに駆け寄る刀子。
対照的に苦々しい顔をしながら、九鬼は狙撃主へと対抗するために周囲へと視線を向けた。
敵はスナイパー。今、この瞬間も命が危険に晒されていることは間違いない。
誰かが敵を黙らせなければ、治療も何もなく、皆殺しになると戦場で培った冷静な思考が告げていた。

刀子は慌てて頷くと、デイパックの中を漁ろうとする。
その手を、震える男の腕が止めた。
驚いた刀子が前を見る。少し、唇を噛み締めて痛みに耐えながらも、不敵に笑うウェストの姿があった。

「……行くのである。応急処置は、我輩が自分で……やるのである」
「で、ですが……!」
「…………敵が迫ってきた以上、対処してもらわんと困る、ので……ある」

しかし、と刀子が食い下がるような時間はなかった。
九鬼が彼女の肩に手を置き、僅かに首を振った。
それだけの行為だった。それだけしかの行為しかできる時間はなかった。
刀子は僅かに迷って……そして、頷いた。今は襲撃者を何とかする。九鬼と二人で、確実に倒す。


647 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:19:06 ID:RLi5kD16


648 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:19:14 ID:6A/XrAaW


649 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:19:27 ID:uX/y/NuB




650 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:19:29 ID:DfQq5FIN
「分かりました……死んでは、なりませんよ」
「ふんっ……誰に向かって言っているのであるか……我輩は次元一の大天才、ドクターウェストであるぞ……」
「その言葉を、信じます!」

力強く、少女はそう言って疾走した。
九鬼もまた、僅かにウェストへと視線を向けると……彼女を追って、襲撃者の元へと駆けていった。


     ◇     ◇     ◇     ◇


まったく、この大天才を狙うとは愚かな奴なのである。
世界の損失。いや、むしろ宇宙の損失であることが分からんのか。まったく凡俗ばかりである。
腹が痛い。我輩泣きそう。
ぷりーず、ぶらっど。僕の身体に戻っておいで、マイ、血液。

……眠いのである。
…………苦しいのである。
………………楽になりたいのである。
……………………想像以上にピンチなのである。

ええい、この程度の怪我、ギャグで済ませてしまえば。
ビルの倒壊に巻き込まれたって我輩は死なんのだ。え? コミック力場が発生していた?
そんな事情は関係ねえ、である……ごふっ。


651 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:20:05 ID:cBtODzS3


652 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:20:14 ID:DfQq5FIN
ぐらぐら、と思考が揺れる。
脳に血液が行き渡っていないやもしれぬ。
このままでは。
このままでは、我輩もまた、多くの命と同じように。


「……認めんので、ある」


死んでたまるか、と我輩の心がギターで訴える。
こんなところで死ねない。
まだ大十字九郎との決着も付けていない。
主催者どもに大天才を敵に回した意味を教えてやらなければならない。
凡骨リボンをエルザ第二号にするプランも残っている。夢はいっぱい、理想もいっぱいで僕、ハッピー。

我輩は世紀の大天才。
この心が望む限りに。面白く、派手に、悪っぽく。
この世界全てに我輩の天才っぷりを披露し、証明しなければならんので、ある。


653 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:20:26 ID:RLi5kD16


654 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:20:30 ID:uX/y/NuB




655 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:20:42 ID:cBtODzS3


656 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:20:49 ID:DfQq5FIN
「はーっ、はーっ……とっとと帰ってくるのである、九鬼」

この首輪を解析し尽くした暁には、誰もが天才と認めるのであろう。
ほら、生きる目的もうひとつ。
立ち上がれ、我輩。白衣の一部を引き裂いて包帯代わりに。凡骨リボンのときも似たようなことをしたのである。
さあ、我輩の準備は万端。
後は九鬼たちが帰ってくるのを待って、科学の力に舌を巻かせてやるのである!

イーヒッヒヒッヒ!
イーッヒヒ……
ヒヒヒ……

…………
………………
……………………
…………………………
………………………………


     ◇     ◇     ◇     ◇



657 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:20:55 ID:uX/y/NuB



658 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:21:17 ID:cBtODzS3


659 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:21:36 ID:RLi5kD16


660 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:21:38 ID:DfQq5FIN
(どうする……?)

このまま残りの二人も殺害するか、それとも無理をせずに撤退するべきか。
奇襲に対する反応から考えても、眼帯の男が強敵であることは理解した。
更に倒れているはずの男とて、確実に仕留めたという自信はない。

玲二は少しだけ思考を巡らせると、再びウェストへと狙いをつけた。
一撃必殺、無理はしないのが信条だ。わざわざ強敵に真正面からぶつかる必要はない。
取り逃した少女が逃げたか、それとも木陰で震えているかは分からない。
故にまず、確実に一人を殺害するべきだと思い至り、もう一撃、今度は倒れる体にぶち込んでやろうと思って。

「……っ――――!」

がさがさ、と草の中を疾風のように駆ける少女の姿に驚愕した。
一乃谷刀子とて、少女ではあるが歴戦の猛者。
突然の事態に困惑こそしたが、仰け反る九鬼の体勢から方向を逆算。玲二の潜伏先を把握する。
後は牛鬼の脚力と、幼い頃から修練した一乃谷流の力を信じるのみ。

翻る白無垢のドレス。
無力と断じた少女の予想外の動きに、玲二の反応が僅かに鈍る。
疾駆する白い光が亡霊を貫こうと、白銀の凶刃が閃いた。


661 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:22:18 ID:6A/XrAaW


662 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:22:21 ID:cBtODzS3


663 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:22:38 ID:DfQq5FIN
「ちっ……!」
「イヤァアアアッ!!」

空気を両断する風の音。
玲二は一旦、距離をとって少女の一撃を避ける。
同時に歯噛みした。女だからと侮ることの愚かさを思い知る。例えば先刻にあった烏月やこのみとて強者であったのに。
あのときのような落とし穴はない。接近された以上、なんらかの手段を講じる必要がある。

相手は刀を持っている。ならば刀で対抗するべきか。
否。断じて否、と玲二は選択肢のひとつを破棄した。そうすることに意味はない。
彼女の動きは修練を積んだ剣士そのものだ。付け焼刃の剣術など、比べるべくもない。

「…………」
「お聞かせ願えますか。何故、このような馬鹿げた殺し合いに乗るのかを」
「……答える義理はない」
「そうですか……ならば、あなたは私の敵ですね」

問答は少なかった。刀子はゆっくりと、流れるような動きで刀を構える。
玲二としてはキャルの情報を集めておきたかったが、それよりも体勢を立て直すのが先だった。
コルトM1917に弾丸を装填し、少女へと突きつける。
引き金を引けば殺せるはずだ。優位な状態に自分はいる。だからこそ油断なく、焦燥なく、そして慢心なく。


664 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:22:42 ID:RLi5kD16


665 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:23:20 ID:uX/y/NuB



666 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:23:24 ID:cBtODzS3


667 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:23:44 ID:DfQq5FIN

刀子が地面を蹴ると同時に、玲二の拳銃が火を噴いた。
弾丸は刀子の白無垢を貫くも、彼女の身体には当たらない。一度の踏み込みで大きく移動している。
莫迦な、と困惑しそうになる頭を切り替える。

「一乃谷流、地蜂乱刀ッ!!」

繰り出される乱れ斬撃。
兄である愁厳が九鬼耀鋼に繰り出したときよりも、遥かに鋭く……そして疾く、一撃が激烈だった。
玲二はただの一撃も喰らわない。喰らってはいけないと察知した。
バックステップで距離を取る。敵は剣士、千羽烏月と似たようなもの。

彼女の動きに意識を集中させ、確実に仕留めようと銃を構える。
構えて、玲二は違和感を覚えた。
何かがおかしい、と気づくのに一秒。そして、その違和感の正体に気づくのも一秒。

目の前には白無垢の少女。
先ほど狙撃した白衣の男は計算に入れないとして……眼帯の男は何処に行った?
答えはすぐに突きつけられた。
玲二の背後、刀子に意識を集中したために背後の確認を怠った。


668 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:24:03 ID:cBtODzS3


669 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:24:22 ID:DfQq5FIN
「―――よう」
「――――――!!?」

気軽そうな挨拶は背後から。
玲二が背後を振り向くこともなく、その場から離脱しようとする。
九鬼耀鋼は逃がさない。

――――九鬼流絶招 肆式名山 内の肆――――

玲二の背後に密着していた九鬼の肘が振り下ろされた。
狙いは後頭部。一撃で頭を叩き割らんとする攻撃。
その動きは振り下ろされるハンマーのように。玲二は直感に従って左腕を頭に回す。
その上から、九鬼の壮絶な一撃が叩き込まれた。


「焔槌(ほむらつい)」
「ぐっ……がぁぁぁあ!?」


ガードの上からでも伝わる衝撃に、玲二が吼える。
牽制代わりに拾った木彫りの星を手裏剣のように投擲した。
何を投げられたのか分からなかった九鬼は一瞬だけ身構え、そして繰り出す一撃で彫刻を砕く。
そうしている間に距離を取り、改めて男と少女を見返した。


670 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:24:36 ID:cBtODzS3


671 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:24:42 ID:RLi5kD16


672 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:25:16 ID:DfQq5FIN
「ちょうどいい、首輪が欲しかったところだ。お前の首を捻じ切って、解析するとしよう」
「九鬼さん……」
「どの道、危険な敵は排除するに限る。双七たちに危険が及ばんとも限らんからな」

刀子のほうは殺す、ということに僅かの抵抗があった。
だが、目の前の亡霊は確実に敵であり、そして兄と同じく不幸を撒き散らす存在だ。
止めなければならない。最悪、それが殺すことになろうとも。
玲二は冷静に、的確な判断を己に求めていた。この状況の最善策を、ツヴァイとして己に問いかける。

真正面で戦うことは愚の骨頂。
一時撤退の必要がある。無傷で退却する方法、もしくは逃げながらも相手を葬る方法を。

本来の暗殺者、殺し屋としての心得のままに。
冷たい『人間兵器』として。敵の言葉は聴かない、同情もしない、正面から戦うことなどもっての外。
敵の視界に写ることなく殺す。衝撃的な真実を目の当たりにしても、まずは敵を撃ち殺す。
例えば標的を殺せと言われれば、その家族諸共に心臓を撃ち貫く。

「―――――」

故に同情も、敵にかける言葉もなく。
玲二はデイパックからとある物を取り出すと、導火線に火に灯して投げつけた。
後は脇目も振らずに、踵を返して避難する。
その背中を追おうとする刀子の肩を、投げつけられた物体の正体を見極めた九鬼が叫んで捕まえた。

673 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:25:56 ID:DfQq5FIN


「下がれぇぇええええええええええええッ!!!!!」
「っ―――――!!?」


投げ付けられた物体の正体。
ニトログリセリンを主剤とする爆薬。その名をダイナマイトと言った。
数秒のときが、無限に感じられた。
目に見えないカウントダウンの後、一時期は静寂を保っていた森に轟音が響き渡った。


     ◇     ◇     ◇     ◇



674 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:26:05 ID:RLi5kD16


675 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:26:24 ID:cBtODzS3


676 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:26:27 ID:RLi5kD16


677 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:26:36 ID:uX/y/NuB




678 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:26:45 ID:cBtODzS3


679 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:27:00 ID:DfQq5FIN
「………………よし」

ここまで来ればいいか、と玲二は一息つく。
深くなっていく森の中に身を隠し、背後からの襲撃を対処しながらようやく腰を落ち着けた。
とりあえず衝撃波が背中を必要以上に後押ししてくれたおかげで、地面を転がりまわってしまった。

「痛っ……」

白髪に眼帯の男の一撃。
ガードした左腕が痺れて麻痺している。
それほど長引かないかと思うが、あの一撃が後頭部に直撃していたら昏倒は免れなかった。
それだけに狙撃で仕留められなかったことは悔やまれた。

体に残る多少の打ち身は無視する。無理な撤退の代償に過ぎない。
ダイナマイトは高威力のため、身の安全を考えるなら多用はしたくない。
どうせ使うなら、奇襲でいきなり放り投げたほうがずっと安全で確実だ。次からはそれも考慮しよう。

彼の行動方針は変わらない。
キャルを捜しながら、彼女を害する可能性のある全ての参加者を葬り去る。
殺し屋として、亡霊として。
ただ無感情に殺す。同情もせずに殺す。そうしなければ、ならない。


680 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:27:08 ID:RLi5kD16


681 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:27:18 ID:uX/y/NuB




682 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:27:29 ID:DfQq5FIN
「……………………」

ならば、何故彼女たちの墓を作ったのか。
その疑問は決して考えることなく。僅かに残った情など目をそらして。
吾妻玲二は歩き続ける。
深い、深い森の中へと。求め続けるたったひとつの願いを―――今度こそ、この手で掴むために。



【E-5/森林(マップ中央)/1日目 夕方】

【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】
【装備】:コルトM16A2(8/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実
【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、レザーソー@SchoolDaysL×H、コルト・ローマンの予備弾(21/36)、
 ダイナマイト@現実×9、ハルバード@現実、小鳥丸@あやかしびと−幻妖異聞録−、コルトM1917(0/6) コルトM1917の予備弾21、ニューナンブM60(4/5)、ニューナンブM60の予備弾10発
      『袋2』支給品一式×5、おにぎりx30、野球道具一式(18人分、バット2本喪失)、コンポジットボウ(0/20)、
       ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、秋生のバット、桂の携帯(電池2つ)@アカイイト首輪(杏)
【状態】:疲労(大)、左腕に痺れ(一時間ほど)、右腕の骨にヒビ、頭部から出血(処置済み)
【思考・行動】

683 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:27:54 ID:RLi5kD16


684 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:27:57 ID:DfQq5FIN
基本:キャルを見つけ出して保護する。不要な交戦は避け、狙撃で安全かつ確実に敵を仕留める。
 1:次の標的を捜す
 2:理樹とクリスに関しては、情報だけは伝える。殺すかは場合による
 3:烏月とこのみ、羽藤桂はなるべく襲わないようにする
 4:周囲に人がいなければ、狙撃した参加者の死体から武器を奪う
 5:弾薬の消費は最低限にし、出来る限り1発で確実に仕留める
 6:第四回放送の時点で、刑務所に居るようにする

【備考】
 ※身体に微妙な違和感を感じています。
 ※時間軸はキャルBADENDです。
 ※棗恭介(井ノ原真人?)、眼帯の男(九鬼耀鋼)、静留を警戒しています。
 ※C-4採石場付近に、言葉と鈴の墓があります。
 ※『この島に居るドライ=自分の知るキャル』だと、勘違いしています。
 ※ツヴァイの移動先は、後続の書き手氏に任せます。


     ◇     ◇     ◇     ◇



685 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:27:59 ID:uX/y/NuB




686 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:28:02 ID:cBtODzS3


687 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:28:24 ID:cBtODzS3


688 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:28:37 ID:DfQq5FIN
「ぐっ……くそっ……!」

九鬼耀鋼は薙ぎ倒された木々を押しのけて、ようやく立ち上がる。
轟音は周囲一kmまで響いたのでは、と思うほどだった。
まさかダイナマイトを持っているとまでは予測できず、おかげで取り逃がしてしまったことは悔やむしかない。
とりあえず、打ち身程度で済んだのは御の字と言えるだろう。

(逃げる時間稼ぎか。自殺覚悟で臨まれたら、こちらもこの程度では済まなかったな)

二度死ぬ、というのも可笑しな話だな、と九鬼は笑う。
そんなことを思いながら周囲を見渡した。木々が折れてしまっているが、道はまだ分かる。

(あのお嬢さんの姿は……ないな。逃げ切ってくれたとは思うが)

爆発による衝撃波で、刀子共々吹っ飛ばされてしまった。
おかげで刀子の姿を確認できない。無事であってくれれば有り難い、と九鬼は思いつつ、戻る。

敵に逃げられた以上、今やらなければならないことは刀子の心配ではない。
彼女がたとえ気絶していようと、兄のほうが現れてその場から避難してくれるはずだ。
彼について思うことはあるが、再び立ち塞がるなら今度は捻り殺すのみ。


689 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:29:35 ID:DfQq5FIN
「…………何処だ?」

だから、今考えなければならないことはウェストの安全の確保。
せっかく、首輪を解除できる人物に巡り合えたのだ。
こんなところで死なせるわけにはいかなかった。駆ける九鬼はウェストと別れる場所まで戻る。

予測どおり、そこにはウェストがいた。
大木に背を預けて座り、俯いたまま動かないウェストの姿があった。
彼は腹部に巻かれた白衣を真っ赤に染め、だらりと両手足を投げ出したまま動かなかった。

「ま、さか……」

九鬼は最悪の可能性を想定する。
コートによる防弾は通じなかった。被弾したウェストの傷の深さも確認できなかった。
ここで彼が倒れるという意味の重要性を、九鬼は誰よりも知っていた。
だからこそ、若干慌てた様子で九鬼はウェストへと駆け寄った。

「この、莫迦が……」


690 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:29:47 ID:RLi5kD16


691 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:29:50 ID:uX/y/NuB




692 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:30:04 ID:cBtODzS3


693 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:30:16 ID:DfQq5FIN
小さく、口の中で九鬼は呟いた。
無理にでも刀子に処置をさせるべきだったかと後悔して。


「莫迦とは聞き捨てならん……我輩は世界一の大天才なのである!……くかー」
「…………………………」


彼の寝言に、思いっきり脱力させられた。

「……おい。起きているなら返事をしろ」

寝言の内容から起きているのか、と錯覚させられたが、どうやら本格的に睡眠を取っているらしい。
怪我の様子を見る。詳しくは分からないが、撃たれたのは脇腹らしい。
胸や腹のど真ん中でなかったことに安堵する。これなら、処置しだいで助かる。
よく見てみると、銃創が二つあった。
一度撃たれた経験があるらしい。ほぼ並んでいる銃創痕を見て、彼の適切な対処への自信にようやく納得がいった。


694 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:31:19 ID:DfQq5FIN
「…………まったく」

ウェストの白衣を取替え、包帯は九鬼のシャツを引き千切って代用する。
一通りの応急処置を終えると、彼が乗っていた装飾の派手な軽トラックの助手席へと乗せる。
自身は運転席へと乗り込み、小型マイクなどの騒音の元は電源を落とした。
向かう先は病院が望ましい。少し遠いが、首輪を解除する工具も置いてある可能性を考慮すれば行く必要があるだろう。

(すまんな、双七……お前らと合流するのは、少し後になるかも知れん)

一乃谷刀子や、羽藤桂、アル・アジフも気になる。
出来れば途中で合流したいところだが、恐らくは高望みになるだろう。
今の自分に出来ることは、ドクターウェストへの適切な治療と処置。そして首輪を外す手伝いをすることだ。
エンジンを掛ける。随分と古くて不安定だが、今はまだ軽トラックも動けるらしい。

九鬼は一言よしっ、と声を上げると、アクセルを踏む。
目指す場所は病院へ。
この忌々しい首輪からの解放を求めて。この殺人遊戯を叩き潰してやろうという意思の元に。



695 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:31:19 ID:RLi5kD16


696 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:31:35 ID:ILNvazhr


697 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:31:52 ID:fAqh4Ra1
 

698 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:32:02 ID:DfQq5FIN
【E-4 森林(マップ)/1日目 夕方】

【九鬼耀鋼@あやかしびと−幻妖異聞録−】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、不明支給品×1、日本酒数本
【状態】:健康、肉体的疲労中
【思考・行動】
基本方針:このゲームを二度と開催させない。
0:軽トラに乗って病院へ向かう
1:ウェストを治療し、工具や設計図を集める
2:制限の解除の方法を探しつつ、戦力を集める。
3:自分同様の死人、もしくはリピーターを探し、空論の裏づけをしたい。
4:如月双七に自身の事を聞く。
5:主催者の意図に乗る者を、場合によっては殺す。
6:いつか廃屋に行ってみるか。


【備考】
※すずルート終了後から参戦です。
 双七も同様だと思っていますが、仮説に基づき、数十年後または、自分同様死後からという可能性も考えています。
※自身の仮説にかなり自信を持ちました。
※今のところ、悪鬼は消滅しています。
※主催者の中に、死者を受肉させる人妖能力者がいると思っています。
 その能力を使って、何度もゲームを開催して殺し合わせているのではないかと考察しています。
※黒須太一、支倉耀子の話を聞きました。が、それほど気にしてはいません。
※アルとの情報交換により、『贄の血』、『魔術師』、『魔術』、『魔導書』の存在を知りました。
 情報交換の時間は僅かだった為、詳細までは聞いていません。
※首輪には『工学専門』と『魔術専門』の両方の知識が必要ではないか、と考えています。



699 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:32:18 ID:cBtODzS3


700 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:32:36 ID:uX/y/NuB



701 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:32:46 ID:DfQq5FIN
【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』
【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart-
【状態】疲労(大)、左脇腹に二つの銃創
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は宇宙一ィィィィーーーーッ!!!!
0:睡眠中。
1:拡声器で参加者を募りつつ、車で移動。
2:知人(大十字九郎)やクリスたちと合流する。
3:ついでに計算とやらも探す。
4:霊力に興味。
5:凡骨リボン(藤林杏)の冥福を祈る。

【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。
※ドライを警戒しています。
※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚をみてると判断。今の所危険性はないと見てます。
※烏月と情報を交換しました。


702 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:32:59 ID:RLi5kD16


703 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:33:07 ID:uX/y/NuB



704 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:33:09 ID:fAqh4Ra1
 

705 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:33:26 ID:DfQq5FIN
【スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』】
見た目には装飾華美な軽トラック。
荷台には電気式のアコースティックギターが置かれ、車体には拡声器を装備。
拡声器は運転席から使用可能。また、武装等は備えられおらず、車としてのスペックも並。


     ◇     ◇     ◇     ◇


そうして、物語がもうひとつ紡がれる。
己の目的のために迷いなく万進する者たちの話が一旦、区切られる。
ここからは子供たちの話だ。
迷い、傷つき、指し示される道の正しさも理解できず、足掻き続ける子供たちの物語。




706 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:33:45 ID:uX/y/NuB



707 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:34:01 ID:RLi5kD16


708 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:34:19 ID:DfQq5FIN
「………………」

そして、その場には『彼』が残された。
周囲は木々で薙ぎ倒され、爆弾で蹂躙され尽くした森の中に彼はいた。
一乃谷愁厳、その人である。
ダイナマイトの衝撃により、妹の刀子は後頭部を打って気絶してしまったため、彼が表へと出てきたのである。

彼にとって妹が全てだった。
だから手を汚してきたし、その道に迷いも躊躇いも感じなかった。
故に目を逸らしていた、と愁厳は静かに思う。その行為に悔恨し、自身の愚かさに唇を噛み締めた。
双七無くして、刀子の幸せは有り得ないからこそ。

(だからこそ……)

もう、人殺しの道は歩めない。
こうなった以上、やらなければならないのは後悔ではなく行動だ。
人殺しの業を妹に背負わせるわけにはいかない。この罪は罰として、自身が背負わなければならないのだから。


709 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:34:23 ID:uX/y/NuB




710 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:34:25 ID:RLi5kD16


711 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:34:55 ID:uX/y/NuB




712 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:35:04 ID:DfQq5FIN
「刀子……安心しろ。俺はもう、道を間違えん」

刀子の代わりにやらなければならない。
双七との合流を。主催者たちに仇為す者にならなければ。
彼とは友人同士だ。
こんな愚かな自分を友人と思ってくれる。

(約束も、した)

彼の苦難、彼の危難は、我が刀でもって必ず振り払う、と。
友人として約束した。なればこそ、もはや修羅の道を歩くことは出来ないのだ。

「……まずは、仲間の勧誘からか。決して平坦な道ではないが……やるしかない」

今まで奪ってきたからこそ。
救いを求める者を必ず救おう。それが唯一の罪滅ぼしだ。
この身が殺人鬼であることは否定できない。
だが、それでもやり通さなければならない。愚直に、一途に、これまで通りの実直さを持って。



713 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:35:39 ID:DfQq5FIN

「……………………」


ふと、気になって愁厳は視界を下へと向けた。
愁厳と刀子は意思ひとつで身体を入れ替えることが出来る。
牛鬼という妖怪を先祖に持つ故の特権だ。だが、問題がいくつかある。
そのうちのひとつは身体を入れ替えても、服装まで入れ替えることは出来ないという問題である。

さて、先ほどまで刀子が着ていた服装を思い出してみよう。
ウエディングドレス。女の夢、女の理想郷の果てにある花嫁衣装。ついでにナイスブルマのオマケつき。
どう考えても女装癖のある変態です、本当にありがとうございました。

「……………………」

頬を赤く染めて、今の自分を恥じた。
こんなところを誰かに見られたら、しばらくは立ち直れない。それほどの恥だ。
いや、落ち着け一乃谷愁厳。これから歩む道を考えれば、それは些細な問題に過ぎないのだ。
全力で無視し続けることにしよう、と心に決めて……五秒後。

(…………確か、俺の服は刀子のデイパックの中にあるはず……)

即効で羞恥に耐えられなくなった愁厳は着替えを選択。
さすがにこの格好で色々と誤解された日には、死んでも死に切れない。

714 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:36:27 ID:cBtODzS3


715 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:36:28 ID:uX/y/NuB




716 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:36:50 ID:DfQq5FIN
そうして、デイパックの中をごそごそと漁り……とりあえず、刀だけは用心のためにと掴んだところで、気づいた。
人の気配だった。そして、紛うことなく人の足音だった。

「…………む?」

薄暗い洞窟のような場所。地下へと繋がっているらしい不自然な岩肌の迷宮。
そこからゆっくりと、フラフラになりながら一人の少年が現れた。

「な、何なんだよ、お前……」

疲労した様子で、彼は愁厳へと語りかける。
周囲は薙ぎ倒された木々。そしてその中央に立つ愁厳は刀を持っていた。
少年が怯え、警戒するのも当然の話だった。

そうして、愁厳は彼と出逢った。
彼の名前は鮫氷新一。
愁厳が殺した……対馬レオの友人であり、そして同じく人殺しをした心弱き一人の子供と。


     ◇     ◇     ◇     ◇


フカヒレが地上に再び顔を出し、夕焼けを浴びることができた頃には、日も大分沈んでいた。
暗い、ジメジメとした通路を何kmも歩いて、ようやく光を見つけることができたのである。
正直に言うと、中は比較的安全だった。
自分を殺そうとする奴がいるわけでもない。フカヒレを脅かす外敵も存在しない。


717 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:37:18 ID:uX/y/NuB




718 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:37:36 ID:DfQq5FIN
歩いている間は色々と考える時間ができた。
精神的に余裕がある以上、考えてしまうことが色々とある。もっとも、そのほとんどが結局、自分に活かせるモノではなかったが。
現実逃避、フカヒレが選んだのはそんなものだった。

どうして、と彼は世界に向かって問いかけた。
何故、奪われなければならないのか。何故、脅かされないといけないのか。何故、自分なのだろうか。
命の危険などない世界に生まれた一般人の一人として、誰もが考えただろうことを。

レオはどうして死んだ?
スバルはどうして死んだ?
どうしてカニの奴だけは助かった?
どうして俺が人殺しなんかさせられてるんだ?
どうして姫やよっぴーたちじゃなくて、俺が巻き込まれなきゃいけなかったんだ?

(どうして……こんなことに……)

生きたかった。
生き残りたかった。
死にたくないから歩き続けた。
その間、悶々とした陰鬱な思いがフカヒレの心を締め上げていた。


719 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:37:50 ID:cBtODzS3


720 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:38:25 ID:uX/y/NuB




721 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:39:12 ID:DfQq5FIN

でも、その反面で思うことがあるのだ。
あくまで想像の範疇だった。所詮、弱者の妄想の産物にしか過ぎなかった。
それでも、フカヒレの中にひとつの正当性があった。最後の砦とも言うべき、正しき怒りが……確かにあった。

「レオぉ……スバルぅ……」

頼れる友人たちがいた。
一緒に笑って馬鹿をやっていれば、大抵のことは流れていった。
その世界が好きだった。責任感もなく、自堕落で、怠惰で、本当にどうしようもないほどの集まりだったけど。
フカヒレは……鮫氷新一は、嘘偽りなく、彼らのことが好きだった。

「なんで……死んじまったんだよぉ……」

理不尽だ、と思った。
ゲームよりもずっと残酷な現実に喚き散らしたかった。
友達を返せ、と言いたかった。その怒りだけは正しく、彼の胸の中にあった。
ただ……義憤以上に、彼は自分の命が大事で大事で仕方なくて。死ぬのが怖くて、仕方がなかった。


そして、出口へと辿り着いた。


     ◇     ◇     ◇     ◇


722 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:39:32 ID:uX/y/NuB




723 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:39:41 ID:cBtODzS3


724 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:40:01 ID:DfQq5FIN


因果が廻っていく。
運命の歯車が軋む音と共に巡り合わせる。
フカヒレは出逢ってしまった。
夕焼けに体を染めたそのとき、目の前には男がいた。ウエディングドレスを着た、ふざけた格好の長身の男に。

周囲は木々が薙ぎ倒され、その中心に男は立っていた。
手には刀。その瞳は抑揚のない、感情の読めない凡庸な色で……そして、限りなく不気味だった。

「…………む?」
「な、何なんだよ、お前……」
「……神沢学園、生徒会会長。一乃谷愁厳だ」

フカヒレは愁厳を警戒する。
殺されたくない、騙されたくないという思いを前面に押し出して。
虚勢を張り、震え上がりそうになる心を抑えて。

「…………君は、この殺し合いに乗っているかね?」
「の、ののの、乗ってねえよ! ほ、ほんとだぞ?」
「そうか……その言葉を、信じよう」

静かに一乃谷愁厳はその言葉を受け入れた。
良く言えば実直に。悪く言えば馬鹿正直に。明らかに挙動不審なフカヒレの言葉を信用した。
一方のフカヒレは『ふ、ふふふ、さすが俺、簡単に信用を得られるぜ……』などと、見当違いを口にする。
愁厳は刀を下ろして後ろ手に構え、敵意がないことを示すと、小首をかしげてフカヒレへと尋ねた。


725 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:40:31 ID:fAqh4Ra1
 

726 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:40:36 ID:cBtODzS3


727 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:41:00 ID:DfQq5FIN
「……これから、俺は仲間を集う。君も……付いて来るかね?」
「お……おう! よし、このシャーク様の力が必要だってんなら、しょうがねえなあ!」
「ふむ……シャーク(鮫)か。いつか、釣り上げてみたいものだな……」

趣味である釣りを思い出し、ほんの少しだけ愁厳の口元が綻んだ。
フカヒレに至ってはようやく自分を助けてくれる相手を見つけられて、万々歳といったところだ。
まあ、ふざけた格好なのはご愛嬌。
愁厳はふと、自分の格好を思い出したらしい。再び、頬を赤く染めて己の格好を恥じてしまう。

ついさっきまで緊張もせずに話しかけることができたのは、最初の一歩は大事だと思ったからに他ならない。
要するに全力で自分の格好に目を逸らして、説得をしたということだ。
それが終わった以上、火急的、速やかに行わなければならないのは……もちろん、このコスプレから解放されることである。

「………………済まんが、少し着替えをして来ても構わないか……?」
「あん? いや、別に良いけどよ……それ、ぶっちゃけ趣味じゃねえのか?」
「断じて違うっ!!」

喝ッ、と言わんばかりに咆哮する。
そんな誤解は絶対にごめんであり、恥ずべき汚名と言って差し支えない。
愁厳はデイパックから自分の服を捜し出す。白い制服は森の中に捨ててしまったが、ドレスより一億倍マシである。
着替えの間、僅かに余った時間があった。


728 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:41:36 ID:cBtODzS3


729 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:41:41 ID:fAqh4Ra1
 

730 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:41:57 ID:cBtODzS3


731 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:42:25 ID:DfQq5FIN
「君……ええと、フカヒレくんだったか……?」
「シャークだ! シャーク! 鮫氷新一! つーか何でみんなソレを選択するの? おかしくない?」
「ああ、すまない。では、鮫氷くん……君に少し、尋ねたいことがある」

んー、などと曖昧な返事をフカヒレは返す。
彼の中での愁厳の印象は生真面目で女装癖のある男、というぐらいの認識しかなかった。
仲間を集う……つまりは、自分を守ってくれる奴らを募るということだ。
それは自分にとって美味しい話だった。このみや烏月たちの悪口を言う相手も増える。彼女らに嫌がらせもできる。

所詮、嫌がらせの類でしかない……そんな、浅い考えのままに。
フカヒレにとっては万々歳の内容で仲間を……盾を手に入れることができた、と安心していた。

「君は……対馬レオ、蒼井渚砂、古河渚という人物について、心当たりがあるか?」
「えっ……?」

その一言は。
互いの原罪をお互いに突きつけるような問いかけだった。


     ◇     ◇     ◇     ◇


732 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:43:00 ID:cBtODzS3


733 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:43:03 ID:fAqh4Ra1
 

734 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:43:19 ID:DfQq5FIN

対馬レオとは、鮫氷新一の親友である。
対馬レオとは、一乃谷愁厳が殺した男の名前である。
殺した相手の名前を覚えるつもりがなかった愁厳は、彼の名前を覚えていた。
絶叫する青髪の少女が叫んだ無念を憶えていたのだ。

蒼井渚砂とは、鮫氷新一が最初に出逢った少女である。
蒼井渚砂とは、一乃谷愁厳が殺した少女の名前である。
これも同じだった。名も知らぬ人妖が、彼女をナギサと呼んでいた。
恐らくは放送で呼ばれた少女の名前は、蒼井渚砂のことだと愁厳は予測を立てていた。

古河渚とは、鮫氷新一が殺した少女の名前である。
古河渚とは、一乃谷愁厳が殺したかも知れないと考えている少女の名前である。
愁厳は殺した少女が絶命した瞬間を、この眼で見ることはなかった。
だから生き残った可能性もある。僅かでも可能性があるのなら、その名前も問うべきだと思ったのだ。

「……は……?」

その全ての名前を少年は知っている。
現実にこの眼で見ている。そして……その内の一人は命を奪っている。
目を逸らしていた事実がある。自分が殺した相手が、本物の古河渚ではないのだろうかという疑いが。
それは可能性に過ぎないし、たとえそうだとしてもフカヒレは無視し続けた。

だけど、心の何処かに罪に対する怯えがあった。
だから愁厳の一言が罪状のように突きつけられ、その瞬間、フカヒレは己の心臓が停止したと錯覚した。


735 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:43:42 ID:uX/y/NuB



736 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:44:23 ID:uX/y/NuB



737 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:44:41 ID:DfQq5FIN
「知って、る……奴も、いるけどよ……レオは俺の友達だったし」
「そうか……すまない、伝えなければならないことがある」

それは愁厳の実直さ故のことだった。
仲間に隠し事をしてはいけない、と。罪を晒し、罰を受け、その上で信頼関係を気づくべきだと。
フカヒレの挙動不審を、着替えのために背中を見せている愁厳は気づかない。
精々が放送で呼ばれた少年少女の名に、不信感を見せているだろう、ぐらいの認識しかなかった。

だから彼は己の罪を伝えた。
それが、本当の仲間になる第一歩だと信じて。


「レオという少年、ナギサという少女を……俺は、殺した」


ぐにゃり、と。
フカヒレの口元が不気味に引きつった。
がらん、がらん、がらん、がらん。フカヒレの中の色々なモノが剥がれ落ちた。


738 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:45:14 ID:uX/y/NuB




739 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:45:36 ID:cBtODzS3


740 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:45:36 ID:uX/y/NuB



741 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:45:54 ID:DfQq5FIN
「殺したことについて、言い訳はしない。こんなことを言うだけで、許してもらおうとは思っていないが……」
「……………………」

愁厳の淡々とした懺悔も聞こえなかった。
それほどまでに衝撃的で……それ以上の感情が芽生えた。
それも複数、たったひとつには収まらない様々な波が、小さな彼の良識や思考を押し流した。

(レオを、殺した……?)

理不尽な怒りが、世界に向けられる慟哭が愁厳へと向けられた気がした。
得がたい友達を、自分を無条件に守ってくれるだろう友人を、無常にも彼は殺害したという。
許せない、赦さない。
そんな後戻りできない感情が、ふつふつと湧き上がってきたのだ。

きっと、愁厳を警戒していた頃のフカヒレなら。
友の仇を前にしても己の命を優先していた。無様に、豚のように喚きながら逃げ出していた。
それでも、人間は理性が焼ききれると、途端に感情的になり……そして、短絡的になる。

(ナギサを、殺した……?)

こちらは、怒りではなかった。
当然だ、親しい友人でも自分を守ってくれるわけでもないのだから。
心の真っ黒な部分に生じたのは、喜び。一乃谷愁厳が、ナギサを殺してくれたということに対する歓喜。
ああ、やっぱり自分は正しかった。自分が殺したのは古河渚の偽者であり、本物はあの男が殺したのだ、と。

途端に安堵した。裁判所で無罪を勝ち取ったような自由に対する開放感。
それと同時に彼の中でひとつの使命感が芽生えていく。
この複雑な気持ちを纏めなければならない。己を正義に、己に正しさを証明する『言い訳』を考える。


742 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:45:56 ID:uX/y/NuB




743 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:46:54 ID:uX/y/NuB




744 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:46:56 ID:DfQq5FIN
決まっていた、この感情もまたフカヒレ自身から派生したものだ。
レオの仇を討とう。欺瞞と偽善に塗りたくられた、短絡的で直情的な激情の渦がフカヒレの背中を押す。
フカヒレはひとつの武装を構えていた。
NYP兵器、ビームライフル。フカヒレでは起動させることなど不可能な代物だが……偶然にも、この中にはまだエネルギーが残っている。

「……俺は、償いたい。この身体に賭けて、この刃に賭けて。今度こそ、正しきことのために己の技量を使おうと……」

とつとつ、と愁厳が何かを喋っている。
フカヒレの耳には入ってこなかった。彼は己の中から湧き上がる衝動を処理するのに精一杯だった。
レオを殺された怒り、ナギサを殺してもらった安堵。
そして……フカヒレのろくに回転しない頭が、短絡的な思考を推進させる。

一乃谷愁厳は人殺しだ。

「うっ……」

あの世界を、幸せで自堕落な空間を奪った殺人鬼だ。
殺さなければ、殺されるぞ?


745 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:47:18 ID:uX/y/NuB




746 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:47:47 ID:cBtODzS3


747 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:47:54 ID:ILNvazhr


748 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:47:55 ID:DfQq5FIN
「うぁぁあああああああああああッ!!!!」
「……――――!?」

テンションに身を任せてしまえ。
この怒りに身を任せてしまえ、そんな声を幻想した。
引き金を引いた。愁厳から見ればオモチャに過ぎない外見の銃から、光線が放出された。
その一撃を不意を撃たれた愁厳は避けることができず。

「ぐぉおおおお……!?」

愁厳の身体が吹っ飛ばされる。
フカヒレは止まらなかった。一瞬の身体の痺れが、愁厳が抵抗する時間を奪っていた。
馬乗りになる。そのまま、拳を握り締めて愁厳の顔面に叩き付けた。
その一撃が、重かった。愁厳の見立てよりも強かった……あの細腕から繰り出されるにしては、拳は硬かった。

握った拳が侵食されていく。
柔らかい骨と皮と肉の上に、硬い殻が鱗のように生えていく。
まるで蟹の甲羅、海老の外殻のように……人間の拳の比ではない硬さの拳が、愁厳へと叩き込まれる。

「お前が……お前がぁ」

真っ赤な殺意、暴虐的な激情。
友の仇を討つという名目が、フカヒレに後先考えることもない子供染みた行動へと走らせた。


749 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:48:46 ID:cBtODzS3


750 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:48:48 ID:DfQq5FIN
「なんで、なんで殺したんだよ……おい、こら、なあ……!?」

ごつ、ごつ、ごつり。
まるで外殻に覆われたような硬さの拳が、何度も愁厳の顔を殴りつけた。
彼は抵抗できなかった。痺れはそう簡単に取れなかった。
それ以前の問題として……愁厳には、抵抗すること自体に迷いがあったのだ。

「このっ、人殺し……人殺しが……! 死ね、死ねよ、くそっ……返せよ、返せよぉ、畜生ッ!!!」

相手が無抵抗なのを良いことに、フカヒレの行動はエスカレートしていく。
歯向かう相手には狐にでも怯えるのが、鮫氷新一の限界だ。
だが……抵抗しない相手、逃げるだけの相手には強気だった。そして、目の前の男はやはり、無抵抗だった。

フカヒレの叫びは自分勝手なものだった。
それでも、その慟哭はきっと本当に鮫氷新一の本質のひとつであり……そして、その絶望を与えたのは愁厳自身なのだ。
詳しい事情を知っても、彼は抵抗できないかも知れないだろう。
何度も、何度も殴られる。顔が腫れ、歯が折れ、口の中に鉄の味が充満していくなか、慟哭が叩き付けられる。


751 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:49:00 ID:hvd3126R



752 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:49:43 ID:DfQq5FIN
「お前みたいなのがいるからレオが、スバルが……っ……俺も、こんな目にあうんだよ……っ!!」

ようやく、身体から痺れが取れた頃には全てが決していた。
愁厳とて、死ぬわけにはいかない。フカヒレを振り払うぐらいの抵抗はしなければならなかった。
だが、まるでハンマーのようなもので頭を何度も殴られたような衝撃は……愁厳から、ほぼ意識を失わせていた。

「レオを返せ……スバルを返せ……返せよ、ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ……ッ!!」

愁厳の首に手をかけた。
そのまま、万力のように締め付けていく。
一乃谷愁厳ができる抵抗はひとつだけだった。それは……己の内の中での戦いのこと。


     ◇     ◇     ◇     ◇


『兄様……! 兄様、代わってくださいッ! 今すぐに……!』
『……それは、出来ない』

兄と妹だけの世界で。
崩れようとする男の姿が鮮明に映し出されている。
桃色の世界が罅割れていく。
もうひとつの戦い。決して、妹を表には出さないようにと、愁厳は体の交換を拒否し続けた。


753 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:49:49 ID:uX/y/NuB




754 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:50:14 ID:DfQq5FIN
『兄様……兄様……!』
『刀子。これは……報いだ。因果応報だ』

フカヒレの叫びを思い出す。
よくもレオを、と。愁厳には彼の妄念まで理解できなかったが、それでも感じ取れた。
友達の死が悲しくて、殺した奴が憎かった。
ただそれだけでも理解できた以上、これは愁厳の自業自得であると語っているのだ。

『どうしても……代わってはいただけませんか?』
『どうしても、だ』

一乃谷愁厳が消えていく。
生まれてからずっと一緒にいた大切な兄の命が消えていく。
そんなことは許せない。愁厳にとって刀子が大切なように、刀子にとっても愁厳は大切な家族だったのだから。
ただ一人の、大切な肉親だったのだから。

『……………………』

救い出す手はある。
強引に体の主導権を握ってしまえばいい。
もう愁厳の意識はほとんどない。ならば、意識が途切れた時間を利用して体を制圧する。
そうすれば、助かる。自分が代わりに表に出ることができる。


755 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:50:18 ID:hvd3126R



756 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:50:20 ID:cBtODzS3


757 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:51:00 ID:DfQq5FIN
その目論見があった。
それなら助けられると信じていた。
その機会を信じてずっと待ち続けることにした。


――――――――ピッ


その電子音は、彼らの世界にまで届いた。
精神体に二人分の首輪がある。兄の首輪と、妹の首輪。
そして……死神の存在を告げる無常な電子音は、大切な唯一の家族……兄の首から鳴っていた。


758 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:51:25 ID:cBtODzS3


759 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:51:35 ID:hvd3126R



760 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:51:37 ID:Nq00lXOl
 

761 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:51:44 ID:ILNvazhr


762 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:51:48 ID:DfQq5FIN
――――――――ピピピッ

『あ……ああ……!』

絶望の音が鳴り響く。
刀子の目の前が、比喩でもなく真っ黒になった。
愁厳はその音を受け入れながら、現実の世界へと目を向ける。
己の首を常人よりも僅かに強い力で我武者羅に締め付ける鮫氷新一の姿を。

あまりにも乱暴に首を締め付けるものだから。
必要以上の衝撃を受けた首輪が、抵抗の証と見なしたのだ。
もう、一乃谷愁厳は助からない。たとえ、いかなる手段を用いようとも、彼の死はもはや揺らがなかった。

『刀子。彼を、恨むなよ』

因果応報の言葉の通りに。
静かに愁厳は自分の死を受け入れた。
願わくば、己の因果に大切な妹が巻き込まれないように、と一言残して。

『待って……待って、兄様っ、お兄ちゃ――――!』

追い下がろうとした少女の手が伸ばされる。
だが、無常にも彼女の手が届く前に一乃谷愁厳はこの桃色の世界から消滅した。
首輪はまだ、爆発していない。
死神が鎌を振り上げるよりも前に、甲殻類のようになったフカヒレの腕が愁厳の命を奪っていた。


763 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:52:14 ID:hvd3126R



764 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:52:27 ID:uX/y/NuB



765 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:52:39 ID:DfQq5FIN

もしも、抵抗していたのなら。
一乃谷の力を、牛鬼の力を使って一度でも愁厳がフカヒレに抗ったなら。
恐らく、たちまち彼は恐怖に呑まれ、我を忘れて逃げ出していただろう。自分の命が一番大切なのだから。

だが、抵抗はできなかった。
抵抗するということを迷い、そして出来なかったという結果がここにひとつ。
終わりを告げるのは静かな電子音だった。ピー、と機械仕掛けの死神が刻を告げる。
だけど、一乃谷愁厳には関係のない話。


―――――もう、自分の頭が爆発するよりも早く、彼は息絶えていたのだから。


【一乃谷愁厳@あやかしびと−幻妖異聞録− 死亡】


     ◇     ◇     ◇     ◇



766 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:52:56 ID:Nq00lXOl
 

767 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:53:09 ID:uX/y/NuB




768 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:53:23 ID:hvd3126R



769 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:53:29 ID:uX/y/NuB




770 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:53:34 ID:DfQq5FIN
「はあ……はあ……はあ……!」

荒い息が森の中に木霊する。
フカヒレは焦点の合ってない瞳と、不自然に引きつった口元を歪めながらそれを見ていた。
そこにはひとつの死体があった。
鮫氷新一が殺害した、一乃谷愁厳の亡骸が無残な形でそこにあった。

「あっ……えっへへ……へっ……へへ……」

まず、感じられたのは安堵だった。
次に達成感。人殺しを殺したという使命を達成したという証に、だらしなく口元が歪んだ。
今、自分が掴んでいる首輪が爆発の電子音を鳴らしているのに気づかないほど、彼の思考は働いていなかった。

――――――――ピピピピピピピピピッ

「……あん……?」

最初は小さな警告音だったが、フカヒレの耳には届かなかったのだろう。
だが、ようやく喧騒のように騒がしい電子音が聞こえてきたらしい。
それが何なのか、何処から聞こえる声だったのかを確かめようとする頃には……もう、遅かった。


771 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:53:36 ID:cBtODzS3


772 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:54:12 ID:cBtODzS3


773 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:54:13 ID:hvd3126R



774 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:54:24 ID:DfQq5FIN
ぱんっ、と爆発というにはアッサリとした音が響いた。

フカヒレがまず感じ取れたのは疑問と激痛。
脳が正しく、愁厳の首を絞めたままだったフカヒレの両手が血塗れになっているのを認識する。
そうして、彼は混乱の境地へと誘われた。


「あ……ああ……? あ、ぁぁあぁああぁあぁあああッ!!!?」


フカヒレは飛び上がって、無様に地面に転がった。
もちろん、激痛が両手に走ったことも理由のひとつだ。愁厳だけの血痕ではなく、己の血液が出ていることも。
だが、フカヒレが真に恐怖したのはそんなことではなかった。

「な、なんだよ、これ……なんだよ、これぇぇええ!? お、俺の手が、手が、手がぁぁぁああ!?」

硬い硬い拳の違和感にようやく気がついた。
殴り、絞め殺すのに夢中だった少年は……ようやく、自分の身体に起きた異変を察知した。

もう、人間の手が残っていなかった。
両腕はザリガニのようなハサミとなっていた。ちょうど、彼が幼い頃に買っていた蒼いザリガニのように。
血液は赤と青が混ざり合っていた。
赤の部分が愁厳の血なのか、己の血なのかは判断がつかない。


775 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:54:59 ID:hvd3126R



776 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:55:08 ID:WYCjqo+B



777 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:55:49 ID:cBtODzS3


778 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:55:55 ID:hvd3126R



779 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:56:11 ID:DfQq5FIN
「うわっ……うあ、うわぁああああぁああぁあっ!!! ざ、ザリガニ……? ひっ、ぁ、ぁ、あ、ぁあぁあぁああぁあぁあっ!!!」

鏡を見れば、更に絶望は広がるだろう。
鮫氷新一としての顔は若干、崩れ……本人は気づかないが、身体のあちこちに殻が生えてきていた。
ザリガニ人間、といった表現が正しいだろうか。
今はまだ部分的にものに過ぎないが、侵食が進むにつれ……彼は完全に人間ではなくなるのだ。

そして、悪いことは重なる。
巡るめく因果は確かに一乃谷愁厳の命を奪った。
だが、心せよ。奪った者は奪われる立場へとなる。因果は巡り巡って、そしてフカヒレへと降りかかる。

「はっ……はっ……は、は……?」

目の前の『少女』がそれだった。
一乃谷愁厳と『同じウエディングドレスを身に纏った』少女が目の前に立っていた。
静かに怒りに震え、先ほどのフカヒレよりも激しい激情に身を焦がす、一乃谷刀子の姿がそこにあった。


「兄様を……殺しましたね」



780 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:56:11 ID:ILNvazhr


781 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:56:37 ID:uX/y/NuB




782 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:56:58 ID:cBtODzS3


783 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:56:59 ID:hvd3126R



784 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:57:08 ID:DfQq5FIN

ただ一人の肉親だったのに。
ただ一人の家族だったのに。
ただ一人の大切な兄だったのに。
刀子の怒りは物静かだった。決して喚き散らすのではなく、ただ怒りの炎を燃やしていた。

白無垢のドレスを兄の血で染めて。
割り切ることのできない憤怒が、彼女に刀を握らせていた。
許せない、という紅蓮の憎悪が、彼女の背中を押していた。

巡る因果が突きつけられる。
殺した者は殺される。奪った者は奪われる。
なればこそ、と。鮫氷新一に因果の清算という刃が突きつけられた。


     ◇     ◇     ◇     ◇


あまりにも不器用な子供がいた。
あまりにも愚かな子供がいたし、己の怒りもコントロールできない子供がいた。
彼らは遠くの未来へと目を向けられなかった。
後のことを考えたり、本能を理性で抑えることなどができなかった。


785 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:57:08 ID:Nq00lXOl
 

786 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:57:44 ID:uX/y/NuB




787 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:57:50 ID:DfQq5FIN
彼女の怒りを、フカヒレも感じ取ったのだろう。
湧き上がる疑問の数々を、鮫氷新一は振り払った。そんなことを考える暇がなかった。
脇目も振らずに彼は逃げ出した。
その後姿を、刀子は反射的に追いかけた。追いかけて……そして、どうするのかも決めないままに。

追う者と追われる者の立場が逆転する。
かつて、古河渚を追い掛け回して殺害した、あのときの因果を清算されるかのように。
一方的な狩りが始まった。



【F-4/森林(マップ右方)/1日目 夕方】

【一乃谷刀子@あやかしびと−幻妖異聞録−】
【装備】:古青江@現実、ミニウエディング@THEIDOLM@STER、ナイスブルマ@つよきす-MightyHeart-
【所持品】:支給品一式×2、ラジコンカー@リトルバスターズ!、不明支給品×1(渚砂)、愁厳の服、シーツ、包丁2本
【状態】:健康、強い怒り
【思考・行動】
基本方針:???
0:兄を殺した男を―――――
1:双七の捜索。
2:主催者に反抗し、皆で助かる手段を模索する。


【備考1】
※一乃谷刀子・一乃谷愁厳@あやかしびと−幻妖異聞録−は刀子ルート内からの参戦です。しかし、少なくとも九鬼耀鋼に出会う前です。
※二人がどこへ向かうかは後続の書き手にお任せします。



788 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:57:58 ID:hvd3126R



789 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:58:23 ID:DfQq5FIN
【鮫氷新一@つよきす-MightyHeart-】
【装備】:ビームライフル(残量0%)@リトルバスターズ!
【所持品】:シアン化カリウム入りカプセル
【状態】:深きもの侵食率70%(平均的成人男性並み)、混乱中、このみへの恐怖心、疲労(極大)、顔面に怪我、鼻骨折、
     両腕が部分的にザリガニのハサミ、奥歯一本折れ、右手小指捻挫、肩に炎症、内蔵にダメージ(中)、眼鏡なし
【思考】
基本方針:死にたくない。
0:生き残る、とにかく必死に逃げる
1:頼りになる人間を見つけ守ってもらう、そしてこのみと烏月の悪評を広める
2:知り合いを探す。
3:蛆虫の少女(世界)、ツヴァイ、ドライ、菊地真、伊藤誠を警戒
4:強力な武器が欲しい。

【備考】
※特殊能力「おっぱいスカウター」に制限が掛けられています?
 しかし、フカヒレが根性を出せば見えないものなどありません。
※自分が殺した相手が古河渚である可能性に行き着きましたが、愁厳が殺したと正当化しました。
※混乱していたので渚砂の外見を良く覚えていません。
※カプセル(シアン化カリウム入りカプセル)はフカヒレのポケットの中に入っています。
※誠から娼館での戦闘についてのみ聞きました。
※ICレコーダーの内容から、真を殺人鬼だと認識しています。
※深きものになりつつあります侵食率が高まると顔がインスマス面になります。
 身体能力が高まり、水中での活動が得意になります。


790 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:58:28 ID:cBtODzS3


791 :めぐり、巡る因果の果てで ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 00:58:44 ID:DfQq5FIN

【深きもの化@デモンベイン】
主にインスマス周辺の住民に起きる現象、蛙のような顔になりえらや鱗が生える。
完全に変化すると魚人みたいな姿になる。
デモベの深きものはそれなりに強いが、水中でもない限り大したことは無い。

【地下洞窟@デモンベイン??】
会場地下に広がる洞窟。美術館にそこへ到る穴が開いている。
そこより0〜3エリア離れた地下に像を祭った祭壇がある様子。
出口はF-4地点の森の中にひとつ。
残りの出口や他の施設は現段階では未確認。



792 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:59:05 ID:hvd3126R



793 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 00:59:56 ID:ILNvazhr


794 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:00:36 ID:hvd3126R



795 : ◆WAWBD2hzCI :2008/07/07(月) 01:01:37 ID:DfQq5FIN
投下完了です。
スレの>>708以前が【めぐり、巡る因果の果てで】(大人編)
スレの>>708以降が【めぐり、巡る因果の果てで】(子供編)となります。

ご指摘、ご感想をお待ちしております。
多くのご支援、ありがとうございました。

796 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:20:39 ID:fAqh4Ra1
投下乙です
愁厳……何処までも不器用な男だった
それぞれのキャラが良い味を出してたし、西博士が死んだかと思わされたのも良かったです
しかし刀子さん、珍しく本気で切れてるなあ
これはフカヒレ粛清に期待せざるを(ry

797 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/07(月) 01:24:35 ID:b6JTSqjV
「……っ……クソッ……」

日が沈み、徐々に空が暗闇に染まっていく中私はただ海岸進んでいた。
抑えられない苛立ちを抱えたまま。
その苛立ちの原因は判っている。

――美希は玖我先輩ではなく、お二人に付いていきたいと考えているのです――

美希の言葉が頭の中でリフレインする。
そう、苛立ちの原因は先程の事だった。
美希に苛立ってる訳ではない。
彼女は選択しただけなのだから。
私ではなく彼らを。

見知らぬ人と交流する意味……か。

伊達スバル、若杉葛。

2人を思い出すたび胸がズキズキする。
出会ったその時、共に過ごしたその時間は確かに有意義だったはずだ。
でも、それは刹那だった。

泡沫の弾けそれは無くなった。
本当に、刹那に。
スバルの暴走という予期せぬもので。


798 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:25:33 ID:cBtODzS3


799 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:25:35 ID:b6JTSqjV
結局そういう意味なのだろうか。
見知らぬ人だったから。
よく考えれば出会って半日もたってないのだ。
伊達にしろ若杉にしろ。

信頼……など……できる訳がない。

そうだ。
美希にしろ深優にしろそうだ。
あれは双七を利用してるに過ぎない。

……そうなのか?
この島に居る人間……皆そうだというのか?

深優の言葉を信じるわけではないが源千華留。
あの集団の中で朗らかにしていた。
だが殺し合いに乗っているという。
あの女は利用してたにすぎないのか?

……わからない。

何が正しくて何が悪いのか。
何を信じればいいのか。

……私は。

どうすればいい?
なあ静留?
……会いたい。

いったい何処……ん?


800 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:26:10 ID:cBtODzS3


801 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:26:38 ID:fAqh4Ra1
 

802 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:26:41 ID:cBtODzS3


803 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:27:04 ID:b6JTSqjV
その時私は嗅ぎなれた臭いを感じる。
独特の鉄の臭い。
そう、血の臭いだった。
臭いがしたさきは海から余り離れていない場所だった。
私はその臭いがする場所に行く。

「……なっ!?……ぅ……ぅぇ……」

その場所に行ったことを私はいきなり後悔した。
押し寄せる吐き気を抑える為私は口に手を押さえる。

その光景は無残だった。
そこにあったのは四肢がもがれた死体。
首も取れている。
腹切り裂かれ内臓ははみ出ている。
その周りの草にその死体の血で紅く染まっていた。

なんて……むごい。

こんなむごい殺し方をする奴がいるのか。
……残酷だ。

私はよせばいいのにその死体の方に近づいてしまった。

「……ん?」

コツと何かを蹴ったらしい。
私はそれを確かめる為草を掻き分けそれに触る。
そして見つけてしまった。

その首を。


804 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:27:11 ID:cBtODzS3


805 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:27:41 ID:cBtODzS3


806 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:28:15 ID:cBtODzS3


807 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:28:16 ID:fAqh4Ra1
 

808 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:28:18 ID:b6JTSqjV
伊達スバルの首だった。


……何故……だ。
何故……伊達……がこんな目になっている。
……私……か?
私のせいなのか?
……私が撃ったせいで……

いや……しかし伊達は若杉を殺した。
だから……あの時は仕方なかった。
……そうでもなかったら私が死んでいたかもしれないのだから。

……だが。
その伊達に対する報いがこれなのか?
こんな無残になるのが伊達に対する罰なのか?

……なら。
私もそうなのか?
伊達を撃った私が……
……いずれ……いずれ……こうなると?

「違うっ!! 違う!!」

私は手を振って否定する。
そんな確証なんて何処にも無いのに。
目の前のあまりの惨状に必死に否定を続ける。
ただ恐怖のみだった。
私は少しずつ後退りを始める。
ただ怖くて。
怖くて。


809 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:28:22 ID:WYCjqo+B



810 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:28:30 ID:DfQq5FIN


811 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:28:47 ID:cBtODzS3


812 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:29:42 ID:b6JTSqjV
その時目があった。
伊達の首と。

絶望に染まり光を失った目は私をただ射抜く。

――お前のせいでこうなった―――

――お前のせいで……お前のせいで……呪ってやる……お前もいずれ―――

そんな言葉が頭に響く。

……ちがう
……ちがうんだ
……私のせいじゃない
……いやだ
……ああ

「あ……ああああ……ごめん……あぁああぁああああ」

……耐えられなかった
伊達の目に。
自分自身に。

私は何を……やったんだ?

私は……

私は……

「ああ……私は……私はぁ……」

私はその重みに耐えられずデイバックからMTBを出すとそのまま走り去った。

813 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:29:44 ID:cBtODzS3


814 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:30:23 ID:awS/8l1w
投下乙!
ああ…愁厳が死んでしまったorz
そしてフカヒレ…お前はもう色んな意味で終わってしまったよ
刀子さんは是非フカヒレに追いついて仇を討って欲しい

ツヴァイ戦が終わった後に起こる悲劇…GJでした

815 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:30:39 ID:b6JTSqjV
ただここには居たくなかった。
恐怖に。
罪の重さを。

感じたく無くて。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







私はただMTBをこぎ南に下り続けていた。
何も考えず。
ただこいでいた。
なあ静留。
私は……。

私がわからない……

伊達のあの姿を見たとき恐怖を感じた。
並みならぬ恐怖だった。
人を殺した事の罪の重さにも。
そして自分の心が分からない。
こんな思いをするのなら積極的に人も殺したくない。


816 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:31:13 ID:cBtODzS3


817 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:31:26 ID:DfQq5FIN
 

818 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:31:51 ID:cBtODzS3


819 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:31:58 ID:b6JTSqjV
ただ胸を埋めるのは会いたいという感情。

今の私のはただ判らなかった。

何が正しくて。
何が悪いのか。

人を信じていいのか。
それとも一人で脱出の道を探すべきなのか。

そして自分の心も。

だから今は静留に会いたい。

どうすればいいんだ?

私は……

私は……

ZUBAAAAAAAAN!



820 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:32:10 ID:DfQq5FIN
 

821 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:32:45 ID:cBtODzS3


822 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:33:13 ID:cBtODzS3


823 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:33:46 ID:b6JTSqjV
うん?
誰か轢いた?

「いたぁ……何が起きたの?」

目の前には倒れる少年。
深い碧の目をした少年。

うん。
私が轢いたらしい。

あ……
こんな事をしてる場合じゃない!
私は彼の元へはしる。

「大丈夫か!?」
「……んまぁ一応は……」

彼は唖然としつつもただ丁寧応答した。
その後私の顔を見て何か気付いた様に呟く。


「……君、ナツキ?」


そして運命が交錯した。






824 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:34:11 ID:cBtODzS3


825 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:34:12 ID:DfQq5FIN
 

826 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:35:12 ID:cBtODzS3


827 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:35:24 ID:b6JTSqjV
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「はは! よいではないか! 良いではないか!」
「ふぇぇ良くないよーアルちゃん……あぅ……あ……」
「ふふふ……」
「ま、真ちゃんも……あぁ……はぁう」


アリエッタ。
そちらはどんな感じですか?

こっちは地獄なのだろうか?
それとも天国?

分からないや。

ただわかる事。
ここに居てはいけない。
恐らく僕の色々なものが持たない。

うん。

ユイコ
君は喜ぶけど僕にとってここはとても幸せでとても辛いよ。
ならやるべき事は一つ。


828 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:36:03 ID:cBtODzS3


829 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:37:01 ID:DfQq5FIN
 

830 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:37:06 ID:cBtODzS3


831 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:37:21 ID:b6JTSqjV
「少し家の外にでてるよ、終わったらよんで……僕はここに居てはいけない……ごゆっくりー」

退避する事だった。
これこそ最も冴えたやり方。
だよね?

外にでると空は暗闇に包まれようとしていた。
もうすぐ夜だ。

ユイコ。

辛いけど僕は進むよ。
ただまっすぐに。

どんなに僕が辛くても。

この哀しみの連鎖だけはきっと。

そして絶対。
それが君の為にもなるから。

ねぇ……ユイコ

……僕は。

……僕は。


ZUBAAAAAAAAN!



832 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:37:47 ID:cBtODzS3


833 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:38:11 ID:b6JTSqjV
ぐぇぇ!?


「いたぁ……何が起きたの?」

世界が反転した。
目の前には少女。
長い藍色の髪をした少女。

どうやら轢かれたらしい。

あれ、この子?
もしかして?

「大丈夫か!?」
「……んまぁ一応は……」

彼女が寄る
やはりシズルがいった……


「……君、ナツキ?」


そして運命が交錯した。





834 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:38:53 ID:fAqh4Ra1


835 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:39:12 ID:DfQq5FIN
 

836 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:39:12 ID:cBtODzS3


837 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:40:03 ID:cBtODzS3


838 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:40:14 ID:b6JTSqjV
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





運命はこの手の中は廻りだす。

叶うはなずない願いも。
きりの無い後悔も。
果ての無い闇も乗り越えて。

今を作る真実。



【H-8 海岸付近のログハウス/一日目/夕方(放送直前)】

【クリス・ヴェルティン@シンフォニック=レイン】
【装備】:和服、防弾チョッキ、アルのページ断片(ニトクリスの鏡)@機神咆哮デモンベイン
【所持品】:支給品一式、ピオーヴァ音楽学院の制服(ワイシャツ以外)@シンフォニック=レイン、フォルテール(リセ)
      ロイガー&ツァール@機神咆哮デモンベイン、刀子の巫女服@あやかしびと−幻妖異聞録−
【状態】:Piovaゲージ:90%
【思考・行動】
 基本:無気力。能動的に行動しない。哀しみの連鎖を止める
 0:ナツキ?
 1:放送を聴く。
 2:アルたちと共に行くか、トルタと会うかどうか、もう一度考える。
 3:哀しみの連鎖を止める。
 4:静留を止める。そのためになつきを探す。
 5:ユイコの為にそれ以外は考えない。

839 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:41:06 ID:b6JTSqjV
【備考】
 ※雨など降っていません。Piovaゲージ=鬱ゲージと読み替えてください。増えるとクリスの体感する雨がひどくなります。
 ※西洋風の街をピオーヴァに酷似していると思ってます
 ※巫女服が女性用の服だと気付いていません。
 ※巫女服の腹部分に穴が開いています。
 ※千羽烏月、岡崎朋也の外見的特長のみを認識しています
 ※リセの死を乗り越えました。
 ※記憶半覚醒。
 ※静留と情報交換済み。
 ※唯湖が死んだと思ってます。
 ※島の気候の異常に関して、何らかの原因があると考えました。
 ※リセルート、12/12後からの参戦です。
 ※トルタに暫く会う気はありません。


【玖我なつき@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備】:ELER(二丁拳銃。なつきのエレメント、弾数無制限)
【所持品】:支給品一式×2、765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THE IDOLM@STER、
 、カードキー(【H-6】クルーザー起動用)、双眼鏡、首輪(サクヤ)、
 ベレッタM92@現実(9ミリパラベラム弾 15/15+1)、ベレッタM92の予備マガジン(15発入り)×3
 七香のMTB@CROSS†CHANNEL 〜to all people〜、クルーザーにあった食料
【状態】:中度の肉体的疲労、疑心暗鬼、 自責
【思考・行動】
 基本:静留と合流する
 0:うん?
 1:見知らぬ人間と交流する事に対する疑問
 2:静留を探す
 3:黒須太一、支倉曜子、腕に外套を巻いた茶髪の男(衛宮士郎)を危険視。源千華留を警戒。
【備考】
 ※人探しと平行して、ゲームの盲点を探し本当のゲームの参加者になる。
 ※『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在すると考えています。

840 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:42:09 ID:cBtODzS3


841 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:42:16 ID:b6JTSqjV
※劇場にてパソコンを発見しました。何か情報が隠されているようです。見るにはIDとパスワードが必要です。
 ※深優、双七、美希と情報を交換しました(一日目夕方時点)
 ※美希に詳細名簿のディスクを盗られた事に気付いていません。


【羽藤桂@アカイイト】
【装備】:今虎徹@CROSS†CHANNEL〜toallpeople〜
【所持品】:支給品一式、アル・アジフの断片(アトラック=ナチャ)
      魔除けの呪符×6@アカイイト、古河パン詰め合わせ27個@CLANNAD、誠の携帯電話(電池二個)@SchoolDaysL×H
【状態】:強い決意、全身に擦り傷、鬼、アル・アジフと契約、サクヤの血を摂取
【思考・行動】
 1:放送を聴く。
 2:尾花の行方が心配。
 3:クリスと真と一緒に行動したい。
【備考】
 ※古河パン詰め合わせには様々な古河パンが入っています。もちろん、早苗さんのパンも混じってます。
 ※魔除けの護符は霊体に効果を発揮する札です。直接叩き付けて攻撃する事も可能ですし、四角形の形に配置して結界を張る事も出来ます。
  但し普通の人間相手には全く効果がありません。人外キャラに効果があるのかどうか、また威力の程度は後続任せ。
 ※マギウススタイル時の桂は、黒いボディコンスーツに歪な翼という格好です。肌の変色等は見られません。
  使用可能な魔術がどれだけあるのか、身体能力の向上度合いがどの程度かは、後続の書き手氏にお任せします。
 ※制限によりデモンベインは召喚できません。
 ※B-7の駅改札に、桂達の書いたメモが残されています。
 ※桂はサクヤEDからの参戦です。
 ※桂は、士郎の名前を知りません(外見的特徴と声のみ認識)
 ※桂はサクヤの血を摂取したお陰で、生命の危機を乗り越えました。
 ※サクヤの血を摂取した影響で鬼になりました。身体能力が向上しています。
 ※失った右腕にサクヤの右腕を移植しましたが、まだ満足に動かせる状態ではありません。
 ※憎しみに囚われかけていましたが、今は安定しています。しかし、今後どうなるかはわかりません。
 ※桂の右腕はサクヤと遺体とともにG-6に埋められています。
 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断。
 ※クリスの事を恭介達に話す気は今のところない。

842 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:42:29 ID:cBtODzS3


843 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:42:38 ID:DfQq5FIN
 

844 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:42:52 ID:b6JTSqjV
※第四回放送の頃に、カジノで恭介たちと合流する約束をしています。

【アル・アジフ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:サバイバルナイフ
【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×1
【状態】:魔力回復、肉体的回復、羽藤桂と契約、微妙につやつや、恭介を微妙に警戒
 基本方針:大十字九郎と合流し主催を打倒する
 1:放送を聴く。
 2:桂と協力する。
 3:クリスと真と行動する。場合によっては、恭介たちに別行動を取ると連絡する。
 4:教会を調べたい。
 5:九郎と再契約する。
 6:戦闘時は桂をマギウススタイルにして戦わせ、自身は援護。
 7:信頼できる仲間を探す。
 8:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい。
【備考】
 ※制限によりデモンベインは召喚できません。
 ※B-7の駅改札に、桂達の書いたメモが残されています。
 ※アルは士郎の名前を知りません(外見的特徴と声のみ認識)
 ※アルからはナイアルラトホテップに関する記述が削除されています。アルは削除されていることも気がついていません。
 ※アルはサクヤと情報交換を行いました
 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断
 ※クリスの事を恭介達に話す気は今のところないです。
 ※第四回放送の頃に、カジノで恭介たちと合流する約束をしています。


【菊地真@THEIDOLM@STER】
【装備】:電磁バリア@リトルバスターズ!
【所持品】:支給品一式(水なし)、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/staynight[RealtaNua]、
      レミントンM700(7.62mmNATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mmNATO弾)
【状態】:背中付近に軽度の火傷(皮膚移植の必要無し)、傷治療中、肉体疲労(小)、精神疲労(中)

845 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:43:21 ID:b6JTSqjV
【思考・行動】
基本:誠と共に行動する。
 1:放送を聴く。
 2:やよいや誠たちと合流して、謝りたい。
 3:やよいや、他の女性を守る王子様になる。
 4:巨漢の男に気をつける。
 5:誠さんは駄目な人だけど、それでも……
【備考】
 ※天狗秘伝の塗り薬によって休息に外傷を治療しました。大体の軽い傷は治療されました。
 ※誠への依存心が薄れ、どういう人間か理解しました。
 ※愛佳の死を見つめなおし、乗り越えました。
 ※元の世界では雪歩とユニットを組んでいました。一瞬このみに雪歩の面影を見ました。
 ※また、平行世界の可能性で若干動揺しています。
 ※誠も真も、襲ってきた相手が大柄な男性(真人)であることしか覚えていません。
 ※フカヒレからツヴァイの危険性、渚を殺害したことのみ聞きました。
 ※平行世界や死者蘇生の可能性について知りました。
 ※『空白の二時間』の間に、懺悔室の主になにかをされた可能性があります。




846 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:43:29 ID:cBtODzS3


847 :運命はこの手の中廻り出すから:2008/07/07(月) 01:46:54 ID:b6JTSqjV
投下終了しました。
支援有難うございます。
誤字矛盾があったら指摘お願いします。


タイトルは「運命はこの手の中廻り出すからです。
元ネタはバルドフォースOP「Face ofFact」の歌詞から。



848 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:47:29 ID:fAqh4Ra1
投下乙です
ピンポイントでスバル死体を発見するとはw
なんという筋金入りの運の無さ……そろそろ二代目カワイソスクイーンが手の届く位置に来たのでは
スバルの首を発見した時の描写が、物凄く濃密で良かったです
そして桂ちゃんはやっぱり、女性と人外ホイホイなのねw
しかしクリスは、外に退避するよりも、中でパヤパヤを楽しむべきだったのでは(ry

849 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 01:49:45 ID:DfQq5FIN
投下乙。
おお、クリスくんよ。そのままハーレムでも展開するつもりかいw
なつきは不運だね……わざわざスバルの首を拾ってしまうなんて。ていうか頭は残したのか乙女さんw
桂ちゃんも相変わらず誘い受けの女王を展開して……

ん? なんだか妙にほのぼのとしてて、死亡フラグが(ry

850 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 19:28:47 ID:gMunOrFg
乙。
> ZUBAAAAAAAAN!
いきなり擬音吹いたwww
しかもアメコミ風www
てんどんなのは見せ場だから?見せ場だから?www
顔の濃いなつきとクリス想像して腹筋痛いですwww

851 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 21:20:37 ID:ZMk+y8vk
>>WA氏
投下乙です
さすがウェストはゴキブリなみにしぶといw
まさか九鬼先生とウェストが組んでくれるとは…この二人の今後の会話が全く想像できない
そして会長も自業自得とは言えまさかフカヒレに負けるとは…
でも展開的にはすごくうまいと思いました、でもまさかフカヒレごときにやられるとは
ともかく良展開GJでした!

>>Uc氏
投下乙です
ZUBAAAANってwこれはクロスチャンネルでの七香と太一の再現かw
と、いうわけで次週からクロスチャンネル改めクリスチャンネルが始まるよ、とかいうストーリーが脳内で着々と進行してしまった…
クリスの適応係数ってどれくらいだろうか?Piovaゲージ=適応係数でいいやとか思ってたら90%?やべぇ太一より高い…

852 :代理投下夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:08:44 ID:RLi5kD16
採石場を後にした西園寺世界は西に向かって歩いていた。
 岩肌のむき出しの地形はいつしか木々の覆い繁る森へ変わっている。
 日没前の血の様に赤い夕焼けの日の光が森を染めていた。

 傾いた日の光によって長く伸びた影を引きつれ世界は歩く。
 周囲に特に異常は無し、不審な気配は見当たらない。
 世界はある場所を目指して歩を進めていた。
 ある場所とはC−4地点に存在している湖。採石場からほど遠くない場所に存在している。
 何のために?
 答えは単純。ただ単に体を洗いたかったそれだけだった。
 全身血と泥で汚れきった姿。例え異形と化してしまったとしても、精神はうら若き乙女。
 体に付いた汚れは落としたいものである。

「こんなドロドロなカッコで帰ったら誠に笑われちゃうよね……はあ、シャワーが浴びたいなあ……」
 街の方へ出て行けばシャワーぐらいあるかもしれない。
 だけど今の位置は森の真っ只中。近くにある水場は湖のみだった。
 体の汚れはいざ意識してしまうのと厄介なもので、今すぐにも水を浴びたい。体の汚れを落としたい。
 あるのかもわからないシャワーを探すよりは、と湖で水を浴びたくなったのである。
 とりあえずは日が完全に暮れる前には水浴びを済ませよう。
 月明かりがあるとは言え、闇に覆われた湖で水を浴びるのは気持ちが悪い。
 漆黒の湖面から白い腕が伸びて引きずり込まれたらどうしようかと、彼女は思っていた。


 世界は再び自らの容姿を省みる。
 つくづく酷い格好だ。
 血と泥で汚れた制服、お腹の部分は榴弾の直撃を受けたせいでボロボロ。
 普通の人間なら即死してもおかしくないほどの腹部に開いた大穴は、
 蛆虫が必死に治療しているものの完全に塞がるには至らない。



853 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:11:40 ID:w5P8HOr5
 

854 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:11:48 ID:yy3F5nKD
支援

855 :代理投下 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:11:55 ID:RLi5kD16

 世界はスーツ姿の男との戦闘を思い出す。
 変幻自在の動きで世界を翻弄し的確な一撃を何度も与えてきたあの男はまさしく戦闘のプロだった。
 そして男が持っていたナイフ。
 見た目は変に捩れた形をしているナイフであり、今の世界にとって刺されたところで大した傷にならないはずなのだが、
 刺された瞬間魔導書の力が一時的に失われたのだ。
 腹に大穴が開いても致命傷を負わず動き回れるのは魔導書あっての力。
 魔導書――妖蛆の秘密が異常な再生能力を与えてくれている事を世界は理解している。
 だからある程度の怪我は無視して攻撃できるのだが、再生能力を無力化するあのナイフは自分にとって天敵の様な存在だった。
「っ…………」


856 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:12:17 ID:w5P8HOr5
 

857 :代理投下 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:12:39 ID:RLi5kD16
 彼女は唇を深く噛み締める。
 唇が少し切れ赤い血が流れる。
 それほどまでに世界は敗北に等しい自らの結果と、力を得たことへの己の慢心に怒りを燃やしていた。
 悪鬼と魔導書という本来ならありえない組み合わせは彼女を大きく変質させ力を与えた。
 だけどそれは身体能力が向上しただけ。
 あの男よりも自分の方が身体能力ではずっと勝っているのに手も足も出なかった。
 いくら異形と化したとは言えその経験はただの女子高生である西園寺世界の物。
 戦闘技術など皆無に等しい。
 何度も相対した柚原このみとて元はただの女子高生、結局の所素人同士の殴りあいにしかなっていないのだ。
 それに対してスーツ姿の男――葛木宗一郎は幼い頃より暗殺者として殺しの技術を植え付けられた存在。
 世界とは踏んだ場数も桁違いなのだ。
 千羽烏月の時のように素人ゆえの動きが相手を困惑させることもあるだろうが、そんなものは一回限り。
 次はそこを必ず念頭に入れて対峙することになるだろう。
 世界は戦闘経験が圧倒的に足りないのだ。
(少し……考えて行動しないと……)
 身体能力に頼って闇雲に人を襲うのは控えたほうがいいだろう。
 この島には自分よりもずっと強い人間が存在していることを頭に入れて行動するべきなのだ。
(できる限り弱そうな人を狙うのがベストだよね)
 百獣の王たるライオンとて狩りをする時はできるだけ確実に仕留められる相手を選ぶ。
 身体の大きく、時には手痛い反撃を喰らう恐れのある水牛よりはシマウマの方が狩りやすい。
 そして大人の個体よりも子供の個体を選んで狩りを行う、それと同じだ。




858 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:13:51 ID:yy3F5nKD
sien

859 :代理投下 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:14:18 ID:RLi5kD16

 あえて悔しい出来事を思い出し思考を冷静に落ち着かせる世界。
「クールになれ西園寺世界! なーんちゃって、えへへ」
 ほどよく頭が冷えて来たことで世界は次の事を考える。
 知り合い以外でこの島で出会った人間の事だった。

 間桐桜は死してなお我が子を守り続けてくれていた。
 棗鈴は我が子の大切な栄養と桂言葉蘇生の手伝いをしてくれた。
 この二人は自分の味方、すでに死んでしまったのが悔やまれる。

 柚原このみ、世界の宿敵。そもそも彼女が誠を危険な人物の所へ置き去りにしたのが始まりだった。
 その上何度も痛めつけられ一時は流産の危険性もあった許しがたい存在。
「そういえば……柚原さんが言ってた人……確か『ファル』だったかな」
 名簿から察するにファルは愛称であり、本名はファルシータ・フォーセットと言うのだろう。
 彼女は誠を危険な目に逢わせたであろう人物。排除決定。

 白い制服を着た銀髪の少女にも出会っていたがこのみとの一戦もあってその時の状況はあまりよく覚えていない。
 顔立ちからして外国人。もしかしたら『ファル』だったのかもしれないが、
 彼女以外にも外国人風の名前の人間は何人かいるのでこの人間については保留。
 その後別の髪の長い少女と出会ったが既に爆破して殺したので特に考える事は無い。

 このみと一緒にいた少年、はっきり言って弱そうなので次出会った時は安心して食餌できる。
 刀を持った黒い制服の少女、自分よりも遥かに戦闘経験を持った厄介な相手だ。
 そして最後に出会ったスーツ姿の男と少女。少女の方は男に守られているだけだったので特に驚異では無い。
 男の方は深手を負わしたもののその死までは確認していない。
 生きていたら驚異になることは間違いない。

 考え事をしながら歩いているうちに森を抜け、世界はいつしか湖のほとりに抜け出ていた。


 ◆ ◆ ◆


860 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:14:49 ID:yy3F5nKD
しえん

861 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:15:38 ID:w5P8HOr5
 

862 :代理投下 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:16:01 ID:RLi5kD16


「うわあ……綺麗な景色……」
 湖の光景を見て世界は思わず感嘆の声を上げた。
 茜色の夕焼け、傾いた西日の光が湖面に反射し湖全体が空を映した赤い鏡のようになっていた。
「誠と一緒に見たかったな……ううん、誠は私と一つになったんだから。いつでもここにいるんだよね」
 下腹部を優しく撫でながら世界は微笑む。
「日が暮れる前にさっさと体を洗っちゃお。ついでに服も洗濯だねっ」
 特に誰かに見られる心配も無いので、世界は服を脱いで一糸纏わぬ姿になり水面に向かう。
 足首に広がるひんやりとした水の感触が心地よい。
 両手で掬った水を宙に振りまくと、夕日を反射した水飛沫がきらきらと輝きとても綺麗だった。

 ふと視線を落とすと腹部の傷が目に入った。
 傷を負ってからその怪我をはっきり目にするのは初めてだった。
 傷口は今もなお蛆虫が傷を塞ぎつつあるがまだはっきりと穴が開いていることが確認できる。
 世界は恐々その傷口に触れる。
 蛆虫がぴちっと飛び跳ねた。
 痛みはまだあるものの我慢できない程ではない。
 しかし本当に運が良かった。グレネードランチャーの直撃は腹に大穴を空けたものの、かろうじて子宮を外していたのだった。
 もし子宮に直撃していたらと思うとぞっとする。
「でも……本当に大丈夫なのかな……私の赤ちゃん……」
 傷口の内部は蛆虫でびっしりと覆われている。
 蛆虫の群れが穴から内臓が零れるのを食い止めていた。

「少し怖いけど……確かめてみよう」
 世界は恐る恐る手を傷口に差し込む。
 ぬるりとした温かい感触と何ともいえない鈍い痛みが下腹部全体に広がる。
「せっかく治して貰っている最中だけど、ゴメンね」
 傷口の治療を行っている蛆虫に謝りつつ、己の内臓を優しくまさぐる。
「ん……っ、このあたり……かな?」
 直に自分の内臓を触るという行為に変な高揚感を抱きつつ世界は我が子の宿る子宮に触れた。

863 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:16:11 ID:DfQq5FIN
 

864 :代理投下 :夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:18:19 ID:RLi5kD16

 とくん……

「ああ――――」
 温かい生命の鼓動、生命の息吹が指に伝わる。
 大丈夫、赤ちゃんは元気だ――――
 安心して手を引き抜く世界。
 手に付いた血と蛆虫を水で洗い流し世界は笑顔で言った。

「赤ちゃんも無事だしこれで安心だねっ。あっそうだ、桂さんも一緒に水浴びしようよ!」
 夕日で長く伸びた世界の影がざわめき中から桂言葉が現れる。
 彼女は虚ろな瞳と表情のまま波打ち際に立ち尽くしていた。
「ほら、桂さんも服を脱いで」
「――――――――――――――――」
 世界に促され言葉は無言のまま緩慢な動きで身に付けている赤い服に手を掛ける。
 が、思うように脱げずもぞもぞと指を動かすだけだった。
 不完全なまま蘇生を果たした言葉は神経や筋肉の損傷が激しく細かい動きが出来ないのだ。
 それを察した世界は小さな子供に話しかける母親のような表情で言った。
「もう……しょうがないなあ、私が脱がしてあげるから、ね?」

 世界は言葉の服に手を掛ける。
 言葉の着ている赤い服は何とも奇妙な服だった。
 見たことの無い生地で出来ている男物の服。
 一体なんで彼女はこんな服を着ているのだろうと首をかしげながら世界は服を脱がせてった。
「ほら、こっちだよ」
 裸となった言葉の手を引いて世界は膝ぐらいの深さまでゆっくりと歩く。
「私、お腹に怪我してて水を傷口に入れたくないからここで洗うよ。桂さんはどうする?」
「――――――――――――――――」
 言葉は無言のまま両手で水を掬い体を流そうとする仕草をする。
 どうやら彼女もここで体を洗いたいようだった。
 しかし、ぎくしゃくした動きのせいで思うように体を動かせずにいた。


865 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:18:53 ID:yy3F5nKD
 

866 :代理投下 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:19:42 ID:RLi5kD16
「ちょっと待っててね、私が洗い終わったら洗ってあげるから」
「――――――――――――――――」
 少しだけ彼女が頷いた。
 そんな気がした。

 世界は自分の体についた汚れを念入りに落としていく。
 石鹸やタオルが無いため汚れが落ちにくいが贅沢は言ってられない。
 腹の傷に水が入らないように丁寧に水を流す。
「はい、終わったよー。次は桂さんの番だからね」
 自分の体を洗い終えた世界は言葉の体を洗う作業に入る。
 血色の良い世界の肌に対して言葉の肌は土気色にくすんだ肌の色で、
 腕や脚などには暗褐色の痣――死斑が浮かび上がり、
 彼女の肉体が生者のそれではなく死者の物だということを如実に表していた。

「いつ見ても桂さんの胸おっきいなあ。私も決して小さいわけじゃないけど桂さんと比べたら全然目劣りしちゃうよ」
 平均よりはあると思われる世界ですら言葉のサイズには遠く及ばない。
 30cmの差をつけられた某アイドルはどのような感想を抱いたであろうか?
 世界は死班の浮かぶ規格外サイズの乳房を丁寧に洗っていった。

「終わり……っと。これで私も桂さんもピカピカだよっ! さ、風邪をひかない内に早く上がろう」

 世界は言葉の手を引き、湖から上がっていった。


 ◆ ◆ ◆


867 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:21:07 ID:DfQq5FIN
 

868 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:21:40 ID:DfQq5FIN
 

869 :夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:21:40 ID:RLi5kD16
 パチパチと音を立てて燃える焚き火の炎を囲む世界と言葉。
 膝を抱えて座り体と衣服を乾かすため暖を取っていた。
 ライターやマッチ無しで火を付けるのはとても大変だった。
 枯れ草に木の枝を使って火を起こすという原始的な方法しかないのだから。
 だけど一度枯れ草から煙が出始めると後は簡単。靴や服の下に忍ばせておいたC4を使用する。
 もちろん服を洗う前にC4はデイパックに移し替えておいた。
 信管を使わなければそれはただの可燃物に過ぎない。
 固形燃料代わりにしたC4に火種を移せばよく燃え上がってくれる。
 後はそこに拾ってきた枯れ木をくべるだけだった。
「昔の人は火を付けるだけでもこんなに苦労したんだね……文明の利器に感謝しなくっちゃ」
 現代の文明と太古の先人の知恵に感謝しつつ、世界は濡れた体と髪を乾かす。
「私はそんなに髪長くはないから乾かすのには苦労しないけど……桂さんは大変だよ」
 肩ほどまでしか伸びていない世界の髪と違って言葉は腰まで届く長い黒髪を持っている。
 この長さでは洗う事はもちろん乾かすのも一苦労だった。



870 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:22:03 ID:w5P8HOr5
 

871 :夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:22:26 ID:RLi5kD16
「新しい服……欲しいな」
 オレンジ色の炎を眺めながら世界はぽつりと呟いた。
 着ていた学校の制服を洗って乾かしている最中といってもその服はかなりボロボロになってしまっている。
 スカート部分はそれほど損傷が少ないがブラウスは榴弾の直撃を受けたせいで、
 お腹の部分が丸出しになってしまっていた。
 これではお腹が冷えてしまい腹の子に障ってしまうだろう。
 とりあえず上に着るものに関してはデイパックに入っていたパーカーを使うほかなさそうだ。
「でもさー、このセンスは無いって」
 世界はパーカーを言葉に見せびらかすように広げる。
 形こそユ○クロで1980円ほどで売っているパーカーと変わらないのだが、特筆すべきはその柄である。
 金色の糸と銀色の糸で煌びやかに装飾されており、その中央にはハートマークと、
 『我┃セイバー』と書かれた文字が刺繍されていた。
 あまりにも恥ずかしくそして目立つパーカー、デザインした人間の感性を疑う作りである。
「何かの罰ゲームにしか使えないよね〜」
 こんな物をデザインした人間はいずれ業界から干されるだろう。
 いや、あまりにも酷いデザインのため返ってマニアックな人気が出るかもしれない、と世界は言葉に語りかけていた。




872 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:22:28 ID:yy3F5nKD
支援

873 :夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:23:08 ID:RLi5kD16

 きっと英雄王のセンスは雑種には理解できないものなのだろう。
 言葉は相変わらず何も言わず無表情で世界の楽しそうな声を聞いていた。

 世界はパーカーをデイパックに戻すついでに現在所持している武器の確認を行った。
 虎の子たる魔導書、妖蛆の秘密。
 89式自動小銃。
 光を放つ直剣、エクスカリバー。

 メインウェポンと呼べるの物はこの三つ。
 他にもナイフの柄やどの銃に使うか分からない弾丸などがあるが今は必要無い物だろう。
 C4の信管は残り二つ。爆発まで三分と長い時間が掛かるのでこれを手榴弾として使用するには厳しいだろう。
 あと言葉が採石場から拾ってきた電動ノコギリがあるが、これを武器にするには少し使いづらい。
 だけど手に入れた食材を食べやすく解体するには役に立ちそうだ。
 結局のところ確実に武器として使用できるのは三つ――いや、魔導書を除くと二つしかない。
 89式自動小銃の残りの弾数は28発、フルオートで撃ってしまえばあっという間に弾切れだ。
 ただ幸いこの小銃を奪った時についで付いていた説明書によると、
 連射と単射、そして三点バーストと撃ち方を切り替えられる機能が付いているのだ。
 とりあえずは無駄撃ちを防ぐため通常のセミオート拳銃と同じ単射に切り替えておく。
 
 そしてもう一つは眩い光を放ち敵を討つ不思議な剣である。
 世界は無意識にその剣の名を口に出していた。
(確かエクスカリバーって私、言ってたよね)
 だがこの剣の力を開放すると激しい疲労に襲われる欠点がある。
 そう何度も使うわけにはいかないだろう。銃を撃ちつくした時のための保険と考えておいたほうが良い。
 見た目は年代物の美しい剣、博物館に飾られておかしくない剣がこんな機能を持っているとは誰も予測できまい。

 結論としてもう少し武器が欲しい、それが世界の答えだった。
 できれば銃、拳銃が好ましい。
 ライフル系は確かに強力だが撃ったときの反動で腕がぶれ命中させにくい。
 いくら悪鬼の力で反動を押さえ込んでいるとはいえ、何の訓練も受けていない世界が扱うのは難しいのだ。


874 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:23:29 ID:w5P8HOr5
 

875 :代理 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:24:25 ID:RLi5kD16


 ◆ ◆ ◆


「これからどうしようかな……」
 西日差し込む赤い湖面に視線を移す世界。
 風を受けて波立った水面は何も答えず夕焼けの空を映し出したまま。
「まずは服を探してと……」
 この島は自分たち参加者以外には誰一人と存在しないのに、施設のみはやけに充実している。
 まるでついさっきまでそこに人が生活をしていたような島。
 だから繁華街の方へ行けば服を扱う店ぐらいあるだろう。
 どうせ誰もいない島、店の服を拝借したところで窃盗容疑で通報されることもない。
 とりあえずは北東の中心街を目指すべきだろうか。
「桂さんはどこに行きたい? 私は北東の街に行ってみたいんだけど」
「――――――――――――――――」
 何も答えず世界を焦点の合わない瞳で見つめる言葉。
 自我無き肉の人形は世界の命令に従うのみ。
 それを知ってか知らずか世界は言葉の反応を肯定と受け取った。
「そうだね、じゃあそうしようか」

 今後の方針は定まった。
 世界は背筋を伸ばして深呼吸をする。
 見上げた空には一番星が輝いている。日の入りは近い。
(そろそろ放送なのかな……)
 誰が死のうと世界には関係ない、柚原このみが死んでいれば少し嬉しいぐらい。
 放送と服が乾くまではもう少しここでゆっくりしておこう。

「もうちょっとこの景色を楽しんでおきたいかな。ね、桂さん?」
 言葉は何も答えず。夕焼けの赤い空を見上げていた。


876 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:25:00 ID:RLi5kD16



【C-4/湖畔/1日目 夕方】

【西園寺世界@SchoolDays】
【装備】:防刃チョッキ、エクスカリバー@Fate/staynight[RealtaNua] 、桂言葉の死体(改造処理済)@SchoolDays
【所持品】:支給品一式×4、BLOCKDEMOLITIONM5A1COMPOSITIONC4(残り約0.60kg)@現実、
 37mmスタンダード弾×5発、時限信管@現実×2、妖蛆の秘密、スペツナズナイフの柄、ICレコーダー、
 きんぴかパーカー@Fate/staynight[RealtaNua]、ゲーム用メダル400枚@ギャルゲロワ2ndオリジナル、
 贄の血入りの小瓶×1、天狗秘伝の塗り薬(残り90%)@あやかしびと-幻妖異聞録-、手榴弾1つ、
 このみのリボン、89式小銃(28/30)、チップソーカッター(電源残量3時間)@現実、
 アーチャーの騎士服@Fate/staynight[RealtaNua]


877 :夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:25:37 ID:RLi5kD16


【状態】:疲労(小)『この世、全ての悪』受胎、精神錯乱、思考回路破綻(自分は正常だと思い込んでいます)、
     腹部損傷(蛆虫治療)、悪鬼侵食率55%
【思考・行動】
基本:元の場所に帰還して子供を産む。島にいる全員を自分と同じ目に遭わせる。
0:服を乾かそう
1:新しい服を探すため北東の中心街へ向かう。また武器を手に入れる
2:新鮮な内臓をもっと食べたい
3:このみ、黒髪の女(烏月)、茶髪の男(フカヒレ)を見つけたら今度こそ喰い殺す
4:自分より強そうな人間には闇雲に襲わず様子を見る。弱い人間を優先して喰い殺す
【備考】
 ※誠とは今までにあった事ではなく、元の世界の事しか話してません。平行世界の事を信じました。
 ※侵食に伴い、五感が鋭くなっています。
 ※ゲーム用メダルには【HiMEの痣】と同じ刻印が刻まれています。カジノの景品とHiMEの能力に何らかの関係がある可能性があります。
 B-2中心部に回収出来なかったゲーム用メダル@現実が100枚落ちています。
 ※妖蛆の秘密は改造されており、殺した相手の霊を本に閉じ込める力があります。そして、これを蓄えるほど怨霊呪弾の威力が増します。
 そのほかのルールは他の書き手にお任せします。
 ※腹の中の胎児に、間桐桜の中に居た『この世、全ての悪』が受肉しています。
 ※チップソーカッターは砕石場から現地調達しました。
 ※桂言葉の死体(改造処理済)、チップソーカッター、アーチャーの騎士服は『影』の内部に収納しています。



 ※C-4採石場付近に、暴かれた墓と食い荒らされた鈴の死体が放置されています。


878 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:26:03 ID:yy3F5nKD
sien

879 :代理投下 夕暮れの湖畔にて ◇DiyZPZG5M6:2008/07/07(月) 23:26:52 ID:RLi5kD16



チップソーカッター@現実
ハイパワー1330Wモータ搭載。軟鋼材切断に適した小型回転鋸。
チップ材質にサーメットを採用し、交互刃により抜群の切れ味と経済性を両立している。
ダストカバーで切り屑飛散を防止できホースは5mまで伸張可能。
本体部重量は4.5kg 連続稼働時間は3、4時間程度。



桂言葉の死体(改造処理済)@SchoolDays?
西園寺世界が『妖蛆の秘密』と『この世、全ての悪』の複合効果によって造り出した存在。
間桐桜が行使した黒英霊と似たようなものだと思われる。多分。
生前の能力が反映されてはいるが試作段階故実力は未知数。影から出現して殺害対象を自動的に襲撃?
今後比較的綺麗で頭部が無事な他の死体に同様の処理を行う為には他の人間一体分の栄養と数分間の儀式が必要。




880 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:27:30 ID:w5P8HOr5
 

881 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:27:52 ID:yy3F5nKD
しえん

882 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:27:57 ID:RLi5kD16
代理投下終了です。
支援して下さった方々ありがとうございました。


883 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:32:08 ID:w5P8HOr5
代理投下AND投下乙です
異常な状況とはいえ、まさかこの二人がプチパヤパヤする日が来ようとは……
狂気に染まった日常、という感じがして良かったです
そして我様wwwwwww
お前、どこの純情小学生ですかwwwwww

884 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:35:19 ID:DfQq5FIN
投下乙!
ああ、世界が原作の世界に戻っている……え? 気のせい? そうですか。
言葉は意識、あるんだろうか……やっぱりほとんど消えてるんだろーなー。
誰か、世界が誠を食ったことを言葉に吹き込むんだ! きっと爽快なシーンになってくれ(ry

885 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:46:41 ID:CnOKKdIT
投下&代理投下乙です
>WA氏
死んだと思ったら生きてた西博士wナイスフェイントw
九鬼先生との異色コンビの今後がとても楽しみですw
そして愁厳…orz 迷いつつも抵抗しなかった潔さが会長らしくてぐっときました
フカヒレはどんどん人外に…

>Uc氏
ZUBAAAAAAAAN!に思いっきり吹いたw
いろいろと気の毒ななつきとクリスの出会いが今後どう作用して行くのか
そして桂ちゃんのパヤパヤ空間はなごむなあ…w

>Di氏
なんというパヤパヤロワw
グロいのにほのぼのという妙な状況が面白かったです
世界は悪鬼化進行&精神錯乱してる割に前より冷静になってる気がw
あと我様自重www


886 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/07(月) 23:52:41 ID:h/Qazf1P
代理投下乙です。
ここに来て世話焼きな一面を発揮する世界ww
しかし改造言葉様、こんな状態でまともに戦闘なんてできるんだろうか…?
まあ、かのモハメド・アリ氏は全身麻痺を患った今でも5分間は全盛期の動きを再現出来ると聞くし
言葉様も戦闘になったらいきなり豹変するさ…。

887 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 00:07:13 ID:uX/y/NuB
投下乙です

>WA氏 
ついに扱いづらかった二人が別れて、空気脱出か
会長、まさかフカヒレに殺されることになるとは
彼の不器用さと純情さが出ていて良かったです

>Uc氏 
クリスとコミック力場は何と言う組み合わせw
鬼乙女さんもスバルの顔は直視できなかったようで……
で、カジノは結構やばいんだが、大丈夫か?

>Di氏 
ある英雄王はこの世全ての悪では3倍必要と言いますが、
彼女の場合は逆にまともになっちゃうんですかw
言葉とのパヤパヤでなぜか癒されてしまった

888 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 00:19:30 ID:YSUifdW/
投下乙です

>WA氏
まさかフカヒレがやってくれるとはw
九鬼先生一行はいい具合なのに…刀子さんは狩りかw
フカヒレ南無

>Uc氏
なつき、よりによってそれを見つけるかw
クリス君は女運がいいな、桂ちゃんは相変わらずw
さあやっとこさ交錯するかまつき静留フラグ

>Di氏
まさかこの二人がこれほど親密な関係になるなんてw
世界もあれだけ怪物になっているのに思考はまとも気味か
でもゾンビ戦闘で使えるのかなw

889 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 00:38:20 ID:2rSHX4+s
WAW氏
うはwwwwフカwwwヒレwwwww
息をする度にドツボにハマっていくこの男はもはやどうやって救っていいのかわからねぇ!
せっかく仲間になってくれそうな愁厳をぶっ殺し、まだまだキレイな身だった刀子さんにまで殺人フラグを立てるとは!!
なんかもう、このみや烏月の悪口を広める日は永久に来ないような気がしてきました。
そんなフカヒレのダメさを強調するような話でしたが、話自体は非常に上手かったです。
愁厳とフカヒレの出会った3人を悉く対比して並べるあたり、今までの路が見えて感慨深かったです。
フカヒレ的に攻勢に出ても仕方なかったのかなぁ……と。
刀子の状態で会えていれば、また違う展開になっていただろうことを思うと、フカヒレも被害者というべきか。
それに比べて大人チームの安定してること安定してること。
いや、安定してるのはクッキー先生だけなんですがw
クッキー先生が西博士のあのペースに流されないからこそなんだろうけど。
ナイスブルマの件といいクッキー先生はマジですげえなあ。
その素晴しい筋肉に対抗心を燃やしそうな真人とも是非あわせてやりたくなりました。


Uc氏
クリスは紳士だなあ!
そしてなんという桂ちゃん死亡フラグwww
1話の最初から最後まで吸われっぱなしってのはどんだけwww
とりあえず涙目で人間不審っぽいなつきは桂ちゃんハーレムに入って癒されればいいと思うんだ。


Di氏
やばい。なんだか世界が可愛く思えてきた。病気かもしれない。

890 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 22:35:04 ID:1KeZ8luo
フカヒレが怪人エビ人間に……いや違うな

エビ味のフカヒレですね、わかります><

891 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 22:36:46 ID:t/pkN28y
なんか、りのが作りそうな料理だなw

892 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 22:40:27 ID:6dmgVJzF
フカヒレくんはザリガニの匂いがする、って本編で明記済みだぜ!

893 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 22:42:20 ID:DLRUyhXF
週刊ギャルゲロワ2nd第16号(7/08)
先週の主な出来事

 (    ⌒ヽ         _,,...-‐‐''"" ̄     /  /  |  \    (   ⌒)   ゝ
  ゝ      ⌒ヽ,, __,,,....--―-..、        /   /   |    \  ,,.(     )、,,(
 (          /  ,,,,,,,,,;;》》》〉〉ゞ      /    /    |     (          ゝ
_,,...-‐‐--..,,,_   / ミ''           /     /          />  />
>〉〉》》》》>>,, `ヽ、,r'~ ̄ ̄`ヽ、 ̄+; ̄ ̄ __ ̄ ̄ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,,_p/> ̄ ̄
    _____,,,...(,;;)/⌒ヽ、"",,, ヽ、 。..: _'. ! ..::::. / ...::::::.. ..::::::::........ 。゚。,,,_p/> .....:::::::::::::::::::::
,,r''~ ̄,,,,,,;;;;《《(,;;);;)彡 ヽ  彡,,ゝ /  | .::::: *....::::... ........+::::::::....... ...::::::::. ......::::::.....:.:
《《《<""  ,r';i;i/ ..::.  彡 ) +:::  |  /...........::::::::..:::::.. 。...:::::::::::::..... .::::::::........ ...::::::::::.. ::...
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〜;,,。,r';i;i;i;i;i/ :::::::... ::  /     | .........:::::::::::::::::.........::...:::::::...::::::::::::::.....:::::::::::::。::::::.........::::::::
    /www,'.。.... 。.... . . |     /。.....゚ .........。・...。.... 。 。。..::::...... 。...::::::::... ......::::::::::::::::..
  /;i;i;i;i;i;,'. ~^^゚〜〜~゚^ |__/〜〜・。,,,,:〜"~~。〜・" ゚''〜。,,, 。....゚....... 。.....:::::::::..........:::::

894 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/08(火) 22:45:36 ID:DLRUyhXF
 /w;w;w,'   _     ∧                        ~^^゚〜・,,。,, 。....゚......。..。....   .
/;;;i;;i;i;i;i;i  ,.´   ヽゝ  |n|                         ''´    ヾ  
;w;w;w;ii  | イlノレハリl  {||}                         ル从リ从)〉
;;i;;i;i;i;i;i   i(!| ゚ワ゚ノ |  {||} <うふふ、お待ちになって〜♪  (V) (i[゚]ワノii <あはは 捕まえてごらん〜♪
w;w;w;i  ノ(┌斤Y斤⊃|G|                      /l (j `i´l⊃<
;;i;;i;i;i;i;i (ぃ//.| |ヽ  (o)                       ヽヽll_ハ_iン
      -ヒ/─ヒ/─ゝ                           |__l_j

※背景はイメージです。

・不器用であり続けた男、一乃谷愁厳死す。 己の罪に向き合うとは見事なり…。
・あれ…目の錯覚かな? 世界が何かどんどんまともなキャラになっているように見えるよ?
・ニャルPによって知らぬ間に性転換されてしまった真、だが宿命は待ってはくれない、時間を飛び越えた彼女の前に、突如最強の誘い受け羽藤桂が現れた、吸血するならMへ、パヤパヤするならMへ向かえ。
・→M、ダイスを振って能力判定、対パヤパヤセービングスローに失敗した場合、省略されて乗り物に撥ねられてしまいます。 見たい人はクリスのステータスに注意しましょう。

・やたらうっかりが増殖傾向にあるように見えますが、断固として気のせいですとも、ええ。

先週(7/02〜7/08)までの投下数:4作
死者:1名(一乃谷愁厳)
現時点での人外になった者:フカヒレ(深きもの)、羽藤桂(鬼)、柚原このみ(少し綺麗な悪鬼)、西園寺世界(アンリマユ・ザ・ワールド)
現時点(7/08)での予約:1件(◆tu4氏)

895 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/09(水) 22:09:58 ID:4Shs+hZl
週刊ギャルゲロワ2nd投下乙です。
なんというほのぼのとした風景w思わず心が休まりそうだw
早く捕まっちまえよwそして……

896 : ◆2g6wKSjOEM :2008/07/14(月) 00:36:59 ID:g44VvYPK
「さて、と。着きましたか」

目の前には広がるのはいかにもといった町並み。
地図に言った所によると西洋風の街に辿り着いていた。
私―トーニャ―はむさ苦しい筋肉共から離れ奏さんの隠密として行動する事にした。
元々あの少女は信用できないので。
あの筋肉馬鹿が情に流されて居るだけでもありますが。
……最もそれがあの馬鹿のいい所でもあるんでしょうけど。

……はっ!?

私が少しだけ顔が綻んでいるのを感じるとブンブンと頭を振って否定した。
どうして私があの単細胞の事を気にしないといけないのですか。
……まったく。
取り敢えずは当初の目的を果たしましょうか。

与えられた活動は大きいのは2つ。
まず最優先は現状首輪解除できる人物つまりドクターウェストとの接触。
その次に主催者、神崎の関する情報を持ってると思われる者、藤乃静留との接触。
そして全体的には物資や情報の調達、各施設の調査。
つまりは脱出できるものなら何でも集めやがれって事だ。

そして最優先事項であるドクターウェストを見つける為西洋風の街に来た。
目の前には広がる町並みを見る。
……これは欧州南部の方でしょうか?
しかし地図にはモスクなど書いてありましたし……何とも無国籍な島だ。
無国籍と思ったときあのアメリカかぶれのオタのことを思い出したのは空に吹っ飛ばす事にしておいて。
……本当に『造られた』島なんでしょうね、殺し合いの為に。
そこまで重要な事なんでしょうか、この殺し合いが。

「……っ……少し休息をとりましょうか」


897 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:37:07 ID:I9D9uR8p


898 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:37:40 ID:BEWCRNJ1


899 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:38:13 ID:BUhQ+sen
 

900 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 00:38:16 ID:g44VvYPK
そう思った時少し立ちくらみのようなものに襲われた。
それもそうか、奏さんたちと別れてからここまでずっと進み続けたのですから。
取り敢えず少しの休息を。

私は適当な民家に警戒しながら入った。
その民家は暖炉があり、食卓、そして古い揺り椅子と。
これも何ともまあ中世の西洋風の家そのものだった。
こんなものまで再現するとは……ね。
呆れを通り越して笑いまで出てきますよ、まったく。
私はそのまま何とも言えない気持ちのままキッチンの方に向かう。
取り敢えず喉の渇きを抑えましょう。
支給品にありますが温存する事にした。
うむ、資源は有効也。

適当に食器棚からコップを一つ取り出し蛇口を捻り水を出す。
流れ出す流水。
コップに満たされる水。
そして蛇口を止め左手を腰に当て
ゴクゴクと一気に水を煽る。

「……プハァー」

ふぅ。
美味い、なんともない水が。
ただそれだけなのだけど。
そして何となくガス台に置かれている鍋を見る。
中は空の空鍋。
そこにお玉。

……………………。


901 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:39:04 ID:BEWCRNJ1


902 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:39:32 ID:io+B8wsp


903 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 00:40:00 ID:g44VvYPK
いや!?
決してかき回そうなんて思ってませんよ!
ええ!
どっかのアニメだけのヤンデレじゃあるまいし。
……全く。
人をおとぼけ未来人にしたり、あの暗黒進化した幼馴染にして何が楽しいんですか。

……コホン。
なんか私が危ない人間なったようだ。
咳払いをして民家から出る準備をしようとする。
休息は取りました。
さっさとドクターウェストを探しましょう。
五月蝿いですからサッサと気付くはず。

私はそのまま出ようとして一枚の写真を見つけた。
何となくだが目がいった。
そこに写るのは双子だろうか?
仲良く寄り添ってる姿。
顔は全く一緒といってもいいぐらい似ていて。
茶色い髪で片方がストレートでかなりのロング。
もう片方もかなりのロングだが結っていてた。
ただこの違いだけが二人が別人だと示す証拠だった。

別にこの双子がどうって話じゃない。
この双子に私は何も思ってない。
ただ私はこの写真を通してある人を投影していた。
それはとても大切な人。
かけがえないとてもとても……一人しか居ない人。

サーシャ。
サーシャ・アントーノヴナ・ニキーチナ。

904 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:40:08 ID:BUhQ+sen
 

905 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:40:10 ID:I9D9uR8p


906 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:40:51 ID:BEWCRNJ1


907 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:41:50 ID:io+B8wsp


908 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:41:51 ID:zeTy/Pc3
 

909 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:41:56 ID:BUhQ+sen
 

910 :一人の隠密として、一人の姉として:2008/07/14(月) 00:42:19 ID:g44VvYPK
そう私の妹。

私とサーシャは気がついたら孤児院に居て。
不自由ではなかったけどいつでも空腹で。
そんな時でもずっと一緒に居て。
そしてお父さんに拾われて。
厳しい訓練をして。
それでもずっと一緒で。
キキーモラ移植の時も私は彼女の事を思って。
日本に行くときも彼女の事を思って。
日本にいたときは彼女の手紙を楽しみにして。
時にはクリスマスの日にどっちが誕生日が揉めたりもしたけど。

それでも。

私はどんな時でも妹の事を想っていた。
それは今でもどこでも変わらない。
今殺し合いの舞台でも。

変わる事はなかった。

彼女の為なら殺し合いに乗る事は問わなかった。
だって私はあの子の

たった一人の姉だから。

私は彼女にもう一度会いたい。
任務を終えて平和に暮らしたい。
それが望みなのだから。
でも殺し合いに乗って優勝したからといって帰れるとは分からない。


911 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:42:36 ID:I9D9uR8p


912 :一人の隠密として、一人の姉として:2008/07/14(月) 00:43:27 ID:g44VvYPK
だから私は今はこうしている。

だけど。
もし。
もし帰れるのなら……

なら……



「……考えても仕方ありませんね……今は隠密として動きましょう」

私はそこで思考をうち止めた。
今は奏さんと約束した。
奏さんに忠誠誓った気など毛頭ない。
だけど今はこうして動く方がいいだろう。
まず

一人の隠密として。

私は与えられた事をこなすだけ。

さて、行きましょうか。
休憩を取りすぎました。
ドクターウェストをさっさと見つけましょう。
勘だけどそんなに遠くには居ないはず。


913 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:43:50 ID:io+B8wsp


914 :一人の隠密として、一人の姉として:2008/07/14(月) 00:44:41 ID:g44VvYPK
そう思い私は写真から目をはずし外に出る。
空は紅く染まっていていずれ夜になるだろう。

「行きましょう……私は私の役目を果たすだけ」

キキーモラを出す。

さあ行こう。

私は帰るんだから。

妹の下へ。

絶対に。

絶対に。


【E―3 東部/一日目/住宅街】



【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと−幻妖異聞録−】
【装備】:ゲイボルク(異臭付き)@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品】:支給品一式、不明支給品0〜2、スペツナズナイフの刃
      智天使薬(濃)@あやかしびと−幻妖異聞録−、レトルト食品×6、予備の水、首輪(岡崎朋也)
【状態】:健康。
【思考・行動】
基本方針:打倒主催。『隠密』として行動。
 1:ドクター・ウェストを探し出し、首輪を提供する。
 2:しばらくは単独行動を徹底。物資や情報の調達、各施設の調査などに努める。
 3:藤乃静留を探し出し、主催者(神崎黎人)の情報を絞り取る。

915 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:44:54 ID:I9D9uR8p


916 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:44:57 ID:io+B8wsp


917 :一人の隠密として、一人の姉として:2008/07/14(月) 00:45:16 ID:g44VvYPK
4:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。
 5:主催者への反抗のための仲間を集める。
 6:地図に記された各施設を廻り、仮説を検証する。
 7:ティトゥス、クリス、ドライ、このみを警戒。アイン、ツヴァイも念のため警戒。
 8:時機を見て、奏と合流する。ファルはやっぱり信用できない。
 9:もし帰れるのなら…………?
【備考】
 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。先端の金属錘は鉛製です。
 ※真人を襲った相手についてはまったく知りません。
 ※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。ドクターウェストと情報交換をしたことで確信を深めました。
 ※杏、ドクターウエストと情報交換をしました。
 ※奏と情報交換をしました。
【トーニャの仮説】
※地図に明記された各施設は、なにかしらの意味を持っている。
※禁止エリアには何か隠されているかもしれない。





918 :一人の隠密として、一人の姉として:2008/07/14(月) 00:46:48 ID:g44VvYPK
投下終了しました。
支援有難うございます。
誤字矛盾があったら指摘お願いします。

タイトルは「一人の隠密として、一人の姉として」です、


919 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:47:21 ID:BUhQ+sen
 

920 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:48:43 ID:BEWCRNJ1
投下乙です
からwwwwwなwwwべwwww
声優ネタを利用した、見事な手法でした
その一方でトーニャが生き残ろうとする理由を、深く掘り下げてもいる
動機の描写っていうリレー的に凄く重要な事を行って、且つ話単体としても面白い良繋ぎ、GJです

921 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:51:44 ID:I9D9uR8p
投下乙です
ネタで掴んで、深層を覗かせる……短いながらも見事な手腕ですね。GJでした

922 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:52:15 ID:BUhQ+sen
投下乙です

もし帰れるのなら…………? ってトーニャさんその思考はダメー!
お前は筋肉筋肉してた方が絶対幸せだから!


923 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 01:15:00 ID:4suJCgA3
投下乙です
うめぇwギャグ方面(空鍋)とシリアス方面(サーシャ)のネタの仕込み方が巧みだw
もし帰れるなら……優勝しても帰還が約束されるわけではないと知るトーニャだが、これは少女らしい一面を垣間見たなぁ
ああしかしファイアーボンバーが向かったのは北だ。なんかヒントでも残ってれば追っかけられるだろうが、どうかな?
ええい頑張れトーニャ!

それと、時間表記が「一日目」としかありませんが、これは夕方でいいのかな?

924 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:48:11 ID:jkyVTuJb
「それで、どういうつもりですか? 言峰神父」

あれだけ島を照らしていた太陽が遂に沈んだ。
そして昇りはじめた月が夜の訪れを告げようとしている。
その時ある場所で穏やかな顔をした少年がこれまた穏やかな声で神父を問い詰める。
その二人の人物はこの凄惨なゲームの主催者、神崎黎人と言峰綺札。
その神崎が言峰に問い詰めている事、それは……

「あの二人に何故不必要に干渉をしました? しかもあまつさえ賭けとは……」

棗恭介、トルティニタ・フィーネに対する干渉。
それだけでなくポーカーによる賭けまで行なった。
今回は何とか事なきを得たが何が起きたか分からない。
その事について神崎は咎めていたのだ。
だが言峰は悪びれも無くこういった。

「ふむ、神崎。何、単なる個人的な趣味だよ……別に大した事ではない」

ピクッと神崎の端正な顔が歪む。
確かに言峰のことを考えれば容易にありえることだ。
言峰が興味を持った参加者に何か仕掛けること、これは簡単に想像できるはずだ。
しかし、神崎は違う。
神崎のスタンスとしてはあくまでただ監督のみ。
参加者の行動を逐一追跡し何か不味いようであるなら対処を行なう。
決して己の趣味など行なう気など毛頭もなかった。
それ故に言峰とはウマが合うものではなかったのだ。

「失礼ですがこれは合同での監督です。独断で判断して行動する貴方は『監督役』としては不適合ですよ。参加者に甘い提示を出したり」

そしてこの殺し合いは合同での監督である。
神崎から見れば監督役として行き過ぎた行動した。
だから、神崎は苦言を呈する。

925 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:49:12 ID:hRXHpc3P
 

926 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:49:35 ID:5tw0urks


927 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:50:05 ID:5tw0urks


928 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:50:34 ID:jkyVTuJb
本来ならば均等且つ全てにおいて平等ではなければならない。
そういう意味においても神崎にとって『邪魔』になりつつあったのだ。
それ故に排除を考えた、元々ウマがあうものでもない。
ある意味絶好の機会でもある。

「言峰神父……貴方には監督役を降りてもらいます。これからは幽閉させてもらいます。正直目に余る行動です。円滑に進めなければなりません」

だからこう告げた。
それは言峰の監督役の剥奪、そして幽閉。
一連の言峰の行動を省みて神崎が判断した事だった。
殺害も一考したがまだ時期ではない。
まだ彼には利用価値がある。そう感じて。
言峰はその言葉に眉をひそめた。


「ふむ……それでこそ君の独断ではないのか? 神崎。元々私がこういう性分なのは知ってるはずだ」

言峰の言う事も最もである。
あくまでこれは神崎の判断。
が、その答えを返したのは神崎ではなかった。

「……まあ簡単に言っちゃうとお払い箱って事だよ、神父さん」

そう応えたのは白髪で赤い眼をした少年。
今まで気配も何もなかったというのに。
彼はどこからか現れそして言峰と対面した。
彼は飄々としてただしその眼は何処か冷たく。
道化のように笑ながらじっと言峰を睨んでる。

「……君は?」
「凪。炎凪だよ。神父さん。君の代わりにマスターに呼ばれただけだよ。新たな監督役として。悪いけど命令だからついて来て貰うよ?」
「……ほう。君から感じるもの……ふむ君は神崎の……」

929 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:50:44 ID:hRXHpc3P
 

930 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:50:51 ID:5tw0urks


931 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:51:13 ID:jkyVTuJb
「おっと、深入りはご無用だよ」

言峰は凪という少年の招待を何となくだが察知した。
神崎の事をマスターと呼んだ事や凪自身の体から感じるものから。
しかし凪は笑いながらそれを制する。
道化の笑みを崩さないまま。

「……君は神崎の言いなりのままでいいのかね?」

言峰が凪の制止に気に求めず言葉を続ける。
彼から感じるもの。
それは神崎を圧倒している。
それなのに神崎の下にいたのだ。
その疑問を投げかけるが

「神父さんの知っちゃことじゃないよ……さてついて来て貰うよ」

凪は言峰の言葉を無視し神崎にそう継げる。
言峰はふと目を閉じ考える。
果たしてこれでいいのかと。
棗恭介ら介入した事、そのものに後悔など微塵も無かった。
結果として自らの役目から追われる事となってしまったが。
しかしそれでも彼はこれでいいと判断した。
そして嗤い

「くくっ……ふむ、これも結果か。一旦受け入れよう……だが神崎、このままで終わるとは思わないほうがいいぞ?」

神崎を睨んだ。
絶体絶命のピンチでもあるに関わらず彼は笑っていた。
楽しそうに。
本当に楽しそうに。

932 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:51:28 ID:5tw0urks


933 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:51:53 ID:hRXHpc3P
 

934 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:52:14 ID:jkyVTuJb
そして疑問を投げかける。

「神崎、私を幽閉して、一人でどうするつもりだ?」
「考えてますよ。貴方に教えるつもりもありませんが」
「くっくっ……それもそうか。なら獄中で楽しみにしてようか、お前の働き様を」
「……ふん」

短い言葉の応答。
言峰には言峰の考え。
神崎には神崎の考え。
神崎にはそれをやり通す意志があった。
互いににらみ合う。
互いの意志をぶつけるように。
やがて凪がころあいを見て

「じゃあ連れて行くよ、マスター」
「……ああ、その後放送も頼んだよ、凪」
「……りょーかい」

凪は言峰を連れて部屋から出ていった。
言峰はただおとなしく連れて行かれたままだった。
その連れて行かれる言峰の胸中を知るものはいない。
しかしその眼には決して絶望など一欠片もなかった。
あるのは黒く燃え上がる炎。
底知れらないの男だった。
そんな二人を見据えて神崎は言峰の得体の知れなさを少し身震いするもやがて嗤い始める。

「……これでいい。これで……くっくっ」

ただ一人残った神崎の押し殺した笑い声だけが響く。
一先ず神崎のもくろみは成功した。
しかしこれで止まるわけではない。

935 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:52:47 ID:jkyVTuJb
彼の心に宿すもの。
それは誰も知る由もないが。
神崎は進む。
底知れぬ野望に向けて。

彼しか残らない部屋にその声だけが響いた。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






やあ、参加者の皆さん、気分はどうだい?
……いい訳ないか。
人が沢山死んでるもんね。
……僕?
僕は炎凪。
ただこのゲームを見守るだけさ。
そんな事はどうでもいいけどね。

さあ3回目の放送を初めよっか。
一回しか言わないから、しっかり吟味して聞いてよね。
悲しみに浸るもよし、喜びにむせるもよし、罪悪感に陥るのもよし。
適当に任せるよ。

死者は
一乃谷愁厳

936 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:53:08 ID:5tw0urks


937 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:53:37 ID:jkyVTuJb
加藤虎太郎
伊藤誠
鉄乙女
橘平蔵
葛木宗一郎
直枝理樹

以上七名。

続いて禁止エリアは

20時からA−1
22時からG−4
の二つ。


さて君たちはこのまま殺し合いを続けていればいい。

例えどんな時でもね。
僕はそれをただ見てるだけさ。

過酷な運命に縛られてる君たちだけど、どうか頑張って。
どう頑張るかはお任せするけどね。

じゃ、また今度、バイバイ。





938 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:54:14 ID:5tw0urks


939 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:54:35 ID:hRXHpc3P
 

940 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:54:37 ID:CVLOwss7



941 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:54:58 ID:jkyVTuJb
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






「……ふう」

凪は放送を終えると溜め息をついた。
果てして上手く出来たかと思ったが無駄かと思ってその思考を止めた。
そして彼は自嘲気味に呟く。

「……運命に縛られてるのは僕もか」

そしてモニターを見上げる。

そこにうつるのは耀く月。

そして禍々しく。

紅く
紅く

光る星があった。

その星は彼が縛られてる物に関係するもの。
厄災を与える星。
全てを滅ぼす星。
絶大の力を与える星。


942 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 18:55:09 ID:5tw0urks


943 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:56:21 ID:jkyVTuJb
そう。

それは

媛星だった。



【残り35名】

944 : ◆UcWYhusQhw :2008/07/14(月) 18:58:32 ID:jkyVTuJb
投下終了しました。
支援有難うございます。
誤字矛盾があったら指摘お願いします。

タイトルは「第三回放送ー巡り続ける運命の鎖ー」です



945 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 19:10:02 ID:5tw0urks
投下乙です
やはりというか何というべきか、言峰捕縛
このまま終わるとは思えないし、今後台風の目になりそうで実に楽しみ
その一方で、空から降って来る媛星は、ロワ全体に大きな影響を与えそうですね
放送後の舞HIME勢の反応が気になるw

946 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 19:38:28 ID:hRXHpc3P
投下乙です。
出る杭は打たれる――手を出しすぎた言峰はやはりと言うか監禁か。
でも全然安心できないのはなぜだw
凪や媛星の存在やらで放送後も楽しみだ。

947 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 23:18:55 ID:weGV64Em
投下乙。
やっぱり言峰は軟禁か。まあ、当然といえば当然である。
だが、必ず帰ってきそうで困るw しかも原作通りのように、そして原作通りに呆気なく神崎を倒すようにしてw
そして新たに主催者か……少し偏ってきたけど、本当ならこれが普通かな。

948 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 20:35:06 ID:Aia0JRt+
週刊ギャルゲロワ2nd第17号(7/17)
先週の主な出来事
 _人人人人人人人人人人人人人人人_
 >   ゆっくりしていってね!!!   <
   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄          

┃・・ ━┓・・   ┃┃
┣━  ┃ ━━ ┃┃
┃  ━┛オオ  ・・
_   、_ 、\
` ̄二->\_\\
__二)-"   -\
 ̄"-_   / ̄\ 丶
 ̄     | 媛星| |  
_ ̄     | ^o^ | |           ●←ロワ会場
`_    \_/' //
 ̄―、_、   、/i//
 ` // //  /

・のんびりまったりムード、忙しい時期ですし落ち着いていきましょう〜。

・第三回放送突破。 言峰…どう考えても後で何か仕出かすよw
・カジノの決戦、何と言う心理戦。 しかしトルタは双子トリックをやっていたのか。
・空鍋www これはデレ期に突入したトーニャが演説をするフラグですね。

・現在投票期間中……なのですがタイミングの所為か票が入りませんねぇ……場合によっては期間の見直しという手もあるかな?

先週(7/08〜7/17)までの投下数:2作
死者:0名
現時点での人外になった者:フカヒレ(深きもの)、羽藤桂(鬼)、柚原このみ(少し綺麗な悪鬼)、西園寺世界(アンリマユ・ザ・ワールド)
現時点(7/17)での予約:4件(◆MY氏、◆gu氏、◆UcW氏、◆I9I氏)

949 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 20:41:22 ID:Aia0JRt+
追伸:日頃より週刊ギャルゲロワ2ndをご愛顧いただき誠に感謝いたします。(え?誰も待ってない?)
つきましては、第三回放送を記念いたしまして、粗品を進呈いたします。
書き手の方でないと余り意味がない上に、イマイチ役に立たないかもしれませんが、ご容赦の程を。

各エリアごとのフラグまとめ。(第三回放送まで)

A-1 禁止エリア(20:00)
A-3 病院近くの空き家にて食事(ご飯に、お味噌汁)

B-1 教会 謎の声と会話できる懺悔室、教会堂の奥に小さな階段、地下に十字架に貼り付けにされた男の遺体。
B-2 禁止エリア、中心部に回収出来なかったゲーム用メダルが100枚落ちている。エクスカリバーと呪恨弾による破壊痕
   東部の路上に伊藤誠の遺体(食い散らかされている)、北西部に葛木宗一郎の遺体(左手損失、首輪爆破)
B-5 南東のファミレスにて食事(もやしいため)
【博物館について】
博物館には、少なくとも道具展示スペース、生物展示スペース、経観塚郷土資料館が存在。
参加者は、道具展示スペースに置いてある道具のうち、好きなものを一つだけ入手出来ます。
ルールブレイカーと、弾丸全種セット(100発入り)は説明書きだけ残されています。
B-7 空港 ※滑走路に如月千早のペイントが施されたF-15E戦闘機が放置されています
   駅 改札に桂達の書いたメモ。 真人のプロテインがホームにばら撒かれている。

C-2 娼館跡地(火災により消失) 小牧愛佳の遺体(首無し)
C-3 森 古河秋生の遺体、古河渚の遺体(食い荒らされている)、贄の血の小瓶(空)
C-4 採石場南西部 藤林杏の遺体(首輪無し)、棗鈴の遺体(食い荒らされている)、烏の死骸、鈴と言葉の墓(暴かれている) 
※採石場には電動工具やダイナマイトが置かれている他、ショベルカー、トラックのような重機が存在しています。
 また、近辺には鴉が多く生息しています。
C-5 寺 食事(サラダ餡かけチャーハン、ラザニア)
【寺の地下】
寺の裏庭に、地下へと通じる大穴が開いています。
地下の空洞には大仏が安置されており、その他の詳細は一切不明。
梯子の下ろされた場所から約2mの場所に異臭を放つ穴があります。詳細は不明。
放送が届くかは、今後の書き手さんにお任せいたします。

950 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 20:42:15 ID:Aia0JRt+
D-1 刑務所 第四回放送時に、ツヴァイと烏月&このみが会う約束
※業務日誌の最初のページには「マーボーの作り方」、最後のページには「怪しげな画」が書かれています。
 ただ最後のページは酷い殴り書きなので、辛うじて「ヨグ・ソトース」「聖杯」「媛星」ぐらいが読める程度です。
D-3 遺跡 ※遺跡内部には様々な仕掛けが施されている可能性があります。
   キャンプ場 間桐桜の遺体(捕食)※シアン化カリウム入りカプセル×3がポケットに入っています。
   北部森林地帯 如月千早の遺体(服装以外での判別は難しい状態)
D-5 禁止エリア
D-6 温泉宿 若杉葛の遺体(埋葬)、食事(日本料理)
   廃校 食事(ジャガイモ)
   東の森にて大量の破壊痕(壊れた幻想)、嘔吐痕
D-8 民家(マップ北西) 食事(カレー)

E-2 禁止エリア
E-3 東部 岡崎朋也の遺体(首輪無し)、杏の辞書とだんご9本(家族だんご)が近くに放置。西洋風の街はピオーヴァに酷似(クリス)
   大聖堂 半壊、蒼い鳥の楽譜が放置、パイプオルガン(使用可)
【大聖堂の抜け穴】
教壇の裏の床にひっそりと設置された扉。扉をあけると参加者をランダムでどこかの施設に送ります。今の所は寺の地下のみ
E-4 森林 宮沢謙吾の遺体、破壊痕(ダイナマイト)
E-4 街外れの楽器屋 ギターをした痕跡が散乱
E-6 廃屋 リセルシア・チェザリーニの遺体(首輪無し)、破損したゴルフクラブ
   右下の草原 加藤虎太郎と尾花の遺体(埋葬)
E-8 川の下流の砂浜 対馬レオの遺体(ボロボロ)

F-2 美術館 奇妙な展示物、倉庫の床は崩れ、滑って這い上がれない深い穴→地下洞窟に通ず
F-3 左下 草原 黒い車が放置(ふるぼけている、鍵は差したまま)
F-4 森 向坂雄二の遺体(判別不能)
   森(北東) 蒼井渚砂の遺体(首輪無し)
F-6 禁止エリア
F-7 線路沿い 折れたエストックが転がっています。
   遊園地(無人、アトラクションは問題なく動いています)鉄乙女、橘平蔵の遺体(首輪無し)、直枝理樹の遺体、破壊痕(RPG-7V1、カリバーン)
F-8 海岸 伊達スバルの遺体(血は残っていない)


951 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 20:43:17 ID:Aia0JRt+
G-4 林の中 ボタンの遺体
   東部 清浦刹那に遺体(埋葬)ティトゥスの遺体(埋葬、首輪無し)
   民家 千華留とりのがF-2の駅に向かうというメモ。 食事(ミネストローネとリゾット)
   診療所 風呂場に曜子の着ていた制服(血塗れ/焼け焦げ/切り刻まれている)と焼け縮れた髪の毛が捨てられています。
G-5 歓楽街 半径十メートルを上回る大きさのクレーター(壊れた幻想)
G-6 歓楽街 浅間サクヤの遺体、羽藤桂の腕(埋葬)
   歓楽街の居酒屋 酒が少々持ち去られている。 周囲にて衣服の調達は不可。
   カジノ コントロールルームにて加持の内の監視、隔壁や消火ガスの操作が可能。
※カジノ内では、
 支給品1つ(複数個支給されたものは、250に現在の個数/支給時の個数をかけた枚数):250枚
 首輪1つ:500枚
 のレートでコインの交換ができます。
※スロット以外のカジノのゲームは、ディーラーロボ“メカコトミ”を起動させることでプレイ可能です。“メカコトミ”の形体その他性能は不明です。
※現在判明している景品は、防弾チョッキ(1000枚)、USBメモリ(10000枚)です。それ以外は詳細不明。
 景品は自動販売機に酷似した機械によって入手可能です。
※スターブライト@Strawberry Panic! はカジノの裏口に係留されています。
G-7 駅構内 ウィンフィールドの遺体(腕部損失)

H-1 発電所 食事(マーボー)
【発電所より伸びる地下通路】
 発電所より島内の地下を走る送電線のメンテナンス用通路で、北西部と南部へとそれぞれ伸びている。
 1.【H-1/発電所】――【F-2/変電所(駅)】――【C-2/変電所】
 2.【H-1/発電所】――【G-4/変電所(駅)】
 ※案内板にはこの2つの経路しか書かれていないが、もしかしたら…………?
H-4 別荘の一階客間 桂の腕が切断、血が零れている。
H-6 ボート乗り場 別荘食事オムライス ボート甲板に血(カードキー無し)
H-8/リゾートビーチ・屋外ステージ? “方舟”上 真が教会より転移
※H-8のリゾートビーチには、屋外ステージの様な建造物“方舟”が設置されています。詳細は不明です。


952 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 20:45:21 ID:Aia0JRt+
※真アサシン、アイン、佐倉霧の遺体は鉄乙女のデイパックの中。
※C-4、C-5の森に木彫りのヒトデ(正確な位置、個数は不明)
※サバイバルナイフがD-4からD-6までの川のどこかに沈んでいます。
※リゾートエリアに複数の破壊痕(カリバーン)
※F-4西部からG-4北東部のどこかに血まみれの言葉の服が捨てられています。
※地下洞窟(美術館より0〜3エリアはなれた所の地下)祭壇にて踊ると深きもの化
※とある古書屋(セラエノ?)詳細不明。エレベータで主催者本拠地、食料倉庫、風架学園、ツインタワー、教会、ビーチリゾート、発電所、地下通路に移動可能。逆は不明。
※くずかごノートには様々な情報が書かれています。現在判明している文は、
 『みんなの知ってる博物館。そこには昔の道具さん達がいっぱい住んでいて、夜に人がいなくなると使って欲しいなあと呟いているのです』
 『今にも政略結婚が行われようとしたその時、秘密の抜け穴を通って王子様は大聖堂からお姫様を連れ出すことに成功したのでした』
 『山里のお寺に住む妖怪さんは物知りだけど一人ぼっち。友達を欲しがっていつもいつも泣いています』
 『古い、古い昔の遺跡。そこにはドロボウさんなら誰でも欲しがる神秘のお宝が眠っていたのです』
 です。

主に状態票にある内容を纏めたものです。
見落としがあるかもしれませんが、どうかご容赦下さい。

953 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 20:52:47 ID:Aia0JRt+
と、失礼、>>950の19行目は、ギターを改造した痕跡が散乱、です。

954 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/17(木) 21:15:56 ID:39MbcFN2
週刊ギャルゲロワ&フラグまとめ乙です!
それにしてもヤケに可愛らしい媛星w
こんな感じだとあまり脅威だとは思えないよw

フラグまとめは本当に大変だったでしょう。
もう一度心からお疲れ様でした。
それにしてもやたら食事多いなw

こちらで気付いた点。
>>952※サバイバルナイフがD-4からD-6までの川のどこかに沈んでいます。
深優が回収して今は太一が持っています。



955 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/18(金) 23:04:15 ID:U/Bd+m1w
週刊ギャルゲロワ並びにフラグまとめ非常に乙です
この媛星は…全く脅威じゃないw
むしろフラグまとめの方が驚異的だw
マジで感服いたしました!GJ!

956 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 13:57:18 ID:Kj44AZon
言峰が素直に神埼の要求に応じたな。
まあらしいといえばらしいけど。

凪が出てきたときに言峰もギルガメッシュあたりを出してくるんじゃあと思ったのは俺だけかw

957 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 22:54:26 ID:l7S29Guu
投下1番手は百合4人+おまけか

958 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:28:36 ID:PFplfhri
新スレです
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gal/1216477618/l50

959 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:30:41 ID:fuDy4LcP
玖我なつき、アル・アジフ、羽藤桂、クリス・ヴェルティン、菊地真、投下致します(・3・)
お暇な方がいらっしゃいましたら、支援宜しくお願いします

>>958
スレ立て乙です
凄く助かります

960 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:31:27 ID:fuDy4LcP
鼻腔を刺激する潮の香り。
そう遠くない場所から届く波の音。
ビーチリゾートのログハウス前にて、二人の少年少女が話し込んでいる。

「そうか。お前は静留から私について聞いたんだな?」
「うん。シズルは君の事を必死に探していたよ」

玖我なつきはクリス・ヴェルティンから、何故自分について知っているのかの説明を受けていた。
説明によればクリスは、藤乃静留からなつきについて聞かされたとの事。
念の為、静留の口調や外見的特徴についても尋ねてみたが、クリスはあっさりと答えてみせた。
取り敢えず、嘘は吐いていないと判断して良いだろう。

クリスが殺し合いに乗っているかどうか、なつきはまだ確信を得た訳では無い。
しかし多少のリスクに目を瞑ってでも、静留に関する情報は入手しておきたい所。
故になつきは猜疑心を一旦抑え込んで、クリスとの会話を続けようとする。

「それで、静留は今どうしてるんだ?」
「……それについては、少し長くなりそうなんだ。
 外で長話をするのは危ないと思うし、建物の中で話さない?」

早速一番の疑問を問い掛けると、クリスは言い淀むような表情を見せた。
なつきはその表情の意味が気になったが、確かに外で長々と話すのは危険である。
此処は殺戮の孤島。
話し込んでいる隙に狙撃されても、決して可笑しくはないのだ。
なつきはクリスに促されるまま、建物の中へと踏み込んでゆく。
――ある意味外よりも、建物の中の方が遥かに危険地帯である事すら知らぬまま。


クリスは忘れていた、建物の中で何が行われているかを。
なつきは気付かなかった、建物の中から聞こえてくる微妙に湿った声に。

961 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:31:26 ID:Xys5Pygs


962 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:32:58 ID:Xys5Pygs


963 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:33:28 ID:fuDy4LcP


「…………は?」

ピタリ、と。
扉を開けた瞬間、なつきは石像の如く動きを止めた。

「あ、あぁん……アルちゃん、真ちゃん、駄目だよ……」
「何を云うか、桂。首筋に付いた血も残さず舐めとらねば、勿体無いではないか。
 それに汝が悪いのだぞ? かように魅力的な匂いを漂わせておるから、いけないのだ」
「ふふ、桂の肌ってすべすべだねー」



なつきが目撃した光景を一言で表すと、桃色空間。
丸太造りのログハウスの一室で、三つの白い物体が蠢いている。

床に寝そべりながら喘ぎ声を上げている、ツインテールの美少女。
そんな彼女の首元に、小柄な女の子が唇を押し当てている。
その横では、少年にも少女にも見える人物が、ツインテールの少女の腕に頬擦りをしていた。

「大体汝とて、本気で嫌がっているようには到底見えぬがな。声が上ずっているぞ?」
「そ、それはアルちゃんが……ざらざらの舌でわたしの首を舐めるから――あんっ……!」

ペロリ、ペロリという音。
艶めかしい舌が、白い柔肌を優しく撫でる。
その度に紡ぎ上げられる、甘く切ない声。
ツインテールの少女が顔を紅潮させる中、小悪魔のような女の子は心底愉しげに戯れを続ける。

964 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:34:00 ID:fuDy4LcP

「ふむ、汝はこの辺りが弱いのか。これは良い発見をしたな」
「ひゃうっ……! うぅ、ずるいよぉ……」

なつきは動けない。
凍り付いた意識の中、何処か別の世界の出来事を見ているかのような錯覚。
パヤパヤ。
ホイホイ。
聞き覚えの無いそんな言葉だけが、何故か頭の中に浮かび上がっていた。

だが硬直した脳も、時間の経過と共に機能を取り戻してゆく。
なつきはハッと我に返って、現実を正しく認識した。

「な、な、ななななな……」

此処は恋愛禁止の風華学園では無いが、最早そのような事など些事に過ぎぬ。
一気に赤く染まる、なつきの頬。
なつきは天井に向けて発砲しながら、全力全開の大声で叫んだ。

「何をやっているんだ、貴様らは――――っ!!!」



    ◇     ◇     ◇     ◇

965 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:34:59 ID:qq4AQbaN
 

966 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:35:28 ID:Xys5Pygs


967 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:35:53 ID:fuDy4LcP



で。
一通り怒鳴り散らした後。
次になつきを待っていたのは、アルによる叱責だった。

「全く、いきなり発砲するとは何を考えておるのだ? 軽率にも程があるわ!
 幸い建物の中だったから、銃声はそこまで遠くには届いていないと思うが……」
「う…………。す、すまなかった……」

銃を撃ってしまった以上、その音を聞き付けた襲撃者が現れるかも知れない。
可能ならば直ぐに移動すべきだったが、今は放送を目前に控えている状況。
動き始めるのは、少なくとも放送を聞き終えてからでないと難しいだろう。

「まあまあ、それくらいにしておこうよ。ボク達もちょっと調子に乗り過ぎちゃったしさ」
「真ちゃんの云う通りだよ。大体アルちゃんがわたしの血を吸おうとしたのが、そもそもの始まりじゃない」
「むぅ……。汝、意外と痛い所を突いてきおるな」

糾弾の矛先がアルへと向かう。
アルもやり過ぎたという自覚はあるのか、明確な反論は出来なかった。

「でもさ、アル。桂の血って、そんなに美味しいの?」
「うむ。アレは正に至高の馳走よ。汝も身を人外に堕とす事があれば、一度飲んでみると良い」
「ちょっとアルちゃん、人を食べ物か何かみたいに云わないでよーっ!」

凄惨な殺人遊戯の最中にも関わらず、何処か間の抜けた会話が続く。
図らずして、弛緩した雰囲気が場を支配する。
そんな雰囲気を切り裂いたのは、来るべくして来た放送の時だった。


『――やあ、参加者の皆さん、気分はどうだい?』

968 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:36:38 ID:Xys5Pygs


969 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:37:28 ID:fuDy4LcP
    ◇     ◇     ◇     ◇



(……ユイコ。生きていたんだね)

放送を聞き終えたクリスは、ようやくその事実を知るに至っていた。
来ヶ谷唯湖が生きていた。
落ち着いて考えてみれば、それは何ら不思議の無い事。
悲鳴が聞こえたからと云って、唯湖が殺されてしまったとは限らない。
唯湖は、卓越した身体能力と冷静な判断能力を併せ持っている。
そんな彼女ならば、椰子なごみの襲撃を凌ぎ切る可能性も十分にあったのだ。

嬉しくないと云えば嘘になる。
何時の間にかクリスは、自身の予想以上に唯湖に惹かれていた。
逢いたい、こんな自分を支えてくれた彼女に。
触れたい、彼女の艶やかな黒髪に。
また一緒に、同じ道を歩きたい。

クリスのその希望は、決して実現不可能なものでは無い。
唯湖が生きていると分かった以上、再び逢える可能性はある。
否、何としてでも絶対に再会して、今度こそ守り切ってみせる。


放送によって報された事実は、クリスに新たな希望と決意を与えていた。
しかし、それでもクリスは素直に喜ぶ気にはなれない。
決して忘れてはいけない――この島に於ける放送は、絶望すらも運んでくるモノだと云う事を。

970 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:39:10 ID:fuDy4LcP


(マコト……)

クリスが横に視線を移すと、力無く地面に膝を付いている真の姿が目に入った。
無理もない、と思う。
彼女の同行者であった伊藤誠の名前が、つい先程の放送で呼ばれてしまったのだ。
それに葛木宗一郎という人物もまた、真の仲間だった筈。
その両方を同時に失ってしまったのだから、真の精神的ダメージは計り知れないものがあるだろう。

「また沢山の人が……死んじゃったんだね。恭介くんが探してた理樹くんって人まで……死んじゃった」
「……そう、だね」

桂が洩らした呟きに、クリスは只頷く事しか出来なかった。
第一回放送から合わせて約三十人。
もう、余りにも多くの人が死んでしまった。
温泉で出会った橘平蔵も、先の放送で呼ばれていた。
そんな現実がある以上、唯湖が無事だったとは云え喜んでいられる筈が無い。
それはクリス以外の者達も同じ。
皆一様に押し黙って、重い静寂が部屋の中を支配していた。
しかしそこで、敢えて話を切り出す者が一人。

「皆……こうしていても仕方が無い。情報交換と作戦会議を行うぞ」

厳然たる声で告げる少女の名は、アル・アジフ。
その提案自体は決して間違ったものではないが、まだ放送から幾ばくの時間も経ってはいない。
皆の士気は回復しておらず、特に真は放送以来一言も発していない。

「アルちゃん、いくら何でも早過ぎるよ。もうちょっと時間を置いてからの方が……」
「時間を置いたり、ただ嘆き悲しむ事で死んだ者が蘇るのならば、妾とてそうするがな。
 死んでいった者達に妾達がしてやれるのは、この忌まわしい遊戯を破壊する事だけだ。
 それに忘れるでないぞ? 妾達がこうしている間にも、この島の何処かで、誰かが命の危機に瀕しているかも知れないのだ」

971 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:39:11 ID:Xys5Pygs


972 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:40:12 ID:qq4AQbaN
  

973 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:40:46 ID:fuDy4LcP

アルの主張は正しい。
死んでしまった者達の事を本当に想い遣るのならば、今は一刻も早く行動すべきなのだ。
少しでも早くこの殺人遊戯を止め、遺された人々の命を救う事こそが、死者達にとって最高の弔いになるだろう。
アルの主張の正当性に、桂は言葉を返せない。
代わりに口を開いたのは、意外な人物だった。

「……そうだ。落ち込んでいる暇なんて、無いんだ。
 守らないと。誠さんも、葛木先生も、死んじゃったのなら……。ボクが、やよいを守らないと」

今まで黙り込んでいた真が、唐突にそう呟いていた。
その声には覇気が感じられず、その瞳には生気が見受けられない。
真は殆ど幽鬼のような動きで立ち上がって、身体を扉の方へと向けた。

「ごめん、皆とは此処でお別れだよ。ボクは……やよいを守りに行かないと、いけないから」

それだけ言い残して、真はログハウスを後にしようとする。
しかし、そこで後ろから手を握り締められた。
真が背後へと振り返ると、そこには必死の表情を浮かべる桂の姿。

「……離してよ」
「駄目、だよ」

真に促されても、桂は手を離そうとはしない。
寧ろ、握り締める力を益々強めていた。

「早く、離してよ。じゃないと……やよいを探しに行けない」
「駄目! 今の真ちゃんを放っておく訳にはいかないよ!」

桂は手を離さない。
今の真がまともな精神状態でない事くらい、桂には一目で分かっていた。
そんな真を一人で出歩かせるなど、許容出来る筈が無い。

974 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:41:22 ID:Xys5Pygs


975 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:41:32 ID:qq4AQbaN
   

976 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:41:59 ID:W9VWqYMz


977 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:42:19 ID:fuDy4LcP
至近距離で絡み合う、視線と視線。
そうして暫くの間見つめ合っていたが、不意に真が視線を床へと落とした。

「桂、お願いだから……行かせてよ。ボクは誠さん達の代わりに、やよいを守らないといけないんだ。
 誠さん達が、死んだのは……ボクの所為なんだから」
「真ちゃんの、せい?」

桂が尋ねると、真はコクリと縦に頷いた。

「ボクはこの島で、いきなり間違いを犯してしまって。
 助けを求めている女の子を、最低な形で、見捨ててしまって。
 そんな時に……誠さんと出会ったんだ」

何の前触れも無く、凄惨な殺人遊戯の中に放り込まれて。
恐怖に屈して、小牧愛佳を見捨ててしまった後。
真が出会ったのは、伊藤誠という少年だった。

「誠さんは……流されやすくて、いい加減な部分もあって。
 それでも……最高のパートナーだったよ」

誠が立派な人物だったかと云うと、疑問符が付くかも知れない。
時には欲望に流されたり、辛辣な言葉を口にする事もあった。

だがそれでも、誠は善人だった。
真が愛佳にしてしまった最低の行為を、聞かされても。
鮫氷新一に真が糾弾されていた時も。
誠は決して、真を見捨てたりはしなかったのだ。
更にその後、真は二人の仲間との遭遇を果たした。

978 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:43:03 ID:Xys5Pygs


979 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:44:08 ID:fuDy4LcP
「その後に出会った二人も、良い仲間だった。
 やよいは元気で優しい子だし、葛木先生は頼れる大人って感じで。
 皆、最高の仲間だよ」

葛木宗一郎と高槻やよいの加入によって、真達の態勢は盤石となった筈だった。
教会では結束に罅が入りもしたが、悪人など一人も居なかったのだから、きっと元通りになれた筈。
いずれ、時間が解決してくれる筈だった。
そう、真が愚かな選択肢さえ選ばなければ。

「なのに――ボクは自分から皆の下を離れてしまった」

教会の懺悔室で。
真は仲間達の意見すら聞かずに、得体の知れぬ何者かの甘言を受け入れてしまった。
その結果が、伊藤誠と葛木宗一郎の死である。

真はあくまでも淡々とした口調で、己が辿って来た道程を語り続ける。
しかし、それも限界。
積もりに積った激情は、確実に彼女の中で膨れ上がっている。

「ボクが居れば、何かが変わっていたかも知れなかった。ボクにも何か、出来る事はあった筈なんだ。
 だから……全てはボクの責任」

ポロリ、と地面に落ちる滴。
これまで静かに語るだけだった真が、唐突に目から涙を零していた。

「距離を置くだなんて、間違いだったんだ! ボクは仲間と一緒に行動しなきゃいけなかったんだ!
 そうすれば誠さんや葛木先生だって、死なずに済んだかも知れないのに……!」

真は声を荒ぶらせて、感情のままに叫びを上げる。
あの時、立ち去る誠を追っておけばと。
見知らぬ何者かの言葉などに、耳を貸さなければと。
そんな想いだけが、止め処も無く溢れ出して来る。

980 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:44:23 ID:W9VWqYMz


981 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:44:39 ID:Xys5Pygs


982 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:45:27 ID:W9VWqYMz


983 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:45:38 ID:fuDy4LcP
皆が黙り込む中、部屋の中に真の嗚咽だけが響き渡る。
そのまま経過する事、十数分。
やがて仮初めの落ち着きを取り戻した真は、血を吐くような決意と共に告げる。

「誠さんも葛木先生も、ボクの所為で死んでしまった。
 きっと今頃、やよいは独りで怯えていると思うんだ。
 だから――ボクは行くよ。せめて、やよいだけでも、守る為に」
「真ちゃん……」

今の真に掛けられる言葉を、桂は持ち合わせていなかった。
貴女の所為じゃない、という言葉は口に出来ない。
それは裏を返せば、『お前が居た所で何も出来なかった』と云う意味になる。
そんな酷い言葉を口に出来る訳が無い。

もう、桂でも真を止められない。
真は別れの挨拶すらしないままに立ち去ろうとして――


「待て」


そんな彼女を尚引き止めたのは、最強と呼ばれし魔導書、アル・アジフだった。


「汝がやよいと云う者を守りたいのは良く分かったが、何も一人で行く必要は無いだろう?
 妾達も連れていけ」
「でも……アル達は、此処で情報交換や作戦会議をするんじゃないの?
 ボクには……そんな時間は無いんだ」


984 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:46:37 ID:W9VWqYMz


985 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:47:17 ID:fuDy4LcP
真としては、一刻も早くやよいを探しに行きたい所。
悠長に情報交換や作戦会議をしている暇など無い。
だからこそ真は単独行動を取ろうとしていたのだが、そんな彼女の意見をアルは一蹴する。

「ふん、少しは頭を使え。そんなモノ、移動しながらでも出来るわ。そうであろう、桂?」
「え……う、うん! そうだよ! 難しい話なんてアルちゃんに丸投げして、一緒に行こうよ!」
「いや、妾に任せきりは困るがな……。兎に角、歩きながら情報交換すれば、高槻やよいの捜索に支障は出ん。
 どうだ真。これならば、汝とて文句はあるまい」
「…………」

真は答えない。
積極的に肯定する気も否定する気も、無いようであった。
アルは直ぐに視線を移して、クリスとなつきにも問い掛ける。

「クリス。それに確か、汝はなつきという名だったか。汝達はどうだ? 妾の案に乗るか?」
「僕はそれで構わないよ」
「……私も異存は無い。お前達と一緒に行動すると決めた訳では無いが、静留について聞かせて貰わないとな」

クリスには、そもそもアルの提案を拒絶する理由が無い。
なつきはアル達を完全に信用した訳では無いが、静留の情報を聞くまで別行動は取れない。
残る問題は、棗恭介達と結んだ『第四回放送までにカジノで合流する』と云う約束だけだったのだが。

「あ、でもアルちゃん。恭介くん達との約束は……」
「何、いざとなれば電話がある。約束の時刻までに待ち合わせ場所に戻れなかったなら、電話をすれば良いだけだ」

それも、あっさりと解決した。
こうしてアル達は、全員で話し合いながら移動する事となった。



    ◇     ◇     ◇     ◇

986 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:48:46 ID:l7S29Guu
 

987 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:48:56 ID:rlQcab2b


988 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:48:57 ID:Xys5Pygs


989 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:49:01 ID:W9VWqYMz


990 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:49:50 ID:fuDy4LcP
ホテル、プール、土産屋、飲食店。
所狭しと建物が立ち並ぶリゾートエリアの中を、五人の少年少女が歩いてゆく。
桃色の長髪を潮風に靡かせながら、アルが険しい表情で呟いた。

「……ふむ。源千華留は、殺し合いに乗っているかも知れぬという訳か」
「ああ。奴に同行していた直枝理樹も、先程の放送で名前を呼ばれている。
 断定は出来ないが、限り無く黒に近い灰色と云った所だろう。
 それに、深優・グリーアについても一応注意しておいた方が良い」
「でもアルちゃん、なつきちゃん。
 恭介くんやトルタちゃんは、千華留さんは殺し合いに乗っていないって云ってたよ?」
「甘いぞ、羽藤。源千華留は『本性を隠して集団の中に潜む危険人物』だ。
 その恭介やトルタとやらが騙されていた、と考えるのが自然だろう」

なつきが美優から聞いた疑惑によれば――源千華留は殺人鬼である可能性が高い。
その疑惑に明確な証拠は無いが、安易に切り捨てる事も出来ない。
千華留の同行者であった山辺美希も、殺人鬼の存在を示唆していた。
更に、同じく同行者であった直枝理樹は、先の放送で名前を呼ばれている。
これ程までに条件が揃っているのだから、警戒して然るべきだろう。


「それより、いい加減静留について教えろ。さっきから私が話してばかりじゃないか」

なつきが不満げな目で、アルを思い切り睨み付ける。
彼女が苛立つのも当然だ。
先程から、なつきが一方的に情報を流すといった形が続けている。
早く静留について知りたいなつきとしては、今の状況は不本意なものだろう。

「汝はどうやら、藤乃静留の情報だけが目当てのようだからな。藤乃静留の情報を先に教えたら、直ぐに何処かへ行ってしまうかも知れん。
 故に、藤乃静留について教えるのは一番後だ。今暫くは、妾達の情報交換に付き合って貰うぞ」
「く、貴様……」
「そう怒るでない。妾達とて情報が欲しいだけなのだ。藤乃静留については、最後に必ず教えると約束しよう」
「……分かった、暫くはお前達の情報交換に付き合おう。但し約束を破ろうとしたりしたら、容赦無く撃たせて貰うぞ」

991 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:51:42 ID:fuDy4LcP
千年以上の時を生きて来たアルの方が、こと駆け引きに関しては一枚上手。
なつきはアルに従うしか無くなり、情報交換は滞る事無く続いてゆく。
結果として、静留に関する情報以外は大方出揃った。
しかし予想以上に情報量が多かった為、全てを記憶し切るのは至難の業。
故に一同は、それぞれが持っている紙に情報を書き写した。
その内容は、以下の通りになる。



=========================================


殺し合いに乗った人物(生存者のみ):腕に赤い外套を巻いた茶髪の男、椰子なごみ、支倉曜子、ドライ、ツヴァイ、鮫氷新一
 上下が白の学生服の剣士(死亡済みの一乃谷愁厳である可能性が高い)、黒い長髪に切れ長の目をした女剣士、


要警戒人物(生存者のみ):源千華留(限り無く黒に近い灰色)、黒須太一、深優グーリア、柚原このみ、巨漢の男


安全だと思われる人物(生存者のみ):高槻やよい、ファルシータ・フォーセット、井ノ原真人、神宮司奏、千羽烏月、
 アントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ、九鬼耀鋼、来ヶ谷唯湖、トルティニタ・フィーネ、棗恭介、大十字九郎、
 如月双七、杉浦碧、蘭堂りの、ユメイ、菊地真、玖我なつき、クリス・ヴェルティン、羽藤桂、アル・アジフ、ドクター・ウェスト

992 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:51:49 ID:W9VWqYMz


993 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:52:24 ID:fuDy4LcP

・劇場に、IDとパスワードが必要なパソコンがある。
・H−6のボート乗り場に、クルーザーが止めてある。
・『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在するかも知れない。
・教会の懺悔室には、得体の知れぬ何者かが潜んでいる。恐らくは、企画主催側の人間。
・教会の懺悔室の主によって、真は島の北西から南東にまでワープさせられた。
・真は『空白の二時間』の間に、懺悔室の主に何かをされた可能性がある。
・並行世界が存在する可能性は高い。死者蘇生が存在する可能性も一応ある。
・空港に軍用の戦闘機が放置してある。
・首輪には盗聴機能や監視カメラが付いている。
・主催者による監視は、『上空』『重要施設』『首輪』の3つから、カメラと盗聴器によって行なわれている。これは、棗恭介による推測である。
・棗恭介の所有しているデジタルカメラには、『首輪の設計図―A』というデータが入っている。このデータの信憑性はかなり高い。
 またAと銘打ってある以上、BやC、D。少なくともAを含めて2枚以上が存在する事はほぼ確実。
・カジノでコインを貯めれば、様々な景品を入手出来る。
・ドクター・ウェストは大馬鹿だが本物の天才。独力で首輪を解除出来る可能性が高い。
・アル・アジフは魔術に関して深い知識を持っている。


===========================================


994 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:53:53 ID:fuDy4LcP




纏めた情報を改めて見直した桂は、直ぐに一つの疑問を抱いた。

「あれ……? ちょっと待ってよ。
 クリスくんが大聖堂で見た、黒い長髪に切れ長の目の女剣士って、もしかして烏月さん?」

それは、以前にクリスと情報交換した際には見落としていた事。
クリスが語る女剣士の外見的特徴は、千羽烏月に余りにも似過ぎている。
そうして幾つか質問してみた結果、大聖堂でクリス達を襲った女剣士はほぼ確実に烏月だと判明した。

「そんな……烏月さんが人を襲っていたなんて……」

嘗て自分やサクヤに力を貸してくれた恩人が、今は殺し合いに乗ってしまっている。
その事実は、少なからず桂にショックを与えていた。

「しかし……妙だな。妾が恭介やトルタから聞いた話によれば、烏月はこの遊戯に反抗するスタンスだった筈。
 一体どういう事だ?」
「分かんない……分かんないよ。けど、烏月さんが人を襲っているのなら止めないと!」
「……うむ、そうだな」

アルは短く答えてから、頭の中で静かに思案を巡らせた。
烏月に関して、考え得るケースは三つ。

ゲームの開始当初は殺し合いに乗っていたが、恭介達と出会った時には既に改心していたというケース。
恭介達を騙していたというケース。
そして――恭介やトルタが意図的に誤情報を流していたというケース。

995 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:54:01 ID:W9VWqYMz


996 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:54:01 ID:l7S29Guu
 

997 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/19(土) 23:54:48 ID:Xys5Pygs


998 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:55:09 ID:fuDy4LcP

アルはその推論を、敢えて皆に伝えようとは思わなかった。
所詮はどれも憶測の域を出ていない。
それに確かクリスはトルタと仲が良かった筈。
わざわざ不確かな疑惑を伝えて、無闇に気分を害する事は無いだろう。
アルがそんな風に考え込んでいると、なつきが苛立った声で話し掛けてきた。

「ほら、もう良いだろう? 私はちゃんと、お前達の情報交換に付き合ってやったぞ。
 さあ、約束通り静留について話すんだ」
「……良いだろう。クリス、汝が知る限りの事を話してやってくれ」
「うん……分かったよ」

促されて、クリスは話し始めた。
静留が必死になつきを探していた事を。
事故で藤林杏を殺してしまった事を。
そしてなつきを生き延びらせる為に、殺し合いに乗ってしまった事を――――




「……くそっ。静留、どうしてそんな馬鹿な真似を……!」

全てを知ったなつきは、苦々しげに奥歯を噛み締める。
本来ならば、否定したかった。
自分の親友はそんな愚かな真似などしないと、声を大にして主張したかった。
しかし辛そうな表情を浮かべるクリスの姿が、なつきに現実逃避を許さない。

999 : ◆guAWf4RW62 :2008/07/19(土) 23:55:51 ID:fuDy4LcP
皆さま支援有難う御座います
続きは次スレに投下致します
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gal/1216477618/l50

1000 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 00:05:32 ID:AG52h9xp
1000

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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